【お洒落に暮らす】デザインコラム#3「ブルベ/イエベから考える色使いのルール」

デザインコラム

こんにちは、ひかわ工務店です。ひかわ工務店自慢デザイン力でお洒落に暮らすためのデザインコラム
第3弾の今回は、「ブルベ/イエベ※から考える色の使い方」のお話です。

▽デザインコラムバックナンバー
#1「照明計画」
#2「キッチンデザイン」

ブルベ/イエベとは……
「ブルーベース」「イエローベース」の略。その個体がもつ色素のベースとなるカラーが青色寄りならブルベ黄色寄りならイエベと呼ばれます。

▼POINT1:デザイン最重要項目のひとつ「ブルベ/イエベ」

パーソナルカラー診断でよく知られるブルーベース/イエローベースという概念ですが、実は元を辿れば約100年前に提唱された「色彩の芸術理論」に基づいてつくられたものなのです。

平たく言うと、自然界にある全ての物はブルーベースとイエローベースに分別され、自然風景の美しさは「ベースカラーの調和」があってこそ感じられる……という理論。逆に言うと、ブルーベースとイエローベースが雑多に混ざり合った人工的な風景からは、本能的に美しさを見出せない場合があるということです。

ひかわ工務店ではこの芸術理論に基づいて家のデザインにおいてもベースカラーを定めます。正確な診断ができるわけではありませんが、お客様自身のパーソナルカラーや好みのカラー傾向を考え、ブルーベース/イエローベースのどちらかに基準を置くようにしています。

▼POINT2:「四十八茶百鼠」のカラーバリエーション

江戸時代後期の日本に生まれた「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)」という言葉。これは、贅沢な衣装を禁じられた平民たちが限られた色の中に繊細で微細な色相の違いをつくり出し多くのカラーバリエーションを生み出したという「色彩感覚の高さ」を表しています。

この言葉は、現代の建築界においては“茶色や鼠色はシンプルでありながらも奥が深く、使いこなせば多彩な表現ができる”という意味合いで使われているのです。

茶色とねずみ色だけでなく、この概念は全ての色に当てはまります。「ブルベに似合う色」「イエベに似合う色」というざっくりとしたカテゴリの中に無数のカラーバリエーションがあることを自覚した上で、お客様の見た目や暮らし方、お好みに合ったカラーのパターンを探していきます

▼POINT3:家族でブルベとイエベに分かれている場合

奥様はブルベでご主人はイエベ、という風にご夫婦でパーソナルカラーが異なる場合も当然あります。その際は、家にいる時間の長さや、こだわりの強さなど、ご家族のバランスからベースカラーを考えていきます

ひかわ工務店の場合は、“全体にはブルーベースのカラーパターンを使い、印象を変えたい空間にはあえてイエローベースのアクセントカラーを入れる”といった、難しいカラーコントロールをすることもあります。多用するとデザインのバランスが崩れてしまうので、ここぞという場所にだけ使える限定的なアクセントです。

余談ですが、パーソナルカラー診断で有名な4シーズン診断、16タイプ診断もそのまま「芸術理論」に当てはまります。プロの診断で自分のパーソナルカラーをしっかり把握していると、家づくりにも役に立つなんて面白いですよね。家づくりの下準備として、イメージコンサルティングを受けてみるのも良いかもしれませんよ。

ひかわ工務店のお洒落なモデルハウスもぜひ一度見学してみてくださいね。色彩にもこだわった“北欧シンプルモダン”のおうちです!基本はブルーベースですが、イエローベースの方も心地よく過ごせるように、細かい部分にイエベ好みのデザインを取り入れています。ぜひ今回のお話を思い出しながら、じっくりご覧ください!

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