デザインコラム
【超入門!ざっくり家づくり講座】#44「防音室っていくらかかる?どれくらいの効果があるの?」
家づくり講座
こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
近年、家の中でできる趣味をもつ人が増えたことで、防音室の需要も高まってきました。
音楽ショップ大手「島村楽器」の売り上げ第1位に連続でランクインしているのも、防音室。楽器や楽曲制作のほか、動画配信やゲーム、カラオケ、リモート会議など、様々なニーズがあるようです。
今回は、家づくりに防音室を取り入れる際のポイントをざっくりご紹介していきます!
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POINT1:防音室の種類
① 手作り
吸音材や遮音材になるものを買い集めてDIYで作る防音室。効果よりも、作る過程や“防音してる感”を求める人に向いています。
② 防音室ユニット
音楽メーカーなどから発売されている箱型の防音室。部屋の中で組み立てるだけで防音空間が出来上がります。防音工事より安価で済むことが多く、防音室の外に音を漏らしたくないという人よりも“家の外に音を漏らしたくない”という人に向いています。
③ 防音工事
専門の工事業者によって部屋そのものを防音仕様にするものです。効果は最も高く期待できる一方で防音室ユニットの上位モデルと変わらないこともありますが、“自由な間取りの防音室”や4畳を超える“大きな防音室を作りたい”という人には防音工事が向いています。
POINT2:どのくらいお金をかけたら満足できる?
この世に「完全な防音」は存在しないため、どれだけお金をかけても満足できない人もいるかもしれません。
一般的な防音効果の目安としてDr値(ディーアールち)というものがあります。Dr-30といったように表記され、この場合は防音室内で出した音が外に出ていく際に大きさを30dB(デシベル)軽減することができるという意味です。
環境基本法によって定められた“騒音とならない音の大きさ”の基準値は、一般的な住宅街で
・昼間55dB以下
・夜間45dB以下
とされています。
この基準値をもとに、防音室でやりたいことがどれくらいの大きさの音を出すのか把握し、その音を基準値内に押さえるための防音設備を整えることができれば、「満足した」と感じる人が多いのではないでしょうか。
POINT3:防音室を作るのに掛かる金額は?
防音ユニットの場合は、
・商品の購入代金(約50万円~300万円)
・窓やエアコンなどのオプション代金(数万円~)
・配送費(約5万円~8万円)
・組立費(約4万円~20万円)
といった費用がかかります。
最大手のヤマハやカワイの場合は0.8畳、1.2畳、1.5畳、1.7畳、2.0畳、2.5畳、3.0畳、3.5畳、3.7畳、4.3畳など細かくサイズ分けされており、自分のやりたいことに必要十分なサイズを選ぶことで、適正価格に留めることができます。
防音工事を行う場合は、専門の業者に工事を依頼することになります。(新築工事でも、防音室の部分は専門業者さんが施工します)
目安としては、防音室大手のDAIKENに施工を依頼する場合は広さ6畳、Dr値はDr-40で約220万円になるようです。
DAIKEN様公式HP-防音建材・音響商品
POINT4:地下室を作ったら防音室になる?
秘密基地のようで憧れる地下室ですが、実は“音が漏れにくい”だけで“防音室になる”わけではないんです。
これまでひと口に話していた「防音」とは、
① 遮音……壁を抜けようとする音を跳ね返して外に漏らさないこと
② 吸音……壁に当たった音を吸収して外に漏らさないこと
という2つの要素を組み合わせたもの。
地下室はコンクリート造なので遮音には優れていますが、吸音は全くしないため、そのままでは音が反響しすぎて用途が限られてしまいます。
遮音の処理をして音の漏れ出しと外部からの音の侵入を防ぎ、さらに吸音の処理をして音の響きを自然に近づけるということですね。
地下室を作ること自体にかなりのコストがかかるため、狭小地など地下室でなくてはならない理由がない限りは、地上に防音室を作った方がトータルコストを抑えられますよ。
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