【吹き抜け】子どものいる家庭で吹き抜けは危険?実体験も交えて工務店的大考察!|ヒヤリハット体験談&対策も

家づくりコラム

吹き抜け 子ども

こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
気持ちのいい自然光が降り注ぐ、吹き抜けのある家
家づくりを考えている人なら、きっと一度は吹き抜けに興味を持ったことがあるのではないでしょうか。

情報を集めていくと、いいことも悪いことも、たくさんの口コミが集まる吹き抜け。
中でも、お子様のいる家庭での採用について「危険」「こわい」といったマイナス意見も多いようです。
吹き抜けを採用することの多いひかわ工務店としては、イメージだけで吹き抜けを敬遠するのは勿体ないと感じてしまいます。

そこで今回のブログでは、吹き抜けのある家に暮らしているスタッフや友人から集めた体験談をもとに、工務店目線で「吹き抜けは子どものいる家庭にとって危険なのか」を考察していきたいと思います!
ぜひ最後のまとめまで読んで、家づくりの参考にしてみてくださいね。

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01:吹き抜け関連のヒヤリハット実例

ここでは、ひかわ工務店スタッフと友人から集めた「実際に起きた吹き抜けヒヤリハット」をご紹介します。

小学生の子どもが二階で遊んでいて、唐突に吹き抜けからベイブレードが落ちてきてびっくりしました。コマは偶然にもカーペットの上に着地したので、家族に怪我はありませんでしたが…。もっと小さい頃に、廊下でトミカのミニカーをしゅーっと走らせて吹き抜けから落としそうになっていたので注意したことがありましたが、今回本当に落として怒られたことでやっと反省したように見えます。

吹き抜け ヒヤリハット

うちの場合は、お兄ちゃんが寝室から毛布を引きずってきて、吹き抜けの手すりの隙間から垂らして揺らし、妹が一階で大はしゃぎして飛びつくという遊びをした時があって。大人が水を差すのもな~と思って少し様子を見ていたら、ヒートアップしてモンステラ(観葉植物)を倒しちゃって、毛布が意外と遠いところまで届いちゃうことと、重たいものじゃなくても事故が起こりうるんだなって意外に思いました。それ以来家庭のルールとして、吹き抜けから物を垂らすのは禁止!にしています。

吹き抜け ヒヤリハット

娘が年少さんくらいの時、いつものように娘より先に起きて朝の支度をしていたところ、吹き抜けの上からゴトッと小さな音が。聞き慣れない音なので気になって階段を上り始めたところで、娘が二階のトイレから踏み台を持ち出して遊んでいる!と気が付き猛ダッシュでした。子どもって小さくても案外ずる賢いもので、私にバレないように静かに起きて静かに遊んでいたようでした。吹き抜けから落下しないように手すりの幅は狭くしていたのですが、手すりを乗り越える可能性があるとは思っていなかったですね。

吹き抜け ヒヤリハット

02:吹き抜けは「気を付ける」ことが前提のデザインになる

ここからは、工務店目線で「吹き抜けは子どものいる家庭にとって危険なのか?」について考察していきます。

01のヒヤリハット実例からも分かるように、吹き抜け付近で危険な行動が起きたきっかけは”子どもから意識が離れていた”こと。
どんな状況でも「子どもから完全に目を離したら危ない」ことは明白ですが、吹き抜けのある家なら吹き抜けがある分、目を離した隙に危険なことが起きる確率は高くなりますよね。

しかし果てしなく感じる子育て、重大な責任を抱えて小さな命を守り続ける日々の中で、家の中ですら一瞬たりとも気を抜かず子どもを意識しつづける……というのはあまり現実的ではありません。
ですから吹き抜けのある家を建てる際には、吹き抜けのない家より「少し気を付けて生活しないといけない」ということを前提として、子どもたちを見守りやすい間取りや暮らし方をプランニングしていく必要があると思います。

目に見える事故対策としては、手すりや柵を通り抜けられない幅に設定したり、転落防止ネットを一時的に設置したりと、家づくりの中で講じることができます。
(「どこまで事故防止を徹底するか」については、自分が大切にしたい”親心”と、子どもたちの性格や特性、吹き抜けへの憧れ、おしゃれや性能へのこだわりなど、人それぞれのバランス感覚で加減できます)

そしてさらに重要なのは、目には見えない事故対策です。
吹き抜けのある家を選んだ大人自身が子どもたちに「この家ではこの場所が危険」「こういうことをすると危険」といった指導を定期的に行っていくことが、本質的な効果のある事故対策なのではないかと考えています。

極端な例ですが、吹き抜けを利用したクライミングウォールをつくったり、上り棒を設置したりと、大きな上下空間を使って家の中で身体を動かそう!というテーマで家を建てる人もいますよね。
その人にとって、家の中に危険な場所があることは大前提。吹き抜けがあるのみの間取りより事故の危険性が高いわけですから、子どもたちにはしっかりと注意点を伝えているはずです。

吹き抜け 事故対策

03:今回のまとめ

「子どものいる家庭で吹き抜けは危険?」という問いに簡潔に答えるならば「吹き抜けのない家よりは危険が増える」と言えます。

子どもたちの好奇心は無限大。自身の幼少期を思い返せば「高いところからジャンプしたら怪我するかな?痛くなかったら自分はスーパーヒーローかも」だとか「ここからおもちゃを落としたらもしかして壊れる?やってみたいな」だとか、大人からしたら突飛な試みを企んだ経験が誰しもあるのではないでしょうか。

だからこそ、大人が考えうる対策を全て講じるよりも、子どもたち自身が危険を”予測”して結果を”想像”できるように導いていく方がより効率的で、確実な事故防止策につながるのではないかと思います。

それから大人にとって必要十分な目に見える事故対策に加えて、子どもたちを目視や気配で見守ることもできたら、吹き抜け関連のヒヤリハットは非常に稀なことになるのではないでしょうか。
そのためにも、現代的な壁の少ない間取りは家全体を見渡しやすくていいのかもしれませんね。

実際にひかわ工務店のオーナー様邸には、吹き抜けのある家が多数あります。
危険のある箇所や、気を付けてほしい点を共有した上で、ひかわ工務店の性能を十分に生かすために吹き抜けを推奨しているんです。
幸い今のところヒヤリハットや事故の報告を受けることはなく、やはり吹き抜けの事故防止にはご家族の心構えが大切なのかなと感じています。

吹き抜けがあることで真冬でも真夏でも同じ服装で過ごせる、家族がいる気配を感じられる、といったポジティブなご感想を頂き、吹き抜けのある暮らしを満喫していただけているようで私たちもとても嬉しく思っています。
吹き抜けがあるとさらに快適に暮らせる「ひかわ工務店の性能」については参考記事にて解説していますので、ぜひ覗いてみてくださいね。

参考記事

吹き抜け まとめ

吹き抜けのある家での過ごし方や、吹き抜けのお手入れなど、もっと吹き抜けのある暮らしを知りたい!という人は、こちらのブログもご覧ください!

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