デザインコラム
【コラム】虫苦手さんも必見、新築戸建ての「虫」事情!虫が出る家と出ない家の違いはあるの?※虫画像なし
家づくりコラム
こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
家づくりを検討中の方の中には、虫がちょっと苦手で戸建て住宅を迷っている……という方もいるのではないでしょうか?
賃貸住宅の場合は虫との遭遇率が高くても最悪の場合引っ越してしまうことができますが、戸建て住宅でその決断は難しいもの。虫が苦手な方ほど慎重になってしまいますよね。
今回は新築戸建ての虫事情について解説していきますので、ぜひ戸建て住宅の検討や土地選びの参考にしてみてくださいね!
※2024年にPart2のブログを更新しました!こちらも併せて読んでみてくださいね♪
POINT1:新築なのに「虫が出た」は意外とあるある?
実は新築の住宅でも、家の中でアリを見つけたり、謎の虫が死んでいたりなんてことがあります。
さては床下から侵入しているな?と思うかもしれませんが、近年増えてきた「基礎断熱」の家では床下まで室内として扱い密閉されているため、基本的に虫が基礎側から侵入することは考えられません。
そのため床下を覗いて虫がいるのを確認した場合は、どこかから入ってきて床の上を歩いていた虫が床下に落ちて住み着いた可能性が第一に考えられます。
床下は暗くて湿気もあり、天敵が来ないため虫にとってはかなり好条件の住処です。
ということは、まずは「侵入させない」ことが大切であることが分かりますね。
基礎断熱についての説明はこちら
POINT2:新築住宅の主な「虫の侵入経路」は?
① 窓
新築かどうか、戸建てか集合住宅かに関わらず、虫の侵入が最も多いのは窓です。
シャッターを下ろすためのわずかな時間でも羽根のある虫は飛び込んできますし、クモなどは窓のレールでひと休みしていることも多いため、開閉に驚いて室内側に入ってきてしまうことが多々あります。
また、換気や涼をとるため網戸にして開けておく場合には、引き違い窓の開け方にも注意が必要です。
網戸のサッシと窓のサッシがぴったり重なるように開けることで、網戸と窓との隙間から虫が入り放題になるのを回避できます。
ただし、網目を抜けて入ることのできる小さな虫(トビムシなど)の侵入は防ぐことができず、気が付いた時には大繁殖していたりもするため、こまめに防虫スプレーなどで対策するのがおすすめです。
引き違い窓や、床まである掃き出し窓を減らす(違う種類の窓にする)のも有効かもしれません。
② 壁付けの排気口・給気口
屋外へ空気を排出する排気口、屋外から空気を取り込む給気口が壁付けになっていて、屋外と直接つながっている場合にも注意が必要です。
ほとんどの場合は排気口・給気口の屋外側の出入り口に金網がついているのですが、網戸よりも網目が大きいことも多く小さな虫が侵入しやすくなっています。
また、外に向かって空気が流れている排気口なら虫にとって“向かい風”になるので侵入できない……と考えられますが、きちんと換気ができていない場合はほぼ無風状態になってしまうため、虫が簡単に入れてしまいます。
向かい風があっても入ってこられるのはムカデくらいかと思いますがムカデなら網が防いでくれるため、建築時に決めた換気計画を守って換気の効率を落とさないことが大切です。
③ 外干しの洗濯物
洗濯物を部屋干しではなく外干ししている場合は、干している間に服の中に虫が入り込んでいる可能性があります。
暗くなるまで干していると、白い衣類やシーツにカメムシやガなどが卵を産み付けることも……。
暗くなってくると急いで洗濯物を取り込むので、虫にも卵にも気が付きにくく、そのまま畳んで収納してしまったらと思うとゾッとしますね。
④ エアコンのドレンホース
1~3に挙げた場所ほどではありませんが、エアコンのドレンホース(本体庫内の結露した水を屋外へ排出するホース)からの虫の侵入も、実際に起こり得ます。
夏場のエアコン稼働中であれば、ドレンホースの中に結露した水が流れているため虫の侵入は少ないと思いますが、エアコンを使用しない時期に侵入し、巣を作って越冬するケースもあるようです。
ドレンホースの先に防虫キャップやストッキングをつける虫対策がよく紹介されますが、エアコンの本体(室内機)から入り込んでホースで息絶えることも多いので、ホースにキャップをつける場合は定期的な清掃も忘れずに行うことをおすすめします。
⑤ 子どもの服や鞄
大人の服や鞄でも起こり得ることですが、特に草むらなどに好んで入っていく子どもたちの服や鞄に虫がついたまま帰ってくることがあります。
絶対に虫の侵入を許せないという親御さんは、玄関前でのチェックを言い聞かせておくといいかもしれませんね。
ほかにも通販の段ボールやスーパーなどで商品を入れるのにもらって帰ってきた段ボールなどは、すでに虫の卵がついている場合もありますので、家に持って入る前にチェックする&リサイクルステーションなどで早急に捨てるのが吉です。
・観葉植物で繁殖
観葉植物は土を使うため、最初から虫が住んでいる可能性もありますし、外から入ってきた虫が定住することもあります。
特に、庭でプランターを使って育てている植物を台風から守るため玄関の中に入れる、といった場合には虫も一緒に家の中に招いてしまっているかもしれません。
プランターで植物を育てる際には、大雨や暴風の際の対処法も一緒に考えておけるといいですね。
POINT3:新築に出るのはどんな虫?
新築かどうかとは関係なく、その地域で繁殖している虫が侵入してくるケースがとても多いです。
果樹園や畑、森が近くにある場合には虫の生息量も多いため、その分侵入してくる確率も高くなると考えられます。
特に嫌がられることの多いカメムシに関しては、スギやヒノキがある場所で繁殖すると言われているため、森林が近い地域ほどカメムシとの遭遇率も高くなりそうです。
クモはわりとどんな地域でも遭遇しやすいのですが、家の中にいる虫を食べてくれるので一匹や二匹なら見逃しても良いのではと思います。そうは言っても「一匹でも許せない」派の方は、どうにか窓から逃がしてあげてくださいね。
また多くの方が不快感を覚えるゴキブリが出たという場合は、新築であれば窓などから侵入した可能性が高いと思われます。
しかし元々巣を作って住むというより“住める場所で集団生活”をしている生き物なので、侵入後に洗面台や洗濯機付近、キッチンなど湿気が多い場所の暗い部分にたどり着き、定住されてしまう可能性も否めません。
逆に言えば風通しがよく、隅々まで除湿できている家ならば、侵入することはあっても住み着く可能性は低いということになります。
POINT4:虫が多い地域はどうやって調べられる?
自分が住みたい地域、買いたい土地のある地域の虫事情については、範囲が狭すぎてネットでもほとんど調べることができません。
同地区に住んでいる知人友人がいれば、その人たちに実際の状況を聞いてみるのが確実です。
現地に出向き、庭仕事をしているご近所の方に声を掛けて聞き込みをしてみるのもいいかもしれません。
また、周辺の住宅やお店の様子を見てみることでも分かることがあります。
昼間に洗濯物を干している家が少なかったり、夜のコンビニのガラス窓にカメムシ等の虫が多数飛来したりしている地域の場合は、もしかしたら虫が多く生息しているのかもしれません。
洗濯物の外干しをしているかどうかに関しては、虫以外に牛舎などが近い、野焼きの習慣がある、といったほかの理由も考えられますので、やはり周辺住民にお話を聞けるといいですね。
隣家が家庭菜園をやっていたり、雑草を放置していたりする場合も虫の飛来が多いかもしれないので、売り土地を見学する際には隣家の状況も見ておきたいところです。
POINT5:やってはいけない虫対策ってあるの?
虫を見つけて退治・処分することに対するストレスも心身に悪影響があると思いますが、だからといって人体の健康を害する虫対策を行ってしまうのは良くありませんよね。例えば……
① 排気口から虫が侵入しそうなので、排気口をテープなどで塞ぐ
→計画通りの換気を行えなくなり、室内に汚れた空気がとどまるようになってしまいます。
② 給気口の外に蚊などがたくさんいたので、給気口に防虫スプレーを吹き付ける
→家中に防虫スプレーの成分がまき散らされ、呼吸や食事によって体内に入ってしまう可能性があります。
などが挙げられます。
逆に虫対策だけでなく家や人の健康も守れる方法としては、除湿して室内を乾燥させる・空気を循環させて風通しをよくする、といったことがおすすめです。
多くの虫は暗くてジメジメした場所を好むため、扇風機やサーキュレーター、シーリングファンを活用して風の流れを促してあげるのも良いですよ。
まとめ:虫が出る家、出ない家の違い!
虫の出る・出ないに関しては、基礎断熱の新築戸建ての場合、大まかに分けると「その地域に特定の虫が多く生息しているかどうか」細かく分けると「窓をよく開けるかどうか」が大きく関わってくると思います。
絶対に家の中で虫を見たくない!という場合は、極力窓を開けない暮らし方ができれば最も大きなリスクを避けることができるため、比較的安心して過ごせるのではないかと思います。
窓を開けなくても空気が綺麗で循環していて、家の中でしっかりと洗濯物も乾く。そんな家に住むことが理想かもしれませんね。
奇しくもこの条件が揃っているひかわ工務店の家。
気になった方は、ぜひ一度見学会にいらしてみてください!
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