デザインコラム
【デザインコラム】おしゃれに仕上げる「シンプルモダン」のコツ!基本をイッキに履修…

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こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
家づくりの中で「シンプルモダン」というと、飾り気のない質素なイメージや、白黒に統一されたイメージを持つ人が多いかもしれません。
たしかにそれらもシンプルモダンの特徴に当てはまりますが、そのままの認識ではもったいない!
この記事では”おしゃれな”シンプルモダンを住宅デザインに再現するコツを、基本から分かりやすく解説していきます。
家づくりの最中という人も、今はまだ写真を眺めるだけという人も、ぜひ参考にしてみてくださいね♪

シンプルモダンは、文字通り「シンプル」と「モダン」のふたつの要素を掛け合わせたもの。
それぞれの特徴をあわせ持つ、ハイブリッドなデザインです。
まずはシンプルとモダン、それぞれの特徴をインプットしていきましょう♪
単純明快で無駄のないデザインである「シンプル」。
逆を考えてみると、デコラティブ(装飾的)やマキシマル(多要素)といったものが挙げられます。
皆さんはスマホアプリなどで、写真をアート風に変換する機能を使ったことはあるでしょうか?
空間を写真に撮って、塗り絵のような白黒の「線画」に変換してみた時、シンプルを極めた空間は余計な線が少ないのでとても綺麗で見やすいんです。
この「線が少なくすっきりしていること」こそが、シンプルというジャンルの最大の特徴であり、最も重要な要素になります。
さらに言えば「高さや長さの揃った線」で構成されているほど、空間の印象はさらにシンプルになります。
たとえばあなたが郵便物を仕分ける作業をするとしたら、大きさも色形も様々な封筒を仕分けるよりも、大きさの揃ったハガキだけを仕分けていく方が「単純だ」と感じますよね。
視覚情報に余計なノイズの入らないシンプルデザインだからこそ、感じることのできる安らぎもあるんです♪
モダンといえば「現代的」と訳されるのが一般的ですが、ひかわ工務店的には「合理性」を求める軸も同時に存在していると考えています。
「モダンな感じの家」と言われてなんとなく無機質な空間を思い浮かべるのは、より手のかからない近未来的な設備、機能を重視しそうな合理的なイメージがあるからではないかと思うんです。
こちらも逆を考えてみると、大黒柱に化粧を施したり和室に床の間を用意するトラディショナル(伝統的)であったり、職人が手間暇をかけた工程がわかりやすい工芸品などが特に似合うナチュラル(自然派)、カントリー(牧歌的)といったところでしょうか。
このシンプルとモダン、二つの要素を掛け合わせたデザインが「シンプルモダン」なので、より合理的に、整然とした印象になっていくというわけですね。
似ている部分もある二つの要素が重なることで、強みが生かされる。まるで音楽ユニットのような話です!


シンプルモダンを目指してコーディネートをしたものの「なんかインスタで見るようなシンプルモダンとは違う気がする」と思うこともありますよね。
できあがったデザインが”自分好み”で気に入っているのであれば、それを大衆向けに修正する必要はありません。
そうではなく「もっと”思ってたシンプルモダン”にしたい」と感じた場合は、この「あるある」を参考にしてみてください♪
おしゃれなおうちにある!というイメージがあり憧れる人の多い、アーチ型の下がり壁(垂れ壁)。
ひかわ工務店のオーナー様にも採用された例がありますが、アーチ壁の場所には注意しなければなりません。
直線メインのシンプルモダンな空間の中で”浮いた存在”になってしまわないよう、切り離された玄関や収納の中など単体として見ることのできる場所を選んで採用するのがおすすめです。

一般的な注文住宅の標準仕様では、床材は木を使った「フローリング」の中から選ぶのが主流です。
木材の見た目にはどうしても曲線が含まれる(木目や節がある)ため、よりシンプルモダンに仕上げるなら「フロアタイル」など石材系のものを選ぶと完成度が高まります。
木材を使う場合は、なるべく無機質なイメージに近い色合いで、一枚の幅が広いものを選ぶことで視界に入る要素を減らすことができますよ。

LEDライトには配光のタイプがいくつかあり、散光タイプは最も広い角度(90度以上)に光が広がるタイプです。
呼び方はさまざまありますが、光の角度が広い方から散光→拡散→広角→中角などの段階があり、広い方を拡散タイプ、狭い方を集光タイプと総称するイメージで覚えてくださればOK。
広い空間をまんべんなく照らす「散光タイプ」は、使いすぎると煌々としてしまって、空間のメリハリを消してしまう可能性があります。
生活スタイルによってはお部屋を均一に明るく照らしたいという場合もあると思いますが、よりシンプルモダンにかっこよく決めたい!という場合は中角タイプなど”スポットを照らす”ライトも取り入れて明暗をつけるのがおすすめです♪


さらにかっこよく、シンプルモダンを突き詰めたい!という場合は、もっと細かいポイントにも気を付けていきます。
ただし、やりすぎにはご用心。あまりに無機質になって冷たい印象が行き過ぎると、肝心の「居心地」が悪くなってしまいます。
全てのポイントを網羅するのではなく、自分のスタイルに合いそうなものをピックアップして採用してみてくださいね。
シンプルモダンを突き詰めるなら、直線的なシルエットの統一は欠かせません。
特に小さなお子様のいるご家庭では”角の丸いテーブル”を選ぶことも多いと思いますが、見た目だけで言うと”角ばったテーブル”の方がシンプルモダンな空間に馴染みます。
洗面台の鏡も、楕円形や個性的なシルエットのものもおしゃれなのですが……シンプルモダンを突き詰めるならば、角ばった四角形がよく似合うんです。
角のあるアイテム選びは、安全性と価値観とのバランスを考えながら検討してみてくださいね。

住宅デザインの中で「線をなくす」と言うと、段差や境界、枠、見切り(素材の切り替わる箇所を保護する部分)などを減らす・目立たなくすることを指します。
例えば玄関の上がり框(かまち)は、玄関ホールの側面を綺麗に仕上げるために必要なので消してしまうことはできませんが、目立たなくすることはできます。
下の施工事例では、上がり框を薄く・短く仕上げているためほとんど存在感がありませんよね♪

年々、採用率が高まっているハイドアもシンプルモダン向きです。
一般的な高さのドアを採用した場合にどうしても目立ってしまう「ドア枠」がほとんど見えないため、水平方向だけでも3本の線を1本にまとめることができます◎
ちなみに引き戸の場合は「レール」の線が目立つため、シンプルモダンを突き詰める場合は「上吊り式」や「アウトセット」タイプの引き戸にするか、可能であれば開き戸にしてしまうのもおすすめです。
※アウトセットの引き戸は通常の引き戸よりも隙間があいているため、音が気になるトイレなどには不向きですので注意も必要です!

シンプルモダンなデザインに使いやすい基本色は白と黒。バランスをとるためにグレーを少し入れて2〜3色でまとめると、コントラストがきつくならずに安定します。
ただし、モノトーン以外がNG!というわけでもないんです。
例えば、印象に強く残らないような淡いベージュをベースに濃淡をつけたデザインでも、十分シンプルモダンに仕上がります。
視覚を刺激する要素を極力少なくすることが、シンプルモダンの基礎。その中にペンダントライトなどの”あえて視線を奪う”アイテムを少しだけ投入することで、空間デザインにメリハリが生まれるんです♪

「窓」にはガラスだけでなく、サッシと窓枠も存在します。意外にも「線」を多く含むアイテムなんです。
ファッションの世界ではボーダー柄のワンピースは体型をふくよかに見せる、ストライプ柄ならスリムに見える、と言われますが、窓がつくり出す線でも同じことが言えます。
シンプルモダンを突き詰めるなら、窓の形は横長よりも縦長を選んでスタイリッシュな印象に。
縦長の窓から入る光は影がはっきり出るため、芸術的な世界観を表現することもできるのでおすすめです!

シンプルモダンは、引き算の美学を体現したデザイン。
光沢のある仕上げは光を反射して目立ってしまうため、家具や設備、小物に至るまで可能な限りマット仕上げのものを選ぶとシンプルモダンを追求できます。
ざらざらして凹凸のある仕上げも光沢と同様に目を引くので、つるつる、さらさらと引っかかりのない仕上げのものの方がおすすめです♪
キッチンの仕上げ材やソファなどの大きなものは特に空間デザインへの影響が大きいため、素材にも注目してみてくださいね。


今回のデザインコラムでは、知れば知るほど奥が深い「シンプルモダン」について解説しました!
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