家づくりコラム
【2024年最新】【超入門!ざっくり家づくり講座】#25「『デッキ』解説!ウッドデッキ、タイルデッキ、コンクリートデッキの違いや特徴は?DIYでもつくれる?」
家づくり講座
こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
家づくりの写真を検索して保存している人は多いと思いますが、その中でも素敵な「デッキ」のある家を集めてフォルダを分けている……なんて人もいるのではないでしょうか?
今回の家づくり講座ではウッドデッキ、タイルデッキ、コンクリートデッキの
・メンテナンス性
・デザイン性
・コスパ
・DIY難易度
についてざっくり解説していきますので、ぜひ家づくりの参考にしてみてくださいね!
目次
POINT1:デッキ/テラス/バルコニーの違いについて
POINT2:家づくりでよく使用される「デッキ」4種類!
【1】ウッドデッキ(天然木)
【2】ウッドデッキ(樹脂デッキ)
【3】タイルデッキ
【4】コンクリートデッキ
POINT3:DIYの醍醐味は「安くつくる」より「楽しくつくる」こと!
これまでの家づくり講座
POINT1:デッキ/テラス/バルコニーの違いについて
超入門解説!ということで、そもそもデッキって何なの?というところからご説明していきますね。
①デッキ
もともと船の甲板を意味する言葉で、ある程度の広さがあるものを”デッキ”と呼びます。建物の一階部分と床の高さを合わせて、部屋の延長のように使える隣接したスペースです。
よくある事例は、リビングの掃き出し窓(床まである引き戸式の窓)を開けるとデッキが地続きになっているパターン。リビングから素足で外に出ることもできるので、春秋の暖かい日にはちょっとした行楽を楽しむこともできますね。
基本的にデッキには屋根や庇(ひさし)がないため、日差し対策にサンシェードを併用することも多い印象です。
②テラス
庭につくられるもので、地面より少し高いところに床をつくって設けるものが”テラス”です。
家に隣接しているかどうか、屋根があるかどうか、という区別もないので、デッキよりも広い意味のある言葉ですね。
住宅会社の営業担当者や設計担当者もテラスとデッキをはっきり区別して話すことは少なく、その場で意味が伝わりやすい方を使って話していますので、意味の広さとして「テラス>デッキ」となんとなく記憶していただければバッチリOKですよ。
③バルコニー
2階以上にある屋外スペースで、屋根や庇がなく柵のついたものが”バルコニー”です。
よくある事例は、二階の廊下から出られる洗濯物干し場としてバルコニーを利用するパターンですね。
少し広めにとってバルコニーでお月見をしたり、近隣の花火大会を眺めたりするという使い方もよく耳にします。
ちなみに似ている建築用語の”ベランダ”は、階層と関係なく建物から屋外へ出られる屋根付き・柵ありのスペースを指しています!
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POINT2:家づくりでよく使用される「デッキ」4種類!
【1】ウッドデッキ(天然木)
メンテナンス性:★☆☆~★★☆
デザイン性:★★☆
コスパ:★☆☆~★★★
DIY難易度:EASY~NORMAL
特殊な素材ではなく天然木を使ったウッドデッキの場合は、他の種類のデッキと比べると経年劣化が早いためメンテナンス頻度も高くなります。
時が経つごとに色も抜けていきますが、ムラなく綺麗に色抜けしていけばその変化もまた楽しむことができますよ。
メンテナンス性やコスパについては、どの木材を使うかによって特徴が異なります。
硬くて虫害も少ないウリン材、ジャラ材、イペ材などはメンテナンスが楽ですが、高価なため購入時のコストがかかります。
一方、お手頃価格なスギやヒノキなどを使う場合には、定期的な清掃や塗装(防虫・防腐処理)などのメンテナンスが必要になります。
DIY難易度については、ウッドデッキの「DIYキット」を利用すれば比較的簡単に設置できるのではないかと思います。
キットではなく、自分で材木を選んで加工したい!という場合は、土台作りも含めて本格的なDIYになりますね。
こだわり始めるとどんどん難しくなってしまうので、基本的なウッドデッキが完成するまでの難易度をNORMALと評しました。
【2】ウッドデッキ(樹脂デッキ)
メンテナンス性:★★★
デザイン性:★★☆
コスパ:★★☆
DIY難易度:EASY~NORMAL
木に樹脂を配合or樹脂でできている人工木材を使う場合は、ほぼメンテナンスフリーになるのが大きな特徴です。
見た目は天然木に似ていますが劣化はかなり緩やかなため、購入時に好きな見た目の製品を選ぶことで、長い間お気に入りのデザインを楽しむことができます。
メンテナンス代は浮くものの、樹脂の人工木材自体が割高なためコスパは中程度としました。
DIY難易度は【1】のウッドデッキと同じく、キットを使用する場合はEASY、自分で材料を揃えてつくる場合はNORMALとしています。
また、【1】と【2】どちらのウッドデッキの場合も、デッキの下の空間に防草シートを敷いておかないと雑草が生え放題、虫たちの楽園になってしまうため、ひかわ工務店の場合はウッドデッキの下一面にコンクリートを打設して雑草対策&白アリ対策をしています。
【3】タイルデッキ
メンテナンス性:★★★
デザイン性:★★★
コスパ:★☆☆
DIY難易度:HARD
タイルデッキは樹脂デッキと同じく、日常的なお手入れがほとんど不要というメンテナンス性の高さが特徴。
またタイルの高級感や、タイルの種類によって建物に合った雰囲気に仕上げられるデザイン性の高さも魅力です。
デッキの土台としてコンクリートの土間をつくり、その上にモルタルの下地を塗ってタイルを貼り付けていくため、材料も工程も多くなります。
そのため材料費や工賃でコストがかかりやすく、DIYをする場合も綺麗に仕上げるにはかなりの技術が必要になる印象です。
ちなみにタイルデッキはウッドデッキに比べると太陽光や外気の影響を受けやすいので、真夏や真冬には使い方に注意が必要になります。
【4】コンクリートデッキ(モルタル仕上げ含む)
メンテナンス性:★★★
デザイン性:★☆☆
コスパ:★★★
DIY難易度:NORMAL
コンクリートデッキは日常的なお手入れがほとんど不要※ですが、ひび割れや表面の浮きは避けられないため、経年劣化を許容できる人向けのデッキです。
※汚れはつきやすいものの、ほうきで掃いたり水で流したりすれば取り除くことができます。
建物や庭とのコーディネートが少し難しいこともあり、万人向けとは言い難い独特なデザイン性も特徴的ですね。
タイルデッキの土台としてつくる「コンクリートの土間」の状態が完成形になるため、工程が少ない分、他のデッキと比較するとコストは安めです。
DIYも慣れている人にとってはわりと簡単ですが、普段は”日曜大工”がメインという人にとってはコツを掴むまで難しさを感じるかもしれません。
また、タイルデッキと同様に熱くなったり冷たくなったりしやすいので、時期によっては素肌で触れる際に注意が必要です。
【3】タイルデッキと【4】コンクリートデッキはどちらもコンクリートを使用するため、高い耐久性を持っています。
しかしコンクリートは、砂・セメント・砂利に水を混ぜて化学反応によって固めるため、経年の乾燥(水の蒸発)によるひび割れを避けられない素材です。
定期的なメンテナンスとして、【3】タイルデッキの場合はタイルの目地の補修を、【4】コンクリートデッキの場合は補修材を使った修復が必要になるので、完全なメンテナンスフリーではないことは覚えておいてくださいね。
※モルタルも砂+セメントに水を混ぜて固めるため同様です。
POINT3:DIYの醍醐味は「安くつくる」より「楽しくつくる」こと!
近年は専門職でない方に向けたDIYキットや工具セットなども充実し、DIY人口が増えていますが、その理由は「プロに頼むより安い」からではなく「自分でものづくりをするのが楽しい」からだと思います。
実際のところ、材料費と自分の作業日数×日当を計算してみると、結果的にDIYの方がコストがかかっているケースも少なくないんです。
DIYの醍醐味は、楽しくつくって、つくった物を思い出と一緒に大切にすることだと思います。
「ここのニスは子どもが塗ったから、色ムラが出ちゃって味わい深いよね」
「コンクリートが固まる前に、みんなで手形をつけたね」
想定外のことや、自分でつくったからこその工程を”家族の素敵な思い出”の1ページに加えられることが、プロの施工では得られないDIYの良さなんです。
家づくりは多くの人にとって、一生に一度のこと。DIYを楽しんでみたい部分と、プロのクオリティできっちり仕上げたい部分とを使い分けて、愛着のあるマイホームを作り上げましょうね♪
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