デザインコラム
【2024年版】【コラム】高気密・高断熱の家でエアコンを上手に使って冬を快適に過ごすには?5つのポイントを一挙に紹介!
家づくりコラム
こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
“高気密・高断熱”や“高性能”の住宅が当たり前になりつつある今、改めて「高性能住宅ってどれくらい住みやすいの?エアコンは必要なの?」と疑問に思う人も多いですよね。
今回のブログでは快適に過ごすための性能にスポットを当てて、快適性能にかなり自信のあるひかわ工務店が考える高気密・高断熱の家でエアコンを使う理由や、エアコンを使って快適に過ごす方法をご紹介していきます!
ぜひ今後の家づくりの参考にしてくださいね♪
目次
POINT1:高気密・高断熱の家でもエアコンが必要?
POINT2:本当に高性能な家でのエアコンの使い方
POINT3:高気密・高断熱を生かす間取りって?
POINT4:高気密・高断熱の家は乾燥するからエアコンを使うとカラカラに?
POINT5:そもそも何故家中暖かい必要があるの?
POINT1:高気密・高断熱の家でもエアコンが必要?
性能の高い家は快適、と何となくイメージしている人は多いと思いますが、実際のところ「暖めなくても暖かい」といった魔法のような現象は起きません。
断熱性が高い(高断熱)ということは、家の中の空気を“保温する能力”が高いということ。
気密性が高い(高気密)ということは、家の中の空気をいたずらに逃がす“スキマ風が少ない”ことを表します。
最初に何かしらの方法で家の中を暖めることで、暖まった空気を保温する断熱性&保温された空気を逃がさない気密性の高さが生かされるということなんですね。
その“何かしらの方法”の中で最も熱効率が良いエアコンを使うことで、高気密・高断熱の家は省エネに快適な空間を保つことができる、というわけです。
※うまく利用できれば太陽光の方がさらに効率よく室内を暖められますが、気象条件・地域特性・敷地の条件などによって効果が大きく異なるため、ここでは人工的な暖の取り方に限定して考えています。
POINT2:本当に高性能な家でのエアコンの使い方
数値だけが良くて住み心地の悪い“高性能っぽい家”ではなく、性能を生かすための空間づくりや換気計画が整った本当の高性能住宅なら、使用するエアコンは6畳用程度の小さなもので十分です。
エアコンは10年~15年くらいで平均寿命を迎えるので、冷暖房機能だけを備えたシンプルな機種で買い替え続ければ、メンテナンス費用も交換費用も安く済みますよね。
さらに言えば、家全体を同じ温度にすることができる高性能住宅ならば人感センサー機能も不要ですし、正しく換気計画が機能して清潔な空気を保てるならば空気清浄機能も不要なので、故障のリスクを考えればむしろシンプルな機種を選ぶべきとも考えられます。
性能に自信のあるひかわ工務店の家は、基本的に各階に1台ずつエアコンを設置するだけで十分暖かくなるような性能を有しています。
ただし、厳密には複数台のエアコンで同時に暖めることで熱損失がより少なく省エネになるため、間取りを考慮して大体一家に3~5台のエアコンを設置しています。いずれも、サイズは6畳用のもので十分です。
(複数台で同時に暖めるメリットは電気代を抑えられることだけでなく、季節に合わせてどの場所のエアコンを使うか選択できることにもあります。暖房を使っている時期と冷房を使っている時期では、室内の快適化のためにエアコンを稼働させたい場所も違ってくるのです)
冬場はメインの熱源として一階のエアコンを23℃くらいの設定で24時間稼働させることで、安定した室温を保つことができます。24時間稼働といっても、気密性・断熱性の高さによって室温が大きく動かない(=大半は送風運転になる)ので消費電力はあまり多くないんですよ。
ひかわ工務店の家のオーナー様たちもこうした24時間エアコン稼働の生活をしていただいていますが、むしろ省エネが高じて売電収入が多くなり嬉しい!というご報告をいただいています♪
参考記事
POINT3:高気密・高断熱を生かす間取りって?
ひかわ工務店の場合は、高気密・高断熱と換気性能の高さを生かすために、以下のような特徴のある間取りを推奨しています。
・LDKの中に吹き抜けを設けて、大きな空気の流れをつくる
・二階に吹き抜けとつながったマルチスペースを設けて、洗濯物を干すことで加湿に貢献する
・脱衣所と二階マルチスペースにそれぞれ小さなエアコンを設けて、家全体の室温をコントロールする
・なるべく扉と壁を減らして、空気の流れを妨げないようにする
・浴室も含めほとんどの部屋に通気用の開口を設けて空気を巡らせ、家中の温湿度が一定になるようにする
参考記事
このようになるべく孤立した部屋をつくらず、家全体が同じ空気で満たされるように空気の循環を促すことで「いつでも適温で清潔な空気の流れる家」になるんです。
ひかわ工務店の場合はさらに換気システムへのこだわりや、太陽光発電&蓄電池の利用によって非常に省エネな暮らしを実現しています。そちらについてはこちらの解説ブログを読んでみてくださいね。
参考記事
POINT4:高気密・高断熱の家は乾燥するからエアコンを使うとカラカラに?
高気密・高断熱の家は乾燥しやすい、と聞いたことのある人もいるかもしれません。確かに大筋では、高性能住宅は“乾燥を感じやすい”と言えます。
というのも、暖かい空気は冷たい空気よりも水分をたくさん含むことができるため、相対的に乾燥を感じやすいんです。
ざっくり言うと「気温15℃、湿度が95%の部屋」と「気温25℃、湿度が50%の部屋」とで空気中に含まれている水分量は同じなので、25℃の時の方が部屋にある物(人を含む)の水分が蒸発しやすい=乾燥を感じやすいということ。
快適な温度をキープできる高性能住宅だからこそ、水分の蒸発しやすい状態が続くということなんですね。
そのため、高性能住宅で冬場に室温23℃前後の湿度50~60%を保つためには、洗濯物や洗い物などの自然加湿とは別に14リットル以上/日の積極的な加湿が必要になるんです。
(加湿量についても気候条件や住環境によって必要量が大きく異なります。ここでは一般的な条件下でのおおよその量として14リットル以上/日と示しました)
ついでに言うと、加湿器を置く場所は吹き抜け上部の二階廊下がおすすめ。落差を利用することで加湿器から振り撒かれた水蒸気が完全に空気に溶け込み、空気の流れに乗って快適な湿度の空気を他の部屋にも届けることができるためです。
参考記事
POINT5:そもそも何故家中暖かい必要があるの?
日本には古くから、自分がいる部屋だけを暖める「局所暖房」の文化がありますよね。寝る前まではリビングだけを暖めて、寝る時は寝室だけを暖めるという暮らし方に馴染みのある人も多いかもしれません。
一方で、もう何十年も前から警鐘を鳴らされている家庭内の「ヒートショック事故」が一向に減っていないという事実もあります。
これは、世の中に高気密・高断熱で過ごしやすい家が増えているはずなのに、家の中で“ヒートショックを起こすくらいの気温差”が生まれている家が依然として多いことを示しているんです。
例えばお風呂に入る時、全国的な平均室温から浴室の室温が8℃であるとすると、23℃の暖かなリビングから8℃の浴室へ入り、40℃の湯船に浸かるという急激な気温差に身体が晒されることになります。
この時、人間の体は本能的に気温の変化に順応しようとして血圧の急な上昇と下降が起き、ショック状態を引き起こしてしまうんです。
ヒートショックは高齢者でなくても引き起こされて、知らぬ間に血管に蓄積ダメージを負っています。気絶してしまうほどの大きなショックだけがヒートショックではないんです。
家族の健康を守るために“家全体を暖めること”は必須。そのための“手段”として、高気密・高断熱かつ正しく換気できる高性能住宅を建てることがスタンダートになっていくべきだと思います。
高性能の定義や、その本来の意味に関してはこちらのページでも解説していますので、ぜひ併せて読んでみてくださいね。
参考ページ
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