対談コラム
【土地探しコラム】ほんとに好条件?土地探しで注意したい意外なポイント4つ!
家づくりコラム
こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
土地探しの際に、皆さんはどんなポイントを重視しますか?
職場や実家との距離を考慮した上で、いわゆる「好条件の土地」を見つけたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
実は一般的に好条件と言われる要素(南面道路や角地など)を持つ土地でも、意外とそこに住む人の暮らし方や考え方によって好条件でなくなってしまうことがあります。
誰かのアドバイスに耳を傾けることも家づくりには大切なのですが、それをもとに「自分の場合はどうなのか」を吟味することが、さらに大切なのです。
今回は土地探しの際に注意したい“意外な”ポイントを4つご紹介しますので、ぜひご自分に置き換えて考えてみてくださいね。
POINT1:南面道路よりも北面道路の方が向いている?
南面道路が好条件とされるのは、太陽の光が入りやすい“南側”に建物がない(=南側に道路がある)ことで、家の中にたっぷり自然光を取り込むことができるからですよね。
しかし、南面道路は建物の正面デザインや屋根の向きなどに不満が出てしまいがちな条件でもあります。
① 道路から見た正面のデザイン
南面道路の土地に建てる家では多くの場合、日当たりを確保するために道路に向かってリビングを配置するため、正面に大きな窓がつきます。
二階でも同様に南面に比較的大きな窓を設けることが多く、ベランダをつけることもあるため、必然的に正面デザインは窓や凹凸の多い印象になります。
この場合、その家を建てるのが「窓の少ないデザインが好き」な人だったらちょっと困ってしまいますよね。
窓の少ないデザインが好きな人の場合は、南面道路の土地よりも北面道路、あるいは西面道路の方が向いているかもしれません。
日当たりを期待できない北側や、西日が入って眩しくなる西側なら窓が少なくなっても問題ないことが多いので、道路側から見た正面のデザインを「窓の少ないデザイン」にすることができますよ。
② 屋根の向き
近年は省エネの意識が高まり、屋根の上に太陽光パネルを設置する人が多くなりました。それとともに、太陽光をより集めるため「片流れ屋根」を採用する人も増えています。
片流れ屋根とは、端から端まで一直線の斜面になっている形の屋根のこと。斜面のいちばん高い部分を北側に、低い部分を南側に向けて勾配をつけることで、太陽光パネルに効率よく光を当てることができます。
南面道路の土地でこの効率的な向きの片流れ屋根をつける場合は、道路側から見た正面に屋根の全容が見える形になります。そのため、
・片流れの屋根が左から右or右から左へ流れていく雰囲気が好き
・太陽光パネルはあまり目立たないように設置したい
といった人にとっては、南面道路であることがデメリットになってしまうのです。
片流れの屋根が左右方向に流れるデザインと太陽光パネルの設置を両立したい場合は、東面道路か西面道路の土地を選ぶとつくりやすいですよ。
③ プライベートな庭づくり
南面道路の土地に建てた家では、多くの場合建物の南側に庭を設けます。南側の空間をより大きく空けて日当たりを確保することと、庭自体の日当たりを良くすることが目的です。
土地の広さにもよりますが50~60坪の土地の場合、建物と駐車場の間に広い庭を設けることが難しくなります。目隠しにフェンスを立てる場合は更に庭スペースが小さくなってしまいますね。
プライベートな庭や、お子様が飛び出さないよう敷地の奥に庭をつくりたいという場合には、南面道路の土地よりもその他の方角に道路のある土地がおすすめです。
POINT2:「病院」が近いだけでは意味がない?
同じような条件の土地が複数ある際に「この土地は病院が近いから」という一点で決めてしまうのは危険かもしれません。
この時大切なのは、自分に必要な“科”のある病院なのかどうかです。
病院が近くて便利と思う理由が「老後に歩いて行けるから」なのであれば、高齢者がかかることの多い眼科や整形外科、泌尿器科などが近くにあると安心ですよね。
「子どもに何かあった時にすぐ行けるから」という理由であれば、かかりつけ医にできる小児科やアレルギー科、耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科などが近くにあると安心です。定期的に検診を受ける歯科も、近くにあったら便利ですね。
その他、夜間や休日の救急外来を受け付けている総合病院もいざという時に近くにあったら安心かもしれません。
病院までの距離を最優先に土地探しをする方は少ないと思いますが、売り土地同士を比較する際のポイントになることはありますよね。
その際には「病院」とひと括りにせず、そこは何科なのか、どんな病院なのかを調べてみてくださいね。
POINT3:小学校が遠くても近くても不便?
小さなお子様のいる方は「小学校までの距離は1km以内が良い」というような文言を聞いたことがあるのではないでしょうか。
確かに歩く距離が長いほど交通事故や不審者との遭遇などのリスクも増えますし、このご時世は小学校が近ければ近いほど安心できます。
しかし注意していただきたいのは、近すぎても不便に思う可能性があるということです。
ひかわ工務店スタッフに「小学校の門まで100m」の実家で育った経験者がいるのですが、学校が近すぎることで“卒業後はメリットが減ってデメリットが多くなる”と語ってくれました。
例を挙げると、
・登下校の時間は全児童の半数以上が家の前を通るので話し声のボリュームが凄く、列が連なっているので車なども出しづらい
・庭先の花を摘んでいくなど子どもならではのちょっとしたいたずらが多い
・運動会や避難訓練などのイベントでは校内放送を聞き取れるくらいの音が出る
といった点とのこと。
とはいえ、お子様が小学校に通っている間は、学校が近いことは大きなメリットになります。大人になってからも、避難所や投票所になる小学校が近いことはメリットとして残るようです。
お子様の年齢や周辺環境も加味して、メリットとデメリットをどう捉えるか考えたいですね。
POINT4:徒歩圏内にスーパーやドラッグストアがあっても結局……?
賃貸アパートの部屋探しと同様に、一軒屋の土地探しの際にも“できるだけ近くにスーパーやドラッグストアがあったら便利だな”と思いますよね。
しかし、徒歩5分で行けるお店であってもついつい車を出してしまうのが地方民の性というもの。心当たりのある方も多いのではないでしょうか?
ひかわ工務店的には、体感で「近くにあって便利だな」と思える距離は車で5分~10分の距離(半径約3km~6km以内)ではないかと思います。
お子様の発熱などで「すぐに風邪薬と冷却シート買って来て!」と頼まれた際に、家を出てから30分以内に帰って来られる距離と考えると便利ですよね。
またコンビニほどではないものの、店舗移転などでお店がなくなってしまうことも考えられるため、スーパーやドラッグストアの近さに重きを置いて土地を決めてしまうのは危険かもしれませんよ。
ぱっと見良さそうな条件だったり、賃貸アパートを探す時には外せないと思っていた条件でも、住む人の暮らし方や考え方によって“住みやすいかどうか”が全く異なります。
土地探しの際にはぜひ「一般的に見て良い土地かどうか」よりも「自分にとって良い土地かどうか」を重視してくださいね!
ひかわ工務店では、土地探しから始めたいお客様のご相談も受付中です。ぜひ一度モデルハウスやお客様邸の見学会にお越しください♪
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