こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
山梨県もまもなく梅雨入り。一年の中でも最も部屋干しをする機会の多いシーズンになりました。
家づくり中の皆さんの中には、マイホームには部屋干しスペースやランドリールームを設けたい！と考えている人も多いのではないでしょうか？

特にコロナ禍以降の家づくりは、最初から洗濯物の外干しをしない想定の設計であったり、部屋干しが可能な場所が複数個所ある設計であったりと、部屋干しを快適にする間取りや性能にも注目が集まるようになってきているんです。

今回のブログでは、家づくりの中で悩む人の多い「室内物干し」の種類と解説、どうしてもスペースが足りない時の対処法などもご紹介していきます！
ぜひ最後まで読んでみてくださいね♪

併せて読みたい

01：着脱式ポール（ホスクリーンなど）

代表的な商品は、川口技研のホスクリーンシリーズから「室内用スポット型」というもの。
物干し竿と、天井から吊り下がっているポールを取り外すことで「使う時だけ出す」あるいは「使わない時は見せない」というオン・オフのある使い方をすることができます。

取り外せることが便利で特徴的な着脱式ポールですが「日常生活でほとんど取り外すことがない」というレビューも多く、どちらかというと”全く取り外せない物干しポールにすると困る可能性がある”……という場所での採用例が多い印象です。

設置場所の例：脱衣所、ランドリースペース、廊下など

02：スライド式ポール

ナガエのスライド式室内物干し「sen」に代表される、スライド式の二列型ポール。
洗濯物の多いご家庭の家づくりでは「部屋干しスペースにポールを2本つけられるようにしたい」というご要望を頂くことが特に多いのですが、そんな時にもおすすめしたいのがスライド式の物干しなんです。

二列あるポールのどちらに何を干すか、ちょっとした工夫で部屋干しスペースがとても便利になります。
例えば……

・奧側のポールにボトムスやタオルなど丈の長いものを、手前側のポールにはTシャツや肌着など丈の短いものを干すことで、圧迫感が減って通路を歩きやすくなる
・タオルケットやお布団など大判のものを干す時は、ポール同士を引き寄せて幅を調整することでふんわり干すことができ、ムラなく乾く

など、二列のポールの幅を「シームレスに調整できる」ことが最大のメリットになるんです。

洗濯物が多いご家庭でも、洗濯物が少ない日はあります。洗濯物が少ないご家庭でも、洗濯物が多い日はありますよね。
スライド式ポールはどんなご家庭の、どんな洗濯物量に対してもその日その日のジャストサイズに変身してくれる便利な室内物干しなんです♪

設置場所の例：脱衣所、ランドリースペース、廊下など

03：固定型ポール

アイアンバーでおなじみの、固定型の物干しポール。

がっちりと打ち付けられているため強度が高いのも特徴ですが、何より「デザインが好き」という理由で採用する人が多い印象です。
壁や天井に直接取り付けるため、変に目立つ部材がなくスッキリとした印象になります。

サイズをオーダーできることも多く、自分専用のぴったり設計なランドリールームを実現できるとあって、部屋干しにこだわりのある人にはメリットの多い選択肢ですね。

気軽に取り外すことはできないため、室内干し専用のスペースや、通路幅が十分に確保された脱衣所などに設置するのがおすすめです。

設置場所の例：脱衣所、ランドリールームなど

04：物干しワイヤー

代表的な商品は、森田アルミ工業の「pid 4M」です。
数年前にSNSで取り上げられ、大人気商品になったため知っている・すでに持っているという人も多いのではないしょうか。

物干しワイヤーの場合は天井ではなく、壁面の二か所にユニットを取り付けて、片方からもう一方へワイヤーを渡すことで物干しスペースをつくることができます。
ワイヤーを伸ばして任意の箇所で伸縮をロックできるようになっており、最大荷重は10kg。4人家族の一般的な1日の洗濯物量（脱水後9kg）をカバーできる量です。

衣類は洗濯・脱水をすると、乾燥時の約1.5倍の重さになります。
10kgの濡れた衣類は、乾燥時には6.6kg。
例えばご家庭の洗濯機の容量が最大8kgなら、洗濯槽の八分目くらいまでの量をpid4Mに干すことができるということですね。

着脱式という点で見ると、ポールタイプよりさらに手間が少なく「ワイヤーのロックを外して巻き取るだけ」で収納できるため、その手軽さは頭ひとつ出ています。

手軽に収納できるメリットを生かし、商品をふたつ買って二列に取り付けるのもおすすめ。
他にも寝室に取り付けて布団を干したり、廊下に取り付けて臨時の物干しにしたり、さまざまな用途に適しています。

設置場所の例：脱衣所、ランドリースペース、廊下、寝室など

05：物干しスタンド

一人暮らしで活躍することも多い、床置きの物干しスタンド。
シンプルな構造のものから、物干しバーや小物掛けが一体化したものまで、さまざまな商品が発売されているため自分に必要なものを選べるのがメリットです。

テラスなどで外干しに使う場合も多いのですが、部屋干し用としても”干す場所が足りない場合のサブ”として一台あると便利ですよ。
さらに、物干しスタンドは天井や壁に取り付ける室内干しと違って背が低いので、お子様と一緒に洗濯物を干せるというメリットも♪
折りたたむとスリムになる商品も増えてきているので、意外と場所を選ばずに使えるところも物干しスタンドのいいところですね。

使用場所の例：脱衣所、ランドリースペース、リビング、テラスなど

Tips：部屋干し用の物干しが足りない！どうやって解決できる？

事前に洗濯物の量を予想して部屋干しスペースを設けても、なんだかんだで足りなくなってしまうことは多々あります。
この段落では、家の完成後を対象にした解決方法をご紹介しますね！

時々足りないor特定の時期だけ足りない

旅行後だけ足りない、梅雨の時期だけ足りない、など限定的な条件下で物干しが足りなくなる場合は、手軽に物干しスペースを増やせる「物干しスタンド」を一台買い足すのがおすすめです。

本格的に室内物干しを増設するより前のタイミングになるので、限定的なタイミングで「ここに干せたらいいのに」と思った場所に物干しグッズを取り付けてしまうと、壁に穴もあきますし、金銭的にも勿体ないかなと思います。

物干しスタンドを置くには床のスペースが足りない、という場合は、取り付け型の中で最も目立ちにくい「ワイヤー物干し」を設置するのも一案ですね。

毎日足りていない、毎週末足りていない

時々どころではなく、いつも物干しスペースが足りない！という場合は、一時しのぎの対策では不便に感じてしまいます。
そのため、この場合は物干し用のスペースそのものを増やす必要性が出てきます。

下地（間柱や梁など）がある場合は、ポールやワイヤーなど空間を最大限活用できる室内物干しを増設するのがおすすめ。
洗濯物が乾きやすいようにエアコンのある部屋を使う、ない部屋でも可能であればエアコンを設置すると、さらにスムーズな部屋干しを実現できますよ。

下地のない場所にしか物干しスペースを増やせない……という場合は、スペースに合った大きさの床置きの物干しスタンドを買い足すのがおすすめ。その場所にもエアコンがあると、なお良しです！

下地についての解説記事はこちら

エアコンの除湿能力は非常に高く、一般的には除湿器よりも短い時間で洗濯物を乾かせるとされています。
部屋干しをする場所が脱衣所になる場合、エアコンが設置されているとお風呂上がりのヒートショックを予防できるという大きなメリットも生まれるため、ひかわ工務店では脱衣所へのエアコン設置を推奨しています。

ひかわ工務店の家では、吹き抜けの近くにオープンなランドリースペースをつくってエアコンを設置するケースも多いんです。
これは吹き抜けという大きな空間を使って空気が循環することや、暖かい空気が上昇する性質などを利用しています。こちらのブログでも触れていますので、興味のある人はぜひ参考にしてみてください。

今回は部屋干しに役立つ「室内物干し」についてご紹介しました！
このコラムで”ストレスフリーな部屋干し”のできる家づくりに役立てたら嬉しいです♪

山梨県での家づくりを検討しているよ！という人は、ぜひ一度ひかわ工務店のイベントにもご参加ください。
次回は6月下旬ごろに、新たなお客様邸の完成見学会を予定しています！
詳細が決まりしだいお知らせページに掲載しますので、時々チェックしてみてくださいね♪

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