施工カタログ
施工カタログ#5|トレンドを押さえながら自分らしさを演出!おしゃれなダイニング特…

家づくりコラム
こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
家づくりにおいて先進的でシンプルなデザインが浸透しつつある現代でも、昔から日本人に馴染みの深い「和室」を採用したいという人はまだまだ多いと思います。
よく見慣れた畳の景色だからこそ、現代仕様に洗練された空間の中で浮いてしまったりしないだろうか……と心配になる人もきっと多いですよね。
ひかわ工務店のオーナー様邸にも、たびたび和室や畳コーナーを採用することがあり、私たちもいかに「和室」をおしゃれに、快適に仕上げるか日々研究を重ねています。
そこで今回のブログでは、デザイン性の高い和室をつくるために押さえておきたいポイントを3つご紹介!加えて、和室に関するQ&Aにもお答えしていきます。
家づくり中の皆さん、特に和室や畳のある家をつくりたいな~とご検討中の皆さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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LDKの一部として和室を取り入れる場合は、現代仕様に洗練された空間デザインに溶け込むようにいくつかのポイントにこだわることをおすすめします。
現代の価値観で洗練された空間デザインというと、やはり線の少ないシンプルさがキーポイント。
シンプルさを中心に、以下の3つの点を押さえるとよりおしゃれに仕上がります♪
a.フチなし畳を使う
畳の端を押さえるフチのない、シンプルな見た目の畳のことです。
フチなし畳のデメリットはブログ後半のQ&Aでもご紹介しますが、太いフチがなくなるだけで一気に洗練された印象になるためおすすめです。
b.半畳ダタミを使う
一般的な畳は一枚が幅91cm×長さ182cmの長方形で、半畳ダタミになると91cm四方の正方形になります。
(畳の大きさの規格はいくつかありますが、注文住宅では多くの場合この「中京間」が使われています)
フチのない半畳ダタミを敷き詰めることで畳の境界線が揃い、シンプルでおしゃれな印象に。
また、交互に90度ずつ回転させて配置することで、同じ畳でも光の当たり方が変わり、バイカラーで仕上げたような見た目にもできるんです。
カラー畳ではない”い草”の畳でもできるテクニックなので、ぜひ覚えていってくださいね。
c.畳のカラーをLDKと揃える
さらに畳のカラーをLDKに使用している色と揃えることで、LDKに溶け込んだ印象に仕上げることができます。
全く同じ色を使う必要はなく、例えば床板がグレーがかったオーク材であれば、畳にもグレー味のある落ち着いたカラー畳を採用する、など”雰囲気を寄せる”イメージでOKですよ。
LDKに溶け込む和室の特徴は、ひとつづきの空間のように見えること。
和室らしい和紙の壁紙などを選びたくなるところですが、LDKと同じものを使って統一することで和室も”同じ部屋の一部”であることを感じさせてくれます。
どうしても和紙の壁紙を使いたい、インテリアに抑揚をつけたい……という場合は、一部だけアクセントクロスを使って部分的に印象を切り替えるのがおすすめです。
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LDKとの境目など、和室の一部に板の間スペースを取り入れるとさらにLDKとのリンク度が高まります。
板の間に使う床板は、LDKの床板と同じものか似ているものを選ぶとより高い完成度に仕上げることができますよ。
特に小上がりの和室にする場合、入り口部分の板張りを大きくとることで段差による”空間の切り替わり”が緩和されるほか、板の間部分を腰掛けやローテーブルのように使うこともできます。
家具を増やさずに居場所を増やすことができるのも、シンプルなインテリアデザインに一役買ってくれますね。
い草、和紙、樹脂など同じ素材の畳で比べれば、フチのあるなしで機能性は変わりません。
畳を生産する工程においてはフチなしの方が難しいため、商品価格も高くなる点には注意が必要です。
また、畳の端がフチで保護されていない分、多少傷みやすくもありますが、現代の和室の使い方(あまり飲食しない、日常的に布団を敷かないなど)であればあまり気にならないかと思います。
より高い耐久性を求める場合は、質感は硬くなりますが樹脂製、次いで和紙製の畳を選ぶのも手ですね!
LDKとの一体感を徹底するのなら、仕切りはない方がおしゃれに見えます。
逆を言えば、和室は和室らしいデザインでつくりたい!というこだわりがある場合には、別空間として扱えるように障子や扉、仕切りを設けて空間を区切る方がおしゃれだと言えます。
どちらかといえば、小上がりでない方がおしゃれに仕上げやすいと推察されます。
ひかわ工務店でこだわりの和室を叶えたいという場合は、フロア全体のバランスを考えて設計するので小上がりかどうかに関わらずおしゃれな和室に仕上げることが可能です。
それは置いておくとして一般論で言うと、小上がりにしないフラットな和室の方が”空間の中で浮かない和室”をつくる難易度が低いのではないかと思います。
小上がりをつくるということは、段差がある分、周囲とのバランス感や空間同士の比重が変わってしまうなど「おしゃれに仕上げる」という面で設計の難易度が上がるということ。
目安としては、四畳半を超える大きめの和室であればフラットにつくった方がバランスをとりやすいためおすすめです。
もし「畳」ではなく「小上がり」にこだわりがあるのであれば、小上がりの洋間も候補に入れてもよいのではないかと思います!
今回はデザイン性の高い和室をつくるポイントを3つと、Q&Aをご紹介しました。
LDKと一体化した和室がいいのか、和室らしいデザインが理想なのか。
畳張りがいいのか、よく考えたらフローリングでもいいのか……など、和室について考えを深めるきっかけになりましたら幸いです♪
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ぜひこの機会にほかの記事も読んでみてくださいね。