施工事例
【建築用語入門】#6「仕上げ、見切り、腰壁、耐力壁」ってどういう意味?
建築用語入門
こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
家づくりの情報に出てくる「建築用語」って、前後の文章から何となく意味が分かるようで、肝心な部分はよく分からなかったりしますよね。
今回はちょっと分かりにくい建築用語から
・仕上げ
・見切り
・腰壁
・耐力壁
について分かりやすく解説していきます♪
ぜひ皆さんの家づくりに役立ててくださいね!
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建築用語01:仕上げ
「仕上げ」は床や壁、家具などいろいろなものに対して使う言葉です。主に
・表面の加工に使っている材料を指している場合
・表面の加工方法を指している場合
の二つのケースがあります。
※建築現場では”つくっている物やつくる予定の物の完成形”のことを仕上げと言うこともありますが、お施主さんに向けてこの意味で使うことは少ない印象です。
例えば壁紙だったらクロス仕上げ、塗り壁仕上げなど。
床材だったら、フローリング仕上げ、絨毯仕上げなどなど!
家づくりを始めると、目に見えているさまざまな物は表面に加工を施されていることに気が付きます。例えば今お使いのダイニングテーブルの天板は、何仕上げでしょうか?
販売サイトを見てみると「メラミン仕上げ」であったり「突板仕上げ」「無垢材使用、クリア塗装」といった仕上げ方法の記載がある場合が多いと思います。
身近な物の表面が何でできていて、それはどんな手触りでどんなメリットがあるのか、といった小さな情報にたくさん気が付くようになると、家づくりの解像度も上がっていきますね♪
建築用語02:見切り
「見切り」とは、仕上げ材が切り替わる部分の切り口(小口)を隠す部材を指しています。見切り材とも言いますね。
近年はよりシンプルなデザインが人気になっているため、薄くて存在感のない見切りを紹介するSNSの投稿をよく見かけるのではないでしょうか。
類似の用語として「廻り縁(まわりぶち)」や「巾木(はばき)」もありますが、これらは見切りの一種と言えます。
・廻り縁……天井と壁の壁紙が切り替わる部分を隠す&保護する部材
・巾木……壁と床板が切り替わる部分を隠す&保護する部材
ちなみに見切りのない、切り替わる部分をそのまま見せる施工方法もあり、そちらは「突き付け」と呼ばれます。
廻り縁や巾木のない仕上がりを指す場合は「廻り縁なし」「巾木なし」と紹介されることが多いかもしれませんね。
建築用語03:腰壁(こしかべ)
「腰壁」は天井まで届かない高さの壁、特に1m前後の高さ(腰の高さ)の壁を指しています。
空間の仕切りや目隠し、棚や収納などの用途で使われることが多い印象です。
腰より明らかに高い壁の場合(下の写真の場合など)は「160cmくらいの腰壁」といった具体的な高さを付け加えることも多くなります。
人によって解釈の異なる言葉でもあるため、腰壁を間取りに取り入れたい場合には具体的な高さも込みで相談してみてくださいね。
少し紛らわしいのですが、仕切り壁のような配置でなく”壁面に腰くらいの高さまで板を張る仕上げ”のことも腰壁と呼びます。「腰壁風クロス」といった名前の壁紙商品もありますよ。
また「下がり壁」というと天井から数十cmだけついている壁、「袖壁」というと突き出している壁のことを指します。
袖壁については以前の”建築用語入門”ブログで紹介していますので、こちらも読んでみてくださいね!
建築用語04:耐力壁(たいりょくへき)
「耐力壁」は、構造上必要な強度を確保するために家の各所に設けられる丈夫な壁です。
部屋の中から見えている壁には耐力壁と非耐力壁が混在していて見分けがつかないため、DIYの注意点として「耐力壁を壊してはいけないので必ず施工会社に耐力壁の位置を確認しましょう」という情報が出てくることも多いですね。(耐力壁を壊すのではなく棚を打ち付けるくらいなら大丈夫です)
もう少し詳しく説明すると、耐力壁は地震や強風などで家に対して”水平”に力が加わった際に、建物を守るための壁なんです。筋交いが入っている壁や、筋交いに代わってパネル(面材)が入っている壁のことを指します。
建物の強度向上が目的なので、家の角にあたる場所は必ず耐力壁にします。そのほかの場所は、その家ごとの壁倍率※の計算に基づいて必要な場所が耐力壁になります。
※壁倍率……耐力壁の強度を数値化したもの。建築基準法で定められた計算方法を使用します。
また、筋交いを使う場合とパネルを使う場合とで優劣があるわけではなく、その住宅会社の慣れている方法で”正確に施工”してもらうことが大切です。
家づくりにおいても「後から出てきたものほど性能が良い」と思われがちな側面があり、いろいろな思惑が飛び交う中で本当に良いものが埋もれてしまうこともしばしば。
「好き」「好きじゃない」といった直感を大切にしながらも、手に入れたその情報を冷静にジャッジする「客観性」を持ち続けて家づくりを進めたいですね!
今回のブログを読んで疑問に思ったことや、家づくりについて調べていて分からないことがある方は、ぜひ一度ひかわ工務店に遊びにきてください♪
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