対談コラム
【超入門!ざっくり家づくり講座】#8「床断熱と基礎断熱の違いは?どちらが優れているの?」
家づくり講座
こんにちは、ひかわ工務店です。
今回のざっくり家づくり講座は、「床断熱と基礎断熱」についてのお話です。
>>前回の記事はこちら
▼そもそも「床断熱」「基礎断熱」って、なんの話?
現代の建築では、家を建てる際には必ず「断熱処理」を施します。
断熱というと、壁の中に入っている断熱材を思い浮かべる方が多いと思いますが、屋根や床にも断熱材は必要なのです。
床断熱と基礎断熱は、「床」に対しての断熱材をどこに入れるか?という選択肢のお話です。
▼床の真下に断熱材を入れるから「床断熱」
床断熱は古くから使われてきた断熱方法で、床板の真下に断熱材を施工します。
そのため「床下断熱」と呼ばれる場合がありますが、意味は全く同じです。
断熱材より下の基礎部分には外気が入るため、基礎断熱と比べると外気の影響を受けやすい(床板が冷えやすい)施工方法とも言えますが、これには断熱材の厚みや床板の材料も関わるので断言できるわけではありません。
床下の通気性が高いことでシロアリが住み着きにくい※、とも言われていますが、初夏~夏の間は湿度の高い空気が充満することになるため、「基礎断熱と比べたら根本的なリスクが低い」と覚えておいてくださいね。
※シロアリは湿っていて食べ物(木など)のある環境を好みます。
▼高気密・高断熱の住宅で採用される「基礎断熱」
基礎断熱は、家を支える土台の「基礎」に断熱材を入れる断熱方法です。
基礎の外側に断熱材を貼る「基礎外断熱」と、基礎の内側に断熱材を貼る「基礎内断熱」があり、一長一短あるのですが多くの場合は「基礎内断熱」で施工されます。
基礎断熱では床下空間が密閉され、室温と地下熱の温度の中間くらいの温度を保つようになります。
そのため床板の冷えが軽減され、床下エアコンを使えば床から家全体を暖めることもできるようになります。
ただし基礎断熱の恩恵を受けるためには、高い気密性・断熱性が必須条件です。
基礎の内部を密閉し一定の温度を保つ空間を利用できるのに、気密性が悪くて室内にすきま風が吹いていたり、断熱性が悪くて熱がどんどん外へ逃げたりしていては、元も子もありません。
基礎断熱で快適な家を建てたいと思っている方は、基礎断熱の実績があり気密・断熱の施工クオリティが高い会社を選ぶことも重要です。
シロアリ被害については、床断熱に比べると基礎断熱はシロアリにとって過ごしやすい環境(一定の湿度があり、温度も安定していて住みやすい)になるため、防蟻への配慮と対策が必要になります。
近年では半永久的に効果が持続するホウ酸系の防蟻剤を取り入れることが多く、シロアリ被害のリスクを減らせるようになってきました。
「絶対にシロアリ被害が起きないとは言えない」という点では、床断熱も基礎断熱も同じですね。
▼ひかわ工務店は基礎断熱+床断熱
ひかわ工務店では、基礎内に伝わってきた地下熱を利用して熱交換を行うDSDDという換気システムを採用しています。
そのため基礎断熱に加えて床断熱も併用し、床下空間の温度を地下熱に近づけることでより効率の良い熱交換を行い、省エネ効果を高めています。
気密性・断熱性もハウスメーカー各社を上回るほど高い数値を誇っていますので、安心して基礎断熱+床断熱の快適な暮らしを始められますよ。
ひかわ工務店のことが気になった方はぜひ、モデルハウスで気密性・断熱性の高さを体感してみてください!
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