お洒落を楽しみたい時は、誰だって心から楽しいことを考えていたい。
それは家づくりも一緒です。
デザインが良いだけの家でも
可視化された数値が良いだけの家でも叶えられない
本当の「ワクワク」が詰まった家。
ひかわ工務店がつくっているのは
住み始めてからもお洒落を純粋に楽しむためのデザイン住宅。
だから、目には見えない性能にもとことんこだわります。

01「高性能住宅」というワードが先走る現代

全国で「省エネ」への関心が高まっていく中で、日本の家づくりシーンでは「高気密・高断熱」という住宅の温熱性能への注目度も上がってきました。
省エネ住宅への補助金制度も後押しとなり、近年家づくりを検討している人にとって「高気密・高断熱の住宅」(以降、高性能住宅と記載)は“良い家”の価値を測るものさしになっています。

ただ、高性能住宅の「存在」が周知されることは喜ばしいのですが、実際にはその「本来の意義」が理解されていないのが問題です。

現在の日本における高性能住宅の意義は非常にあやふやにされていて、「省エネ法」※1や「HEAT20」※2によって定義されたUA値(断熱性能を表す数値)を数値上でクリアすることそのものが目的であるかのように捉えられてしまっています。
そのため実際に住んでみると、UA値は省エネ基準をクリアしているのに、冬は寒かったり、月々の光熱費が驚くほど高かったりと、ワクワクどころではない住み心地になってしまうことも少なくありません。


※1省エネ法……正式名称は「エネルギーの仕様の合理化等に関する法律」で、燃料資源の有効利用が目的。建築においては、エネルギー使用効率の良い建物を建築するよう努めることが義務付けられています。
※2HEAT20……正式名称は「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」で、省エネ法よりも基準値を厳しくした断熱性能を地域別にグレード分けして提唱しています。

02「高性能(高気密・高断熱)」は手段であって目的ではない

そもそもUA値は設計上の数値であって実際に計測する方法がないため、同じ設計図面を使用して建てた場合でも、現場の施工精度によって設計値とは誤差が生じます。
C値にいたっては、完成後の建物で実測することができる正確な数値だからこそ基準化を避けられている現状もあり、実測しないことで現場ごとの誤差に蓋をするという会社も稀ではないのです。

高性能住宅の「本来の意義」は、高気密・高断熱という“手段”をもって、真夏でも真冬でも同じ服装で過ごせるくらい快適で、かつ電気使用量も抑えられる家であること。
数値だけの高気密・高断熱や、大量発電による電気代±0といった「省エネっぽい形」に意義はなく、人が経済的にも精神的にも豊かに、そして健康的に暮らせる家であることが高性能住宅の意義であり、最終目的なのです。

03「ヒートショック」はなぜ現代の住宅でも起きる?

ヒートショックとは、急激な気温の変化に対して身体が本能的に順応しようとした結果、血圧の急上昇や急降下を引き起こすことです。
暖房の効いた暖かいリビングから廊下に出た時など、家の中でも気温が急に変化した時に身体がゾクゾクと震え、萎縮する感覚を覚えたことのある人も多いのではないでしょうか。
高齢者だけでなく若い人であっても、このような時は身体の中で血圧の変化が起き、血管の内壁などに蓄積ダメージを受けています。

日本では欧米諸国と異なり「家の気温」に対する指標や規制がなく、昔から局所的な暖房で「今いる場所だけ暖めれば十分」という、ある意味慎ましい価値観が浸透しています。
そのためあまり長居することのない浴室や脱衣所、トイレなどが日当たりの悪い北側に配置され、冬場はその辺りが“家の中で最も寒い場所”になるというケースが非常に多いのです。

全国的な平均室温をみると、冬場のトイレや浴室の気温は8℃ほど。
リビングが23℃、湯船は40℃だとすれば、リビング(23℃)→脱衣所&浴室(8℃)→湯船(40℃)と移動することで急激な気温差を身体に受けてヒートショックを起こすことは、なんら不思議なことではありません。

04「ヒートショック事故」が減らない理由を考えてみると

ヒートショックが起きると、心臓や血管にダメージを受けて脳出血や心筋梗塞を発症して失神したり、失神による転倒や溺水で最悪の場合には命を落とす(死亡事故)こともあります。これらが「ヒートショック事故」と呼ばれるものです。

「高性能住宅」への関心が非常に高くなっている一方で、ヒートショック事故を含む家庭内での転倒・溺水による死者数は、今も減少していません。
これは室内の気温差の大きい家がまだまだ多いこと、本来の意義を体現できている高性能住宅が少ないことを表しているのに他ならないのです。

人生100年時代とも表現されるこれからの日本社会。健康で過ごせる時間を長くするためには、毎日を過ごす家の環境が最も重要です。
ヒートショックの心配も、経済的な不安もない、本来の意義における「高性能住宅」が、これからのスタンダードになるべきだとひかわ工務店は考えます。

05これからの住宅の「スタンダード」はこうなる

ひかわ工務店の家は、真冬でも家中まるごと春の陽気に包まれた、健康的に過ごせる家です。
それを省エネに実現するために、気密性と断熱性を高い基準※で施工し、できるだけ小さな熱源(6畳用エアコン1台程度)で家中を暖められるよう空気の流れを緻密に計算して設計します。
さらに、自然の力(地中熱)を利用する換気システムDSDDを採用することで、家に入ってくる空気を暖めることに電気を使わず、身体にもお財布にも環境にもやさしい家を実現できるのです。

光熱費を安くしたいだけなら、家の性能も健康のことも無視してしまえばいいかもしれない。
健康的に暮らすことだけを考えたら、光熱費を度外視して全部屋にガンガン暖房をつければいいかもしれない。
でも、それは「常に何かを心配する日々」を送るということなのです。

何の心配もなく、純粋に自分の好きなことができる──お洒落を楽しんだり、趣味に没頭したりできる家こそが、これからのスタンダードになるべきです。
さあ、ひかわ工務店と一緒に、お洒落な家づくりから始まる「ワクワクの日々」に向けて新しい人生の一歩を踏み出しましょう!


※ひかわ工務店における断熱性と気密性の設計目標基準は、H28年省エネ法における北海道基準のUA値0.46と、すきま風の侵入がなくなるC値0.36としています。2020年~2022年の新築事例では、すべてこの基準をクリアしました。