家づくりコラム
虫苦手スタッフに聞く「新築してからどんな虫が出た?どんな対策で効果があった?」

家づくりコラム

こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
今年もとんでもない酷暑が予想され、この夏の電力消費量も多くなりそうだ……と懸念している人も多いのではないでしょうか。
そんな環境の中で注目が集まっているのが、蓄電池。
特に太陽光発電と蓄電池を組み合わせた「自家消費型」の住宅&暮らし方が、この先の未来を豊かに生きていくためのキーワードになってきているんです。
今回のブログでは”自家消費型住宅”のキーアイテム、太陽光発電と蓄電池のメリット・デメリットや購入のタイミングなどをご紹介します!
「新築時に導入した方がいいかな?」「高いから、10年後に買おうかな」と悩んでいる人はぜひ、読んでみてくださいね。
最近話題の「V2H」についても解説しますよ♪
【目次】
蓄電池ってどんなもの?
蓄電池は家庭用の巨大なバッテリー
実際に選ばれる容量は?
蓄電池のメリットは?
メリット①:電気代の変動に左右されにくい暮らしができる
メリット②:災害時に自家消費で賄える安心感がある
メリット③:太陽光発電を無駄なく活用できる
蓄電池のデメリットは?
デメリット①:本体価格が高い
デメリット②:本体や周辺機器の交換も計画しておく必要がある
デメリット③:暮らし方によってはメリットを享受できない
蓄電池は新築時に導入するのがおすすめ?
蓄電池はどんな人に向いている?
定着するか?V2Hとはどんなもの
これから家を建てるなら、蓄電池を一度は検討してみてほしい!


身近なものから連想すると、多くの人が持っている”スマホ用のモバイルバッテリー”の巨大版が蓄電池です。
モバイルバッテリーでは、スマホを1回満充電できる5,000mAhくらいの容量をもつリチウムイオンバッテリーが主流ですよね。
蓄電池では、単位は異なりますが10kWhくらいの容量をもつリチウムイオンバッテリーが主流。これは5,000mAhのモバイルバッテリーの約540倍の容量に相当します。
一般家庭の一日分の電力使用量は10~15kWhくらいと言われているので、日中は太陽光で発電した電気を使いつつ蓄電池へ蓄電する&日没後は蓄電池に貯めた電気を使う、と上手な運用ができれば、電気代がほとんどかからない生活を実現できる計算になります!
(ひかわ工務店で建てた家で、この暮らしを実現しているオーナー様もいます♪)

現在主流な蓄電池の容量としては、
・5~7kWh→「停電・災害対策」ができるイメージ
・10kWh→「太陽光発電を最大に生かした運用」ができるイメージ
・15kWh以上→「大量発電できる日も電気をロスしない」イメージ
の3クラスにざっくり分かれている印象です。
容量が小さいほど本体価格も安価になりやすいため、実際の暮らしを想像して「どの容量を選ぶのが最も合理的か」を考えていきます。
例えば……
うちは共働きで昼間は留守にしているから、太陽光発電の電気を結構貯められそう。売電価格はあまりアテにできないし、本体価格も考えたら10kWhくらいがいちばんお得かな。
ソーラーパネルを15kW分載せる予定なので、せっかくの大量発電を生かして蓄電池にもたくさん貯めたい。将来的に電気自動車(EV)が主流になりそうだし、未来への投資で15kWhの大容量蓄電池を買っておこうかな。
ソーラーパネルの大きさや、太陽光発電のピークとなる日中の過ごし方、少し先の未来の暮らし、予算とのバランス……。
蓄電池を選ぶ際には、これらの要素を複合的に考える必要があるんです。
「一般的な家庭の場合」と紹介されているプランもほんの一例に過ぎないため、蓄電池を検討するなら”自分専用のシミュレーション”をプロと行うことをおすすめします。
昨今、主にモバイルバッテリーで使用されているリチウムイオンバッテリーの発火事故が次々と起きているため「屋外に設置する蓄電池に、リチウムイオンバッテリーを使って大丈夫なの?」と心配する人も多いかもしれません。
しかし、家庭用蓄電池にはモバイルバッテリーよりも厳格な安全基準が設けられており、市場に出回っている蓄電池のほとんどすべてがその基準を満たしています。
住宅設備として長期間使用することを前提にした安全管理機能が組み込まれているため、モバイルバッテリーのような発火事故が起きる可能性はきわめて稀です。
とはいえ機械装置ですから、事故のリスクが0になることはありません。
蓄電池を設置する際には、もしもの場合の対処方法や、メーカーによるサポートについても承知しておく必要があります!

蓄電池のメリットは、省エネに暮らすことのできる高水準な気密性・断熱性・換気性能やそれを叶える正確な施工など、さまざまな要素を揃えることで最大限に引き出すことができます。

晴天時の日中は太陽光発電の電気を使って、余った分を蓄電→日没後は蓄電池の電気を使うことで、いわゆる「自家消費」で一日の使用電力量を賄うことができます。
電線から流れてくる電気を使わない=電力会社から電気を買わない機会が増えることで、電気代の変動に家計が左右されるリスクも減っていくんです♪
ひかわ工務店のオーナー様の場合は、この暮らしを実現できたことで「電気代は基本料金だけ、売電収入の方が高いので家計にプラスになっている」おうちも。
住宅の性能と暮らし方の条件がうまくマッチすると、未来の暮らしのように思える生活も夢じゃないんです。
多くの人が想像する通り、やはり災害時の安心感はいちばんと言ってもいいメリットです。
日本では大地震だけでなく、台風やゲリラ豪雨による被害も多いため「このあと、停電するかも」と不安に思うことがたびたびありますよね。
いざ停電してしまった時に、気がかりなのはライフラインとなる冷蔵庫や給湯器、トイレ、Wi-Fiルーター、調理機器、それから照明やエアコン、スマホのバッテリーなど。
蓄電池には、停電時に家全体の回路へ電気を供給できる「全負荷型」と、エアコンや冷蔵庫など特定の設備にだけ電気を供給できる「特定負荷型」があります。
全負荷型の蓄電池を使っている場合なら、停電時もしばらくの間「ちょっと電気を節約しつつも普通の暮らし」ができるというわけです!
少し前までは「新築時はソーラーパネルだけつけて、蓄電池は10年後に考える」という考え方もメジャーでした。
というのも、10年前の東京電力の売電価格は、10kW未満のソーラーパネルを設置している場合で31円/kWhとかなり高かったんです。
現在の同条件での売電価格は、最初の4年間が24円/kWh、5~10年目が8.3円/kWhとなっています。
こうした売電価格の下落もあり、2026年現在は「発電して売る」よりも「発電して使う」ことに焦点が当てられるようになりました。
発電して使いきれなかった電気は「蓄電池に貯める」ことで、さらに太陽光発電を無駄なく活用できるというわけですね♪
東京電力の場合、2016年に売電を開始した人は、2026年の満期から売電価格が8.5円/kWhになり、その後は東京電力エナジーパートナーの定める価格に随時改定されていくようです。
料金プランにもよりますが、東京電力の電気使用料金は30円~45円/kWhくらいなので、
・1kWhあたり40円の電気を買って使う
よりも、
・1kWhあたり8.5円で売れる電気を売らずに自分で使う
方がコスパが良いですよね。
これから10年間の固定価格買取期間(FIT)が満了する人がどんどん増えていくので、ますます「再生可能エネルギーで暮らしていく」社会になっていくことが予想されます!
※2016年の電力小売全面自由化によって、個人が契約する電力会社を自由に選べるようになったため、東京電力以外の電力会社と契約した場合は売電価格や電気料金が異なります。

ここまでは良いことづくめの蓄電池ですが、もちろんデメリットもあります。

近年需要の高い「容量10kWh前後・全負荷型」蓄電池の本体価格相場は、大体100~200万円。
設置工事費は概ね20~40万円になることが多いようです。
そのため蓄電池を設置する理由が「電気代削減のため」のみの場合は、元をとるまでに随分と時間がかかってしまうこともあるのでメリットを感じにくくなります。
※山梨県の場合は、県からの補助金が一律25万円(2026年度)、国からの補助金が上限60万円(2026年)、加えて自治体独自の補助金を設定していることもあるため、多ければ90万円ほどの補助金を受け取ることができます。
太陽光発電や給湯器なども同じことですが、蓄電池はそれらよりちょっと早めに寿命を迎えることが多いんです。
蓄電池本体の寿命は、現在販売されている容量10kWh前後・全負荷型の主力機種で15~20年ほど。
司令塔の役割をしているパワコン(パワーコンディショナー)の寿命はそれより短く、10~15年ほどと言われています。
パワコン単体の交換をする場合は大体15万円~40万円ほどの出費になりますが、パワコンだけの単体交換ができない機種があったり、蓄電池の後継機種との互換性を計画していない機種もあったりするため、蓄電池選びの段階から買い替えの計画までしておくのがおすすめです。
※参考までに、ソーラーパネルの寿命は20~30年、給湯器は10年前後とメーカーから公表されていることが多いようです。
例えば……
a.自営業など、昼間に電気をたくさん使うので蓄電池に貯められる電気が少ない
b.太陽光の発電量が少なく(ソーラーパネルが少ないなど)、蓄電池に電気が貯まらない
c.災害時の備えが別にあるので、蓄電池は電気代の節約のためだけに設置している
といった場合には、せっかく蓄電池を購入したのに活用できない可能性があります。
活用できていなくても交換時期が来てしまうので、それならば初めから蓄電池を導入しないのもひとつの手かもしれません。

蓄電池の新設にかかわる費用は、新築時であれば住宅ローンに組み込むことができるため、比較的低金利で購入することができます。
配線工事も新築時に行うことができるので見た目がよく、設置場所にも余裕があるなどメリットも多いんです。
ただし新築と同時に蓄電池を導入することで、当然ですが「イニシャルコスト」は増加します。
暮らし方と住宅性能によっては「蓄電池によって浮いた電気代」が多くなり、イニシャルコストの増加を相殺してくれることもありますが、そうでない場合は月々の返済を大きなデメリットに感じてしまうかもしれません。
太陽光発電と蓄電池を組み合わせて最大限のメリットを生むためには、気密性や断熱性だけでなく、換気の性能を高めるための設備・換気計画・施工品質が伴った家づくりも必要になります。
「最初にかかる金額を少しでも安くしたい」と住宅ローンに組み込んで蓄電池を購入したとしても、月々の返済額が家計を苦しめてしまっては本末転倒です。
こうした理由から、一概に「新築時に蓄電池もつけた方がいいですよ!」と安易におすすめすることはしていません。


蓄電池を導入するメリットが大きい人の例を挙げてみます。
・ソーラーパネルの設置量が多め&日中の使用電力量が少ないのでたくさん蓄電できる人
・オール電化で一日の使用電力量の総量が多い人
・電気自動車を使用している人
・電気代の変動で一喜一憂したくない人
・停電時も普段とそう変わらない生活をしたい人
・太陽光の固定価格買取期間(FIT)が終わって売電価格がガクッと下がるタイミングの人
・太陽光発電のパワコンを交換するタイミングの人
(※太陽光のパワコンと蓄電池のパワコンが一体型になっている機種を設置するチャンス)
これでも一部に過ぎませんが、当てはまる人はぜひ予算とのバランスを見つつ検討してみてくださいね♪
これからスタンダードになっていく「温度差のない家」では、快適な環境を24時間キープするためにエアコンを常時稼働するなど、どうしても多くの電気を使用します。
そのため国全体で「家の性能を高水準に引き上げ、より省エネに快適性を持続させる」動きが起きているのです。
高性能で省エネな住宅をつくることに加えて、個人が自宅で太陽光発電と蓄電池を活用することで、一人だけでなく多くの人が豊かな暮らしを送ることにつながります。
「いい家づくりがしたい」「環境にやさしい暮らしをしたい」という人にとっても、蓄電池は”向いている”と言えるのではないでしょうか。


最近耳にすることが増えたV2Hは「Vehicle to Home」の略称です。
直訳すると「車から家へ」、つまり電気自動車(EV)に蓄電した電気を、住宅で使うための機器です。
現実的な平日の一日の流れとしては、
①太陽光発電や深夜電力(プランによる)で電気自動車を充電する
②日中は仕事に出るので電気自動車のバッテリーを10%~20%くらい使う
③車がない間は太陽光発電(と、あれば蓄電池)の電気を使って過ごす
④帰宅後から次に車が出るまでは、電気自動車から電気を貰って過ごす
⑤太陽光発電や深夜電力で電気自動車を充電する
といった運用が考えられます。
電気自動車が貯められるバッテリー容量は小型のものでも20kWh、大型では60~80kWhもあるため、災害時に満充電されていれば数日もの間、普通の生活を送ることができます。
新築時から蓄電池よりもV2H機器を設置するという場合には、このバッテリー容量の大きさに期待している人が多いはずです。
一方で、V2Hが蓄電池の上位互換かと問われると、実はそうでもありません。
・大前提として電気自動車が必須
・仕事の関係などで車が家にある時間が短い場合、メリットが少ない
など、看過できない問題もあるんです。
車の使い方は電気のやりくりと切り離して考えたい……という人は多いので、バッテリー容量は小さくなっても蓄電池を選んだ方が快適に暮らせる、というケースはよくあります。
電気自動車がもっと手頃になって「普段はあまり乗らない2台目のEVがある」といった状況になれば、その時こそ蓄電池の上位互換としてV2Hが台頭してくるのかもしれませんね。


家づくりの予算は人それぞれで、誰もが簡単に蓄電池を導入できるわけではありません。
それでも蓄電池のある暮らしに興味があるならば、一度は前向きに検討してみてもいいのではないかと思います。
検討の結果、10年後に購入しようと結論づけてもOKなんです。
安く建てることで頭がいっぱいになりがちな家づくりですが、家が建ったあと、どんな風に生活するのが「豊かな暮らし」なのかを考えることができたら、きっと家づくりの満足度が変わります!
蓄電池について調べ始めると、自分たちの暮らしにはどんな蓄電池が必要なのか、そのためにどんな家を建てるべきなのか、ネットの情報だけではわからないことが次々に出てきます。
そんな時はぜひ、信頼できる家づくりのプロに相談してみてくださいね。
(ひかわ工務店にもイベント時や公式LINE、Instagramなどからご相談いただけます♪)


今回は蓄電池のメリット・デメリット、そしてV2Hについても解説してみました。
ひかわ工務店の公式ブログでは、ほかにも家づくりが楽しみになる情報や、お役立ち情報を掲載中!
この機会にぜひ、いろんな記事を読んでみてくださいね。




