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建築用語入門

こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
家づくりを進めていくと、初めて聞く言葉や、ややこしい言葉に出会うことも多いですよね。
SNSでは勘違いしたままの言葉を使っている人も少なくないため、誤った解釈が広まってしまうこともあります。
今回はそんな「建築用語」の中から、
・排気口と給気口の違い
・開口(かいこう)
・引き渡し日
・部材、材木、木材の違い
について解説していきます!
正確な意味を理解して、家づくりの解像度を高めていきましょう♪
これまでの建築用語入門はこちら

排気口・給気口は換気の方法によって場所も見た目も異なるため、特に迷いやすい建築用語です。
はじめに概要を説明すると、
排気口……
部屋の中の空気を、屋外に出すための口。排出用。
給気口……
屋外の空気を、部屋の中に届けるための口。供給用。
となります。ここから先は、写真でも解説しながら説明していきますね!
まず、換気システムには大きく分けて
①パイプ式
②ダクト式
のふたつがあるので、順番に説明します。

壁に取り付けたユニットで、排気や給気を行うパターンです。
例えば、
・馴染みの深い「換気扇」を使った換気
・多くの第三種換気システム
・第一種換気システムの中でもダクトレスのもの
は、パイプ式に当てはまります。
※第三種換気、第一種換気……建物の換気方法。三種類のうち、住宅に使われるのはほぼ”第三種”と”第一種”です。詳しくはこちらのブログの解説を見てみてください♪
壁に取り付けた換気扇のようなものが「排気口」として排気を行い、別の壁に取り付けた「給気口」から外気を取り込みます。
下の写真では、左半分が室内側から見た排気口&給気口、右半分が外壁側から見た給気口・排気口です。

換気扇と給気口の数だけ外壁面に換気フード(排気口・給気口のカバー)を取り付けるので、一般的なご家庭では10個程度の換気フードが外壁に取り付けられることになります。
各箇所のフィルターや防虫網の定期的な清掃によって換気性能を維持できるため、お手入れは欠かさず行ってくださいね♪

換気システムの本体を床下か天井に設置し、本体とつながったダクトを使って排気や給気を行うパターンです。
※給気・排気ともにダクト式のタイプと、排気のみダクト式のタイプがありますが、説明が長大になるため大まかに説明しています。
例えば、
・多くの第一種換気システム
・第三種換気システムの中でもダクト式のもの
は、ダクト式に当てはまります。
床下や天井裏に設置した「換気システム本体」の中でファンが稼働し、本体とつながったダクトを使って空気を動かす仕組みです。
壁の中を通るダクトはきっと皆さんが想像しているより多く、例えば熱交換型の第一種換気システムの場合は
・外壁に取り付けた吸気口(外気の取り込み口)から熱交換器へ空気を送るダクト×1
・熱交換器を通った空気を室内へ給気するためのダクト×給気口の数
・室内から回収してきた空気を熱交換器へ送るためのダクト×排気口の数
・熱交換器を通った排気を外壁に取り付けた大きな排気口へ送るダクト×1
このように4種類の用途のダクトが10本前後、あるいはそれ以上の数が配管されているんです。
※ダクト式第三種換気システムの場合は給気を”自然に任せて行う”ため、給気口は基本的に壁付け(ダクトがない)で、ダクトは排気に関するものだけになります。
ではダクト式の換気システムでは、各部屋の排気口は壁面でなくどこにあるのでしょうか?
一般的な答えは「天井」ですが、高性能住宅では「床面」に排気口を設置できるタイプの換気システムを使うことが多いんです。
ひかわ工務店でも床面排気ができるタイプの換気システム(オカトミ社のDSDDシリーズ)を使っているため、今回は「床面排気口」の写真を使って説明します!
部屋の床面にある手のひらサイズの吸い込み口が、換気システム本体(熱交換器がある機種はそこに熱交換器がある)方面へと空気を送る排気の入り口になっています。
あえて名前をつけるなら「子分の排気口」といったところでしょうか。
※子分の排気口は”ダクトに空気を送り込む入口”という文脈で「吸い込み口」ひいては「吸気口」と呼ばれたりもします。「室内排気口」「床面排気口」など派生型も。
子分の排気口たちは洗面所やトイレ、居室の隅っこなど、屋内の空気の流れの要所(の床面)に配属されます。
あちこちの子分たちからダクトを通して”排気”されてきた空気は、換気システム本体でひとまとめになり、外壁の側面に取り付けられたボスの排気口から出ていく……という流れです。

続いて空気を取り込む「給気口」の場所について解説していきます。
多くの第一種換気システムの場合は、外の空気をまとめて取り込む「ボスの給気口」が外壁や基礎の側面に取り付けられています。
この場合は、給気というより吸い込み口の意味合いが強いため「吸気口」と表記することも多々あります。
このボスの給気口から取り込まれた外気はダクトを通って換気システム本体へ進み、フィルターを通過し、(熱交換型の場合は)熱交換器という部屋を巡ってから、室内にある「子分の給気口」へと向かいます。
子分の給気口は多くの場合、部屋の内壁(外壁に面していない壁)の高いところに取り付けられていますよ。
子分の給気口は各階の1,2か所(面積や間取りにもよる)に設けられ、換気計画が正しく機能すればそこから家じゅうへ空気を届ける役割があるんです。
ボスの給気口から空気を取り込んで、その空気をきれいにしてから子分の給気口を通って部屋の中へ届ける……という仕組みになっているんですね。
※ボスの、子分の、という呼び方は大きさをわかりやすく伝えるためこの記事内でのみ使っています。気に入った方はお使いください。
ちなみにこの場合は、外壁に取り付けられるユニットがボス排気口・ボス給気口くらいなので、パイプファン式の画像でお見せした「換気フード」の数を最低限に抑えられて外観がスッキリするというメリットもあります。
外壁に穴をあけて埋め込むパイプ式の場合は、排気口と給気口の数だけ換気フードを取り付けるため、雨垂れ※が目立ちやすくなることも。
※雨垂れ……外壁にできる筋状の黒っぽい汚れ。窓枠や換気フードの端から雨と一緒に汚れが流れ落ちることでできやすい。
排気口や給気口が外壁の見た目や機能性の面にも影響を及ぼすとは、ちょっと意外に思った人も多いのではないでしょうか?
ちなみにダクト式第三種換気システムの場合は、排気だけを機械で行って”給気は自然に任せて行う”ため、外壁に穴をあけて給気口のユニットを取り付けるものが大多数です。

ひかわ工務店が標準仕様に採用している換気システムは、オカトミ社の「DSDD」シリーズです。
ちょっと変わった換気システムなので、この場を借りて軽く説明させていただきます!
DSDDの場合は排気にだけダクトを使用して、給気にはダクトを使用していません。
基礎の側面に設置したボスの給気口自体にフィルターが備わっていて、外気を最初にきれいにしてから床下に通します。
床下に入った空気は、基礎から伝わってきた地中熱を拾って適温に近い状態になります。
その空気が引っ張られて、家の中にある子分の給気口たちへと動いていくんです。
給気にダクトを使わずに空気がしっかり動くのは、スキマのない家で排気がきちんとできているから。
スキマのない、気密性の高い家だから、ファンを使ってしっかり換気することで、自然に同量の空気を補充する空気の流れができるんです。
家のあちこちのスキマからいたずらに空気が出入りするのではなく、決められた出入口を使って、想定通りの道筋で空気が巡ることで、清潔な空気を保ち続けるサイクルが出来上がります♪

ざっくり言うと、主に「壁がくりぬかれたところ」を開口と呼びます。
窓がつく前の穴が開いた状態も「開口」ですし、扉のないクローゼットの出入口も「開口」です。
ちょっと複雑なのですが「窓そのものを開口と呼ぶ」誤用については広まりすぎてしまったので、口頭で話す分には文脈を汲めば問題なく通じます。
ひかわ工務店の家では換気のために各部屋の内壁に通風孔を設けているのですが、これももちろん「開口」に入ります。


家の鍵をお施主様に引き渡す日が、引き渡し日です。
住宅会社にもよるのですが、一般的には引き渡しと同日に所有権移転の登記を行ってもらうよう、会社から司法書士さんに依頼します。
引き渡し日には工事関連・登記関連の書類、住宅設備の説明書・保証書などの書類を受け取ったり、設備機器の説明を受けたり、事前各確認で内装に修正があった場合の修正確認などを行います。
電気や水道に関する契約は、引き渡し日からお施主様への請求が始まるような形で契約をするため、お施主様が改めて手続きをする必要はありません。
この引き渡し日以降は建物の名義がお施主様に移り、いつでもお引越しを行うことができます。
お引越しやインターネット工事の予約をする際は、引き渡し日をしっかり確認してくださいね。


どれも「材」とつく言葉なので似ていますが、以下のような違いがあります。
木材……
切り出した状態の木。丸太や、一枚板などが含まれる。
材木……
木材を加工して、建材などに向いた形にしたもの。
部材……
建築においては、構造物を構成している部分品のこと。
木でできているとは限らない。
例えば梁や柱は「構造部材」に当てはまる。
似ている言葉の「部品」は、機械のパーツを指すので意味が異なる。
お客様に向けて「この部材を…」というふうに説明することはほとんどないので、なんとなく「木材から材木に加工する」「部材は意味が広い」といった概要を押さえていただければ問題ありませんよ♪


今回は4つの建築用語について解説してみました!
特に給気口、排気口については頭がこんがらがってしまうと思いますので、ぜひ繰り返し読んで覚えてみてくださいね。
建築用語に限らず、家づくりに関する疑問はぜひスマホやノートに書き留めてください。
相談会や完成見学会などで私たちに直接会う機会があれば、そのメモをもとにたくさん質問してくださいね。
一人でも多くの人が「ワクワクする気持ち」で家づくりを進められるよう、お手伝いしていきたいと思っています♪
ひかわ工務店公式ブログでは、家づくりが楽しみになる情報やお役立ち情報を更新中!
この機会にほかの記事もぜひご覧ください。




