デザインコラム
【超入門!ざっくり家づくり講座】#49「和室・畳コーナーって結局いいの?悪いの?畳のメリット・デメリットを解説!」
家づくり講座
こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
お子様の遊び場として・来客の宿泊場所としてなど需要の高い“和室”ですが、近年の家づくりでは和室を設けなかったという人も増えてきましたよね。
今回は昔からある「畳」についてメリット・デメリットを解説していきますので、和室や畳コーナーを検討する際の参考にしてみてください!
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POINT1:畳のメリットは唯一無二
メリット①柔らかい感触の心地よさ
畳はフローリングに比べてふかふかと柔らかく、空気を含んでいるため冬場の“底冷え”も感じにくくなります。
赤ちゃんがお昼寝布団からずり落ちても大丈夫という安心感や、寝かしつけのために大人が一緒に寝そべってもひんやりしない感触の柔らかさは、畳にしかない魅力です。
メリット②畳ならではの模様や雰囲気
い草を編み込んだ畳の独特なデザインは、日本で古くから愛されてきました。色合い、感触、香りなどの癒し効果に馴染みがある、懐かしい、と感じる人も多いのではないでしょうか。
近年では北欧風と和風を描けあわせた“ジャパンディ”テイストとして畳コーナーを取り入れることもあり、畳=レトロという印象も薄れてお洒落な素材に変遷しつつあります。
POINT2:畳のデメリットは?
デメリット①デザイン畳は高価になりがち
一般的な縁(ふち)ありの畳であればフローリングとの差額は発生しないことが多いのですが、縁なしのもの、和紙や樹脂などの新素材でできたもの(カラー畳含む)、半畳の正方形のものなど、デザイン重視の畳は少し値が張ってしまいます。
ただし新素材のものはダニの繁殖を抑えてくれたり、い草の匂いが苦手な人やい草アレルギーの人の救世主となってくれたりもするため、メリットと表裏一体とも言えますね。
デメリット②水をこぼすと染み込む
よく標準仕様として床板に使われているシートフローリング(表面が木目のシートになっている)は水を弾くので何かこぼしても拭き取れば問題ありませんが、畳は水を吸収してしまうため、お茶の色が染み込んだり、においがしばらく取れなくなったりしてしまう可能性があります。
こぼしたことに気が付かず、十分に乾燥させないまま放置するとダニやカビが繁殖して不衛生な状態を招くことも。
大人が畳の上で水をこぼすことは少ないですが、小さなお子様はお手伝いの際にコップを持ってこぼしたり、お風呂上がりに濡れた身体で走り回ったりと悪気なく畳を濡らしてしまいがちです。
い草に撥水性をもたせた商品や、もともと撥水性の高い新素材の畳を使えば水が染み込む心配は少なくなるものの、コストが高くなってしまうため悩みどころですね。
※畳に防水スプレーをかけると素材を傷めてしまうため、防水スプレーの使用は避けてください。
POINT3:和室や畳コーナーを採用すると金額アップしてしまう?
多くの場合、ある部屋に一般的な合板のフローリングを張るのと、新素材でない普通の畳を張るのとで差額が発生することはありません。
金額アップになる可能性が高いケースとしては、
・い草に撥水機能などをつけた高機能商品である
・和紙や樹脂などの新素材を使った畳である
・半畳の大きさ、縁なし、カラーつきなどのデザイン畳である
・畳スペースを小上がりにしている
などが挙げられます。
具体的な金額は会社によって異なりますが、大体の場合は半畳の畳や和紙素材の畳で約2倍、樹脂素材の畳で約2.5~3倍の金額になるため、メリットと予算とのバランスを見て検討してくださいね。
POINT4:畳を取り入れる際の注意点
畳を家づくりに取り入れる際には、2つの注意点があります。
注意点①:畳コーナーの面積はLDKに含まれていると考える
LDKの広さの目安として、検討の結果「20畳くらい欲しい」と考える方が多いのですが、その20畳の中に畳コーナーも含まれていると考えるのがベターです。
家づくりをするほとんどの人にとって、予算は限られたもの。例えば20畳のLDKにプラスして畳コーナー3畳をつくると、一階部分に相当な面積が必要になってしまい全体の予算がグンと上がってしまいます。
畳コーナーや開放できる和室を“LDKの一部”として使えるようにプランニングし、のびのびと過ごせるLDKに仕上げると、実際の面積以上に広々と感じられていっそう“畳のある生活”を楽しむことができますよ。
注意点②:ラグを敷かない使い方でプランニングする
水の染み込みや日焼け、傷を懸念して畳の上にラグを敷いて過ごす方も少なくないのですが、ラグと畳の間に湿気が籠ってダニやカビを繁殖させてしまうためこの使い方はおすすめしません。
ラグを敷くことで解消したかった畳のデメリットは、家づくりの際のプランニングで打ち消せるようよく話し合ってみてくださいね。
プランが明確になるにつれて「自分は新素材の畳にした方がストレスなく過ごせそう」などコストに関わるような発見もあるので、現実的な目で“和室や畳コーナーを採用するか否か”を検討することができますよ。
現代的なデザインのLDKの中に、昔から愛されている畳という素材が入ることで、室内の表情は一気に様子を変えます。
未来を感じるお洒落なデザインになるか、生活感のある昔懐かしいデザインになるかは、プランをつくる設計士しだい。
ひかわ工務店の設計士は、畳をいかにシンプルなデザインの中に落とし込んで、どんな風にお洒落に仕上げようかと“ワクワク”しながらプランニングしていきます♪
甲府・甲斐ほか周辺の市町で家づくりをご検討中の方は、ぜひ一度ひかわ工務店にご相談くださいね!
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