デザインコラム
【建築用語入門】#8「防草シート、機能門柱、防犯砂利、シンボルツリー」…外構の用語を解説!
建築用語入門
こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
家づくりを進めるうちに出会う「外構」に関する言葉の数々。
どれも分かるようでよく分からず、検索して自分なりの解釈を見つけるのにもひと苦労ですよね。
今回はひかわ工務店流「こんな感じで覚えておけば大丈夫!」な外構用語の入門知識をご紹介していきます!
今回紹介する建築用語
防草シート
機能門柱
防犯砂利
シンボルツリー
これまでの建築用語入門
家づくりのざっくり解説!
建築用語01:防草シート
「防草シート」は、庭に雑草が生えるのを抑制するシートのことです。
防草シート自体は黒色や茶色のビニール製で、これを整地した(平らに整えた)地面に敷設することで光合成を阻止し、結果的に雑草が生えてこないようにするという仕組みになっています。
※光を阻害するものが一般的ですが、水も阻害することで効果を高める商品もあるようです。また、多くの防草シート商品では薬剤を使用していませんが、一部商品で薬剤を使用していることがあるようです。気になる方は必ず外構のプランナーさんに確認してくださいね!
素材の強さによって商品のグレードが分かれることが多く、耐用年数が長いものには主に「ポリエステル」が使用されています。
ポリエステルに次いで耐候性(熱や紫外線による劣化への耐性)のあるポリプロピレンが中間グレードに、その下のグレードにはポリエチレンが使われることが多いイメージです。
ちなみに洋服と同じで、グレードの高いものほど加工の質も高い傾向があるので、その点も含めて劣化しにくいのがメリットですね。
ただし良い防草シートを敷設したからといって、完全に雑草をシャットアウトできるわけでもありません。
防草シートとブロック塀の間、シート同士の境目、シートの亀裂などから、生命力の強い雑草が顔を出すことも多々あるんです。(正常な防草シートを雑草が突き破って伸びてくるということはありません)
防草シートの上に砂利を敷き詰めて、より遮光する・重さで押さえつけるといった厳重な処理を行うことも多いのですが、やはり「雑草魂」という言葉があるくらいですから、雑草が1本も生えない庭を叶えるのはなかなか難しいですね。
建築用語02:機能門柱
「機能門柱」は、表札・インターホン・ポストなどが一体化したものを指しています。
多くの場合は既製品の「機能門柱」という製品群について呼んでいるイメージです。
”門柱”自体は昔からあるもので、門扉を支える柱や塀が当てはまりました。
近年では門扉をつけずに”門柱だけ”採用するケースが増えたため「機能門柱?そもそも”門柱”って何?」と混乱する人も多いようですね!
機能門柱としての定義はないため、表札とポストだけ、表札とインターホンだけ、など機能が少なくても「機能門柱」と呼ぶことができます。
また、インターホンの機能がある門柱は配線工事も必要になるため、外構工事完了後に増設するのは難しく(施工費が高くなりがちに)なりますので事前にしっかり検討しておいてくださいね。
建築用語03:防犯砂利
「防犯砂利」は、地面に敷き詰める砂利の”より大きな音が鳴るバージョン”と捉えていただければOKです。
ただの砂利よりも石同士が擦れた際の摩擦が大きく、上を歩くとジャリジャリと大きな音を立てるのが最大の特徴で、不審者が侵入しにくくなる効果が期待されています。
実際の使い心地については「防犯効果がある」とメリットを挙げる声も多い一方で「音が大きすぎて不快」などデメリットを挙げる声も。
普通の砂利でも踏みつけた際にある程度の音が鳴るため、導入の前には防犯効果と騒音問題について慎重に検討を重ねましょう!
また、普通の砂利のことを「防犯砂利」と思わず呼んでしまう人も少なくないため、外構プラン作成の打ち合わせなどでは「防犯砂利として売られている砂利」を使うのか「防犯砂利じゃない砂利」を使うのかしっかり伝えたいところです。
ちなみに砂利を砕いてつくられた「砕石」というものもあります。
メリットとしては砂利よりも安価で歩きやすい、デメリットとしては土が混じっているので水溜まりができやすい、といった点が挙げられるもので、砂利や防犯砂利に代わって砕石を庭に敷き詰めるという人も多いんですよ。
建築用語04:シンボルツリー
「シンボルツリー」は、ざっくり言うと”その家でいちばん大きな木”です。
シンボルという言葉がつくと、桜など豪華絢爛な花を咲かせる木が向いているのかと思ってしまいそうですが、むしろ近年は華奢な印象のシンボルツリーが流行しています。
特に人気なのが、常緑ヤマボウシやシマトネリコといった常緑樹を「株立ち」にする植栽デザイン。
小さな子どもが描く木のような、一本の太い幹から枝がたくさん生えている状態が「一本立ち」で、それに対して一か所に細い幹が数本集まって生えている状態が「株立ち」です。(下の写真を見ると分かりやすいと思います!)
※常緑樹は”一年を通して緑の葉をつける木”を指しますが、シマトネリコは寒さに弱いため冬場は葉が乾燥して抜け落ちることも多々あります。
シンプルで窓の少ない外観のおうちが増えたため、そのシンプルなキャンバスに映えるような”線の細いフォルム”の植え方が人気になったというわけなんです。
価格イメージは、ひかわ工務店の経験ではシンボルとして大きな(3mくらいの)木を購入することが多く、木の価格5,6万円プラス支柱の価格、施工の費用数万円(他の工事との兼ね合いなどによって変わる)になる印象です。
シンボルツリーだから大きな木を植えるのが定石……というわけでもなく、苗木から育てて愛着のあるシンボルツリーにしたい!という人も多いので、木が育っていく過程も外構デザインとして楽しみたい人はぜひその旨をプランナーさんに伝えてくださいね。
今回は、建築用語の中から外構用語を4つピックアップしてご紹介しました!
ひかわ工務店は、外構も含めたトータルプランニングができるのも自慢のポイント。
気になった方はぜひ、見学イベントやモデルハウスにお越しくださいね♪