家づくり講座
2025年版!【超入門#48】既製品?造作?キッチンカップボードの選択肢【ざっく…

Q&A
こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
先日ひかわ工務店の公式Instagramで募集した平屋に関する質問箱にご回答くださった皆様、ありがとうございました!
フォロワーの皆さんから合計7つのご質問を頂きましたので、今回のブログでは全てに回答していきたいと思います♪
今まさに家づくりを考えている、という人はぜひ参考にしていってくださいね!
その理由を簡潔に言うと、二階建てに比べて平屋の方が「基礎・屋根・外皮の面積が増える」からです。
例えば、延床面積40坪の総二階※建て家屋の二階部分を、そのまま隣におろした形の平屋をつくる場合。
二階建ての場合は基礎の面積が20坪、屋根の面積も20坪分になりますが、平屋建ての場合は基礎の面積が40坪、屋根の面積も40坪分になるため材料費や施工費がより多くかかります。
※総二階……二階建ての住宅の中でも、一階部分と二階部分がほぼ同じ面積になっているもの。キューブ型の二階建ても「総二階」に類する。
外皮というのは建物の外周で、建物の外と中を隔てる境界部分を指しています。
もう少し踏み込むとこの境界は「熱的境界」と言って、建物の外側の熱を内側に伝えないように断熱材が入っている部分とほぼ同じです。(工法によっては当てはまらない場合もあります)
同じ面積の二階建てから平屋建てになることで、外皮面積が増える=断熱材の使用量も増えるため、材料費や施工費が多くなりますね。
また構造材についても二階建てより平屋建ての方が多くなるため、材料費と施工費が多くかかります。
二階建ての場合は「一階部分の天井」と「二階部分の床」が重なっているため、一部構造材を兼用できるんですよ。
ここまで読んでくださった人の中には、きっと「基礎とか屋根とか2倍になるのに、なぜ総額は1.5倍で済むの?」と感じた人もいますよね。
これは「建物の総額」の中に、システムキッチンや換気システムなど高額な住宅設備の代金も含まれているからなんです。
住宅設備(システムキッチンやシステムバス、洗面台、トイレ、換気システムなど)は、二階建てでも平屋でも設置する数は同じ。建物の構造が変わっても、住宅設備の購入・施工にかかる金額は変わりません。
二階建てから平屋建てになることで増えるのは、ざっくり言うと基礎・屋根・断熱材・構造材だとお伝えしましたよね。これらの材料費・施工費と、高額な住宅設備とでは「建物の総額」を占める比率が違うので、綺麗に2倍になるわけではない……ということなんです♪
気密性、断熱性、換気性能などの「性能」は、間取りの設計をする際に必ず計算しています。
仮に「性能のよくない平屋建て」が建てられたとしたら、その性能がその住宅会社の標準範囲内であるということになります。
ちなみに、耐震性能については平屋建ての方が優秀であると考えるのが一般的です。
これはシンプルに建物の高さが低いので、重心が低くなって安定するためですね。
強いて言えば、間取りづくりの中で「平屋だったらトイレは一か所でいいか」と考えている人が意外と多いなと感じています。
ご家族で暮らす場合はやはり、トイレは二か所ある方が安心です!
後から出てくるQ7のご質問の方のように、相続した土地が絶妙な広さの場合などは設計にさまざまな工夫を盛り込むことになると思います。時には何かを妥協したり、課題をクリアするためにお金がかかってしまう可能性も。
一方で土地探しから始める場合は、自分が理想とする平屋を建てやすい土地に絞って探すことができますよね。
思い描いていた「こんな平屋に住みたい」を自由につくることのできる可能性で考えれば、むしろ土地なしからの家づくりの方に分があると言えるのではないでしょうか。
間取りづくりの中で「回遊キッチン」を最優先として考えれば、多くの場合は叶えることができます。
ひかわ工務店で採用の多い二列型キッチンでも、一列のアイランドキッチンでも、回遊キッチンありきの間取りづくりをすれば設置できると思います。
土地の形状が極端で、回遊キッチンにはできない……という可能性もありますが、その場合は平屋でも二階建てでも同様なので、回遊キッチンは必須!と考えるのであればなるべく極端な形の土地を選ばないようにするのもポイントかもしれません。
仮に延床面積40坪の二階建て住宅を「住みやすい広さ」と感じている家族がいるとして、その家を平屋に建て直すとしたら、38坪でも体感は変わらないと思います。
平屋になる分、間取りが変わって廊下の大きさなども変わりはしますが、単純に面積だけで考えれば「階段が占めていた2坪(1階部分で1坪+2階部分で1坪)」は確実に不要になるためです。
実際のところ、ご家族の人数や暮らし方によって「住みやすい広さ」が変わってくるので一概には言えませんが、先日完成したひかわ工務店の平屋のオーナー様邸は延床面積35坪、広々とした間取りが好評でした。
回遊できる生活動線にこだわって、ランドリールームやシューズクロークなど便利な空間も採用しています。
こちらの施工事例紹介を読んでみて、広さの目安にしてみてくださいね。
あくまでざっくりとしたイメージですが、整形地※で、駐車に難のないような道路のつき方をしている55坪の土地の場合、延床面積25坪以内の平屋(駐車スペース2台分)を建てられる可能性があります。
土地の形によってデッドスペースが生まれてしまったり、道路幅しだいで駐車場を広くとる必要があったりと、形や立地の影響で二階建てを選択することもあるかもしれません。
いずれにしても、具体的な土地の情報を持って住宅会社に相談してみることで平屋への夢に一歩前進すると思いますよ!
※整形地……長方形や正方形など整った形の土地のこと。こちらの解説記事も併せてチェックしてみてください!
今回はInstagramの質問箱に回答させていただきました。
改めて質問をお寄せくださった皆様、ありがとうございました!
もっと詳しく家づくりの話を聞いてみたいと思った人は、ぜひひかわ工務店の見学会や相談会に参加してみてくださいね♪
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