イベントレポート
【2024年11月版】【お洒落に暮らす】デザインコラム#7「北欧シンプルモダンのつくり方」
デザインコラム
こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
ひかわ工務店自慢のデザイン力でおしゃれに暮らすためのデザインコラム。
今回は、北欧シンプルモダンな家のつくり方について解説していきます!
これまでのデザインコラム
POINT01:まずは「シンプルモダン」らしく線の少ないデザインに徹底
北欧シンプルモダンは、その名の通り「北欧風」と「シンプルモダン」を掛け合わせたスタイル。
そのため、シンプルモダンの特徴である「線の少ないデザイン」が調和のとれた北欧シンプルモダンのキーポイントとなります。
空間デザインにおける「線」とは、模様の中にあるラインであったり、扉や窓枠、階段の手すりや家具、カーテンレール、壁紙が切り替わる線など部屋を見渡した際に目に入るあらゆるラインを指しています。
空間をよりシンプルな見栄えにしていくために、視界からできる限りの「線」を減らしていくことがシンプルモダンの”基本”なんです。
写真のように、(左上)階段手すりは間隔を広くすることで線を減らし、よりシンプルな印象にすることができます。
(右上)タイルはモザイクタイルのような目の細かいデザインではなく、大ぶりで角(かど)のあるものを選ぶことで、目地の線を少なく&直線的な印象が強調されてシンプルモダンらしく。
(左下)開ける必要のない窓はFIX窓(固定窓)にすることで、余分なパーツがつかずスッキリします。
(下中央)窓の配置も、線を揃えるとひとつにつながったようなスマートな印象に。
(右下)玄関の庇(ひさし)も、厚みのないものを選んで扉と線を合わせることで、いっそうシンプルになります。
こうした細かなこだわりを、一か所ごとに突き詰めていった結果、空間全体が洗練されたシンプルなデザインに仕上がるんです。
ちなみに窓と線の関わりについては、こちらのブログでも解説しているのでチェックしてみてくださいね。
POINT02:「北欧風」の基本は「色」の使い方
北欧スタイルに仕上げる基本のテクニックは、色の使い方。
北欧カラーとして有名なアイボリー、ライトグレーのどちらかを中心に3色でまとめるのがポイントです。
ひかわ工務店の場合は、3色の内訳をライトグレー、オークの色(床板)、白または黒、と決めてデザインすることが多くなっています。
ライトグレーをダークグレーにすると”かっこいい系”と冠のついた北欧シンプルモダンに。
コントラストを意識して配色していくと、北欧テイストが抜けてストイックな”シンプルモダン”に。
コントラストの強い色合いに加えて、線も多くなってくると、かなりカジュアルな印象になります。
3色でまとめるデザイニングは北欧風に限らず、他のテイストや家以外のものにも用いられます。
4種以上の色がひとつの空間に点在していると、雑然とした印象を与えてしまったり、色同士の「比重」のバランスがとれなくなって不格好な印象を与えてしまったりするためです。
また照明器具においても、ランプシェードやフチの部分などに”色”が塗られていることが多いため、基本の3色 ――できれば白系で統一するか、色に左右されないガラス素材を採用するのもおすすめです。
POINT03:住み始めてからも北欧シンプルモダンのデザインを崩さないためには?
入居後にインテリアや家電などを買い足す際、北欧シンプルモダンな空間に合わせるのに最も簡単な方法は「北欧メーカーの商品を選ぶこと」なのですが、ふらっと立ち寄った量販店でインテリアを買う時だってありますよね。
そんな時に気を付けるとよいのは、
・すでに家にある物の色と、できれば質感も似ているもの
・模様など見た目に”不要な線”が少ないもの
・なるべく直線的なフォルムで、角(かど)のあるもの
を選ぶことです。
家にあるものと雰囲気を寄せるだけでもそれっぽくまとまるので、基準となるインテリアがあれば写真に撮って保存しておくのもいいかもしれません。
また冷蔵庫などの家電に関しては、デザインに力を入れた商品ほど高価なことが多いため、北欧シンプルモダンのコンセプトに沿ったものを買えるとは限りませんよね。
この場合も「色だけでも合わせる」「形だけ周りに合わせる」といった自分なりのこだわりを基準に選べばOKですよ。
ひかわ工務店が最も得意とするデザインのひとつ、北欧シンプルモダン。
一本でも線を減らすように工夫を重ねて設計していくのは大変でもありますが、頭を使ってプランを洗練されたものにしていくのはとても楽しく誇らしいものです。
北欧系やシンプル系以外のデザインも手掛けていますので、ぜひ施工事例を見て回ってくださいね♪