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【2024年版】【超入門!ざっくり家づくり講座】#21「ニッチって何?規格や定義はあるの?」
家づくり講座
こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
おしゃれな家づくりにも、便利な家づくりにも重要な要素として紹介される「ニッチ」。
なんとなく存在を認知しつつも、詳しくは知らないという人も多いのではないでしょうか。
今回はニッチの特徴やメリット、注意点やおしゃれなニッチのつくり方などもご紹介していきますので、ぜひ家づくりの参考にしてみてくださいね。
POINT01:ニッチの規格や定義は?
建築業界では「壁をへこませてつくった棚」をニッチと呼び、今のところ規格や定義はありません。
棚板の入っていないシンプルな見た目の凹みでも、ニッチと呼ぶことができます。
ただし、あまり範囲の広いへこみはニッチとは呼ばれないイメージです。
例えばこういった大きなくぼみの部分は範囲も広く、床まであるので棚というイメージもないため単純に「くぼみ」だったり「へこみ」だったりと思い思いに呼ばれます。
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POINT02:ニッチをつくるメリットとは?
ニッチを設ける最大のメリットは、さりげなく収納棚を設けて空間の印象をシンプルに保てることです。
壁面に埋め込まれることで悪目立ちすることがなく、また安全面においても棚板が飛び出さないため、頭をぶつけることがないのでメリットがあります。
施工事例写真で見かけることも多い「リモコンニッチ」は、飛び出した印象になりがちなインターホンのモニターや給湯器のスイッチ、電灯スイッチなど壁付けのリモコン類をまとめてニッチの中に収めることができます。
ニッチの中だけ壁紙を切り替えたり、ニッチの形自体に遊び心を加えたりして、おしゃれに仕上げるケースも多いですね。
流行当初はリモコンニッチのように「便利さ」に焦点を当てられることが多かったニッチですが、近年はおしゃれに重きを置いたニッチにも注目が集まるようになりました。
例えばこちらのニッチは、一本線のようなライン形状のくぼみの中に、ダウンライトを設置してインテリアを浮かび上がらせることのできる「ディスプレイニッチ」として設けられています。
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こうした存在感の強いニッチを空間のフォーカルポイントにするアイデアも、ワクワクしますよね!
写真とは方向を変えて、天井から床までの垂直方向に細長いニッチなど好みによってさまざまなデザインを考えることができそうです。
POINT03:ニッチをつくる際に注意したいポイント
壁をへこませてつくるニッチですが、壁があればどこにでもつくれるというわけではありません。
家の中には構造上、手を加えると危険な壁もありますので、注意が必要です。
・外壁面(外壁に面している壁)
外壁に面している壁の中には断熱材が入っているため、ニッチのために壁をへこませて断熱材の足りない部分があると”断熱欠損”が生じて断熱性能の低下を招いてしまいます。そのため、外壁面にニッチをつくるのはNGです。
・筋交いのある内壁(耐力壁)
外壁に面していない”内壁”であれば断熱材が入っていることはほとんどありませんが、構造上強度が必要な壁には筋交い(柱と柱の間に斜めにクロスして打ち付ける部材)が入っています。建築中であれば筋交いを避けてニッチをつくることもできますが、家の完成後には筋交いが壁の中に隠れてしまうため、筋交いの入っている壁に対する安易なDIYは絶対に避けましょう。
・耐力面材の内壁(耐力壁)
筋交いと同様に、構造上の強度が必要な場所に耐力面材という板材が入っている箇所があります。こちらも大きな穴を開けると家の強度に大きな影響があるため、ニッチをつくることはおすすめできません。
POINT04:おしゃれなニッチのつくり方は?
ニッチ自体をおしゃれにする方法は、先にも挙げたようにアクセントクロスを施したり、タイル張りにしてみたり、形を特徴的にするなどさまざまです。
その中でさらに上級なおしゃれを楽しむなら、リモコンニッチなどの「機能」とは切り離したニッチをつくってみるのがおすすめ。
インテリアを置いて照らすだけ、スイッチがひとつあるだけ、といった限定的な用途のニッチをつくったり、壁をふかして※自由自在な形のニッチをつくったりと、遊び心を膨らませて思い切ったニッチをつくるとおしゃれへの満足感が高まりますよ!
※壁をふかす……本来の壁がある場所よりもせり出した位置に壁を設ける手法。詳しくはこちらの記事で解説しています。
今回はニッチのつくり方や注意点をご紹介しました。
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