施工事例
【2024年最新版】【超入門!ざっくり家づくり講座】#41「壁の下地とは?何のためにあるの?ビスを打てる壁と打てない壁の違い!etc…」
家づくり講座
こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
SNSで家づくり情報を収集していると「ここは下地を入れてます!」といった文言を目にすることがありますよね。
どうやら壁を補強しているような文面だな~と推測することはできると思いますが、正しい知識として「下地」が何なのかよく分からない、という人も多いのではないでしょうか?
今回は一般的な木造住宅の「壁の下地」についてざっくり解説していきますので、ぜひ最後まで読んで家づくりに役立ててくださいね♪
POINT1:まずは基本から!壁は全部木の板でできている……わけではない!
現代の一般的な住宅の場合、部屋の中から見える「壁紙」の土台になっているのは石膏でできた「石膏ボード(プラスターボード)」です。石膏ボードは合板と比べて耐火性が高く、安価で加工も容易なため、建築の現場ではなくてはならない建材になっています。
石膏を固めてできている石膏ボードには、ビスを留めることができません。
「壁に留めていた画鋲を抜いたら、針に白いものがついて壁から白い粉がこぼれてきた」という経験のある人も多いと思いますが、その白い粉が石膏です。
石膏ボードは「点」に力がかかると、比較的簡単に崩れてしまいます。石膏ボードに画鋲を刺して、少し重たいものを掛けると、重量に負けて画鋲ごと壁から落ちてしまいますよね。
そのため一点に力がかかる「ビス」を打っても、ボロボロと崩れてしまうんです。
※石膏ボードにビスを打てるようにする部品(ボードアンカー)もありますが、重量物には向いていません。
この解決策として、一般的な現代の注文住宅では建築時に石膏ボードの後ろ(間柱と間柱の間)に構造用合板を固定して補強しています。
「ビスを打つために合板を入れている」部分のことを「壁に下地を入れている」と言っているわけですね!
あるいは「建築時に下地を入れなかった壁に重たいものを壁掛けしたい」という場合には、石膏ボードを留めている「間柱」のある部分を探して、柱まで届く長さのビスを打ち込めばOKです。
壁の中に隠れている間柱や下地を探すツールはホームセンターなどで購入できるので、買い忘れないように次回のお買い物で探してみてくださいね♪
POINT2:どんな時に「壁の下地」が必要になるの?
壁の中に下地を入れる必要性が出てくるのは、次のような場面です。
画鋲では支えられないような重たいものを壁掛けしたい時
・カーテンレール(壁につける場合)
・テレビやエアコンなどの家電
・棚や額縁などの家具
・振り子つきなど重さのある時計
・楽器
・手すりやタオル掛けなど体重がかかる、引っ張るもの
といった重量物を壁掛けしたい場合は、家づくりの際に壁の中に下地を入れておくと安心です。
天井に吊り下げ金具をつけたり、家具を取り付けたい時
・カーテンレール(天井につける場合)
・スピーカーやプロジェクター
・ハンモックなどの吊り下げ家具
・照明のダクトレール
・物干し用の金具
など、天井にしっかりと固定したいものがある場合も、天井の石膏ボードの裏に構造用合板(下地)を設置します。
強固な突っ張り棒を使いたい時
・突っ張り式のベビーガード
・突っ張り式のコートハンガー
など、突っ張り棒を使ったアイテムを設置したい場合には、「点」の力に弱い石膏ボードよりも構造用合板が入った壁(天井)の方が向いています。
※水平方向の突っ張りには間柱のある場所を狙って設置する、垂直方向の突っ張りには梁のある場所を狙って設置する、という手もあるのですが、設置場所を自由に選べなくなってしまうため”下地を入れておく”のが手っ取り早いですね。
POINT3:下地を入れると造作ならではのおしゃれ棚ができる
壁に下地を入れることで「造作棚」といえば!なすっきりした印象の棚をつくることもできます。
家が完成した後にDIYで棚を壁に追加する場合には、間柱の場所を探して「棚受け」というL字の金具をビスで打ち付けることが多いと思います。
一方、家づくりの中で大工さんに手作りしてもらう”造作”で棚を設ける場合には、棚受け金具を使わずに「受け」と言われる角材を壁の下地に打ち付けて、棚板の方には「受け」にピッタリ隙間なくはまる窪みを加工しておき、現場で合わせるというつくり方も可能なんです。
(DIYでも「受け」を用意して間柱に打ち付け、受けに合わせて棚板を加工するという方法ができないこともないのですが、ご家庭にある工具だけでは難しいのでプロの力を借りる方が現実的かなと思います)
棚受けが見えないので耐荷重が心配になるかもしれませんが、写真の棚ならお酒の入ったボトルを端から端まで並べるくらいの重さには耐えられます。
角材の「受け」と棚板のくぼみの間に隙間がないので、思った以上に丈夫な棚になるんです。
洗い物をしていて「コップに小皿がシンデレラフィットしてしまって全然取り出せない」という状況の、さらに強化版と考えると分かりやすいかもしれませんね。
POINT4:ふかし壁でアクセントを兼ねるという選択肢も
壁の中に下地を入れると、周囲の壁と見た目が揃って下地の存在感が完全になくなりますよね。
それなら逆に、下地を兼ねて「ふかし壁」※というアクセントをつけるのも良い選択肢ではないでしょうか。
※ふかし壁……本来の壁よりも少しせり出した位置につくられる壁。詳しくはこちらで解説しています!
ひかわ工務店でも壁掛けモニター(テレビ)の位置に合わせて壁をふかした施工事例がいくつかあります。
オーク材で仕上げたり、モールテックスを塗って仕上げたりと、ふかし壁をおしゃれな仕上がりにすることで空間のアクセントにできるんです。
また、ふかした壁の中に配線を通すこともできるため、モニターやレコーダー、ゲーム機などの配線を隠してかなりの”家づくり上級者”感を醸し出すこともできますよ!
壁に下地を入れてもらう場合は、壁ができるまでのなるべく早い時期に住宅会社の担当者へ要望を伝える必要があります。
どんな家具を置いて、どんなふうに暮らすかというビジョンを担当者と共有できていると”下地が必要な場所の見逃し”がなくなるので、打ち合わせやLINEのやりとりなどでお互いに理解を深めていくことが大切です。
自分の理想をさらけ出すには相手を信用することが前提になりますから、信頼できる住宅会社、担当者を見つけられるかどうかも重要になりますね。
気になる住宅会社が見つかったら、まずは展示場や見学会に行ってみて”会社や人の雰囲気”もチェックしてみるのがおすすめです♪
ひかわ工務店では現在、モデルハウスを常設中!平日・休日を問わずご予約可能なので、この機会にぜひ一度いらしてみてくださいね。
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