デザインコラム
【コラム】ズボラさんも!収納上手な家のつくり方4つのポイント
家づくりコラム
こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
家づくりのアドバイスを調べてみると、収納関連のアイデアがたくさん出てきますよね。
“収納問題”が戸建て住宅を欲しいと思ったきっかけだ、という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、せっかく家を建てるなら“収納上手”な家にしたい!という方に向けて、家づくりをする際に覚えておきたいポイントを4つご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください♪
POINT1:まずは収納の基本を押さえる
収納上手な家をつくるためには「収納の基本」を押さえた収納計画が必須になります。ここでは、特に基本として語られることの多い3つのポイントに絞ってご紹介します。
基本①持ち物の指定席を決める
例えば「爪切りはリビングの引き出しに入れる」というふうにアバウトに決めている方は多いと思うのですが、そこにハサミも、耳かきも、ペンもテープも修正液も……と、たくさんのアイテムを一か所にまとめていませんか?
この状態では持ち物が“自由席”の状態になっているため、引き出しを気持ちよく使えるキャパシティ(座席の数)よりも、収納したい物の数の方が多くなってしまいがちです。
使いやすい収納にするポイントは、引き出しの中をブロック分けして、左手前に爪切り、右端にハサミ、といったようにそれぞれの“指定席”を決めること。
整理された状態の具体的なイメージがあることで、片付けてその状態に戻そうという意識が自然と高まります。
基本②指定席は“使う場所の近く”に設定する
片付けるイメージがつきやすい“指定席”でも、使った場所からあまりに遠いと「面倒くさい」という持ちが勝ってしまいます。
そもそも今いる場所から収納場所に移動して、目当ての物を取り、また戻ってくる……という動作をした後なので「またあそこまで行くのか」と感じてしまったらなかなか片付けに行くことができません。
どこで使うのか、その場所から最寄りの収納はどこなのか、その収納に十分な空きはあるか、といった予測を建てながら指定席を設定するのがおすすめです。
基本③よく使うものほど“取り出しやすい”片付け方に
散らかったリビングを前に「やるか……」と意気込んで片付けを始めたら、案外早く終わったという経験はありませんか?
その場合は、収納は十分に足りているものの、普段から「一度しまうと取り出すのが面倒になりそう」と思って片付けを後回しにしていたのが原因かもしれません。
・引き出しの手前に物が置かれている→物をどかしてから引き出しを開ける
・収納の中が暗くてよく見えない→スマホや懐中電灯を用意して照らす
など、片付けのたびに余計なワンアクションが必要になると、特に「今はいいや」と思ってしまいがちです。
また、ひとつのエリアの中に指定席を詰め込みすぎていると、何かひとつが入れ替わるだけで秩序が乱れて取り出しにくくなります。
例:化粧水を変えたらボトルが前のものより大きく、指定席に入りきらなくなって、連鎖的に周りの物も入れられなくなってしまうなど。
そのため“多少の変化が起きても受け容れる余裕”のある量で留めておくことも基本です。
家づくりの際に全ての持ち物の指定席を決めるのはほぼ不可能だと思いますので、収納の基本を理解した上でざっくりと使う場所の近くに収納を配置し、住み始めてから自由にカスタマイズできるようにしておくのが“基本を押さえた収納計画”と言えるのではないでしょうか。
POINT2:子育て中なら持ち物の“混雑予想”と“自分でできる”をキーポイントに
子どものいる家庭の場合、成長とともに「置き場に困るもの」も増えていきます。
思い出の品ならまだ整理のしようもあるのですが(下記参照)お昼寝セットに絵の具セット、長期休み中の道具箱、部活で使うラケットだったり楽器だったりと、処分できないものが場所を取り合う“混雑時期”が必ず訪れます。
▶参考記事
そういった持ち物の“混雑予想”をもとに、収納場所をあらかじめ確保しておくこと、そして確保した場所に“とりあえずで物を詰め込まない”ことが大切です。
もうひとつのポイントは、子どもが“自分でできる”収納をつくってあげること。
もちろん人にもよりますが、子どもたちには“自分専用”のものがあると喜んで使いたがる、という可愛らしい性質があります。
例えばファミリークローゼットの床上1mほどを空けておき、ホームセンターの引き出し収納を置いて、分かりやすい位置にお名前と入れるものの絵や写真を貼っておいてあげると……。
「これならできそう、やってみよう」→「できた!」という成功体験につながり、繰り返し片付けてくれるようになることが期待できます♪
片付けを繰り返して習慣化したあとも、上手にお片付けできていることを褒めてあげてくださいね。きっとお片付けのレベルがどんどん上がって、親子で収納上手になれるはずです。
POINT3:注文住宅だからできる収納づくり
自分の暮らし方に合った収納計画を立ててつくることができるのも、注文住宅のいいところですよね。
プランづくりの際にはPOINT1の収納の基本を押さえつつ、見せる収納2:見せない収納8の黄金比になるよう計画していくと、使いやすさとおしゃれさのバランスをとることができます。
見せる収納には
・キャビネットの上
・ニッチの中
・キッチンカウンター
などいろいろな場所を利用できますが、視界に入る範囲ごとに2:8の比率で整っていると整然とした印象になりますよ。
また、クローゼットや納戸の中に“棚を作り込まない”ことも重要です。
暮らし方の変化や時代の変化によって、入れる物自体が変わったり、同じ物を買い替えても大きさが変わったりして、最初に収納した状態がいつまでもキープされることはあまり多くありません。
組み合わせやすいカラーボックスやパイプラックを使って、その時の暮らしに合った収納にアレンジできるようにクローゼットの中を“フリーにしておく”のがおすすめです。
クローゼットの中をアレンジする際にもPOINT1の基本を押さえつつ、片付けやすく取り出しやすいように余裕を持たせた収納量で持ち物の指定席を設けてあげてくださいね。
ちなみに引っ越しを機に持ち物を選別する際には“今も使っているもの”と“一年以上使っていないもの”に分け、使っていないものは思い切って処分するというのもポイントです。
引っ越しの準備中は日常の片付けよりも切羽詰まった状態で仕分けることが多いため、思い切って捨てるor売るという決断がしやすい状態でもあります。
一度勇気を出して処分したという経験を得ることで、今後持ち物が増えて処分に迷っても「あの時はできた」という自分への信頼が背中を押してくれますよ。
POINT4:住み始めたら習慣づけをする
収納上手への道のりにおいて、最難関は“維持すること”です。ズボラさんでも、ズボラじゃないと自覚している人でも、進んで面倒なことはしたくないですよね。
例えば片付ける前の“一時置き場”をテーブルの上に設けたとしたら、一時置き場から正式な指定席に戻す片付けを「必ずやってから寝る」と習慣づけるなど、子どもと同じように「それならできる」と思える方法で習慣づけていくことが大切です。
その他にも、シーズン終わりに「今年は一度も着なかったな」という衣類は処分する、比較的重要でない記念品は写真にだけ残しておくなど、収納に余裕を持たせるための習慣づけもしていきたいですね。
収納グッズを買い込む前に、まずは持ち物を見極めるところから。そのためには自分が何を持っているのかを把握できる、整理できている環境が必要です。
これから家づくりをする、プランづくりをするという皆さんは、ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に収納計画を立ててみてくださいね!
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