【コラム】引き戸がなぜ人気?家づくりに引き戸を採用する際のポイント4つ!

家づくりコラム

引き戸採用4つのポイント

こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
皆さんのおうちには、引き戸がありますか?「実家はドア(開きドア)より引き戸の方が多い」「引き戸は障子など和のイメージ」と連想する方も多いかもしれません。

実は近年、家づくりをする人たちの中で「引き戸」が需要を高めています。今回はその理由や、引き戸のメリット・デメリットについて紹介していきます!

※この記事で紹介する「引き戸」は、戸が一枚の片引き戸を指しています。また「開き戸」についても、戸が一枚の片開き戸を指していますのでご承知おきください。

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POINT1:どうして今、引き戸が人気?

近年の引き戸ブームの火付け役は、フルハイトドアでお馴染みの神谷コーポレーションであると言っても過言ではありません。
特にエントリーモデルとなるCUBEシリーズの「スリット手掛けタイプ」は、取っ手のない“ほぼ壁”な見た目シンプル志向のお洒落さんにマッチして人気を博しています。

引き戸の魅力はこうしたデザイン性だけでなく、実用性の面でも改めて見直されています。
例えば、引き戸は開けっ放しにした際の面積が大きく、室内の空気の循環に大いに役立つのです。

ひと昔前は“局所暖房”がメインで、暖房がついている部屋を暖かく保つために戸を閉めておかなくてはなりませんでしたが、現代の高性能住宅では全くの逆です。
家中どの部屋も同じ温度に保つために空気を循環させたいので、戸を開け放しておける引き戸が“ちょうどいい”んですね。

キッチン ダイニング リビング

ひかわ工務店の家も、すきま風のない高い気密性を生かして家中の空気を効率よく換気していますので、引き戸とは相性ばっちりです。

POINT2:引き戸を採用するメリットは?

① 開閉しやすい
開き戸の場合は開閉しながら戸を避ける動きが必要になりますが、引き戸の場合はその場に立ったままで開閉することができます。

一度の開け閉めなら気にならない差ですが、生活動線上にあるドアやトイレのドアは一日に何度も開け閉めするもの。少しでも楽に開閉できた方が嬉しいですね。

② 開けっ放しにしやすい
開き戸を開けっ放しにしておく場合は、ドアストッパーを機能させるためにしゃがみ、閉める際もまた同様にしゃがむ必要があります。

引き戸の場合はただ戸をしまったり引き出したりするだけなので、特に面倒を感じませんよね。

また、引き戸の場合は開き戸のように開け放した戸にぶつかる心配もないため、通行のしやすさもメリットのひとつです。

③ ハイドアにすると見た目が超スッキリ
天井までの高さのあるハイドアを設置した場合、ドア枠(※下図を参照)を天井に埋め込むことでほとんど壁と同化してスッキリ見せることができます。

前述の神谷コーポレーションのような取っ手のない引き戸ならなおさら、壁ごと動かしたように感じる一体感を生み出すことができますよ。

POINT3:引き戸を採用するデメリットは?

① 戸と壁の間の隙間が開き戸より大きい
引き戸にはその構造上、どうしても開き戸よりも大きな隙間が生じるため「引き戸の近くにいると冷気が流れてくる」という経験のある方も多いと思います。

ただし現代の高性能住宅(断熱性、気密性、換気性能を高い基準で確保した住宅)であれば、家中どの地点もほとんど同じ温度になるため、このデメリットを感じることはなくなります。
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② ドア枠が目立つ
引き戸は基本的に、開けていても閉めていてもドア枠に存在感があります。
特に戸を引き込む側(戸を引いた後も戸が残る側)のドア枠は幅が広く、壁も窪んでいるため目立ちますね。

脱衣所 戸を引き込む側はドア枠が目立ちやすい

ドア枠の目立つ側はできればあまり見ない場所(クローゼットの内側など)に向けて設置したいものですが、引き戸の方向構造や間取りと密接な関わりがあるため、優先順位をつけて工夫する必要があります。

ちなみに上吊りの引き戸にすると、枠をなくしてレールだけ見える状態にまで存在感を薄めることもできますよ。

③ 引き戸はどこにでも設置できるわけではない
引き戸を設置する場合は、戸を引き込むためのスペースも必要になるため、開き戸と比べると約2倍の面積を使います。
引き込む部分は壁が薄くなるため、構造上設置できない場所も。

前述のように戸を引き込む方向も構造や間取りに関わってくるため、理想のイメージを壊さないよう開き戸にするというケースも多々ありますよ。

廊下 吹き抜け

POINT4:子育て中の家庭に引き戸はおすすめ?

前提として子育て中の時期のことだけを考えた家づくりはおすすめしないとした上で、小さなお子様のいるご家庭では引き戸のメリットを享受することが多いように思います。例えば、

・指を挟まないよう開けっ放しにできる
・開けた戸がパタパタと動かないので安全、静か
・ソフトオープン、ソフトクローズ仕様の製品が多数ありお子様でも安全に開閉しやすい
・動線上に戸が残らないので、抱っこしたまま通行しやすい

などなど。デメリットを挙げるならば、

・ソフトオープン/クローズが作動する際にカチャッと音が出る(お子様を起こしてしまう可能性)
・お子様が寄りかかってレールから戸を外してしまうことがある
・床側にレールがある場合はごみが溜まりやすく、赤ちゃんが口に入れてしまわないようこまめなお掃除が必要になる

といったところでしょうか。
引き戸の開けやすさ通行のしやすさは大人でもメリットに感じるところなので、特に毎日何度も通る場所は子育てがひと段落してからも「引き戸にしてよかった」と感じられるのではないかと思います。

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近年引き戸が話題になっているからこそ「一過性の流行なのでは?」と懐疑的な目を向ける方も多いかもしれませんが、最新の高性能住宅と引き戸の相性が良いことは間違いありません。
むしろ「扉をつけない」という選択肢も有用なほどに、ドアというものの在り方は変化しました。

これから家づくりを始めるという方は、まさにこの変化を感じながらプランを練っていくことになります。
信頼できる住宅会社を見つけて、楽しく家づくりを進めてくださいね!

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