家づくり講座
【超入門!ざっくり家づくり講座】#58「見た目は木なのに全然違う?木目シート、突…

家づくり講座
こんにちは、ひかわ工務店です。今回のざっくり家づくり講座は、「外壁材」についてのお話<前編>です。
▼前回の記事はこちら
>>#10 「平屋建ては費用が高い」って、なぜ?平屋を建てる時に注意したいポイントは?
▼外壁材「基本の4種類」
近年の新築住宅で主流になっている外壁材は、主に4種類挙げられます。
① 窯業系(ようぎょうけい)サイディング
② 塗り壁仕上げ
③ ALCボード
④ タイル
それぞれの特徴を見ていきましょう!
▼窯業系(ようぎょうけい)サイディング
工場生産された「サイディングボード」をその家の形に合わせてカットし、現場で張り合わせていくのが「サイディング」と呼ばれる外壁のことです。“窯業系”以外にもいくつか種類がありますが、大抵の場合はサイディングといえばまず窯業系を指しています。
※近年では金属系サイディングとして「ガルバリウム鋼板(こうはん)」も人気になってきました。ガルバリウム鋼板については、次回ご紹介します。
「窯業系サイディング」は、セメントと繊維質を混ぜ合わせて、板状に成形した素材。主なメリットは、【施工費の安さ・デザインの豊富さ】です。他の外壁材と比べると、窯業系サイディングが最も施工費を安く抑えられます。
主なデメリットは、ボード同士の継ぎ目を埋め合わせるための、ゴム素材を使った「シーリング」が劣化するため、5~10年ごとを目安に継続的なメンテナンスが必要なことです。このデメリットをなくすためにシーリングが不要な施工方法が開発されるなど、各社で研究と商品化が進められています。
また、建売住宅でもかなり多くの割合で窯業系サイディングが採用されるため、人によっては「建売のイメージがある」と感じ、注文住宅では採用したくないと考える場合もあるようです。
▼塗り壁仕上げ
塗り壁仕上げとは、モルタルや専用サイディングなどの下地の上に塗材を塗って仕上げた壁のことです。その「仕上げ材」の種類は主に土、漆喰、珪藻土などが挙げられますが、近年は「塗り壁仕上げ材」として製品開発された材料が主流となっています。
塗り壁の主なメリットは、【デザイン性の高さ・仕上がりの美しさ】です。塗り壁の場合は「左官職人」が仕上げ材を直に壁に塗り付けていくため、その時だけの唯一無二のデザインが生まれます。また、「継ぎ目」のない施工も可能なため、非常に美しい仕上がりを期待できます。
塗り壁の主なデメリットは、【左官職人の熟練度が重要・ひび割れを避けられない】ことです。模様の出方や均一な施工(ひび割れに関わる)は、左官職人の経験や技術力に大きく左右されます。そのため、塗り壁を選択する場合はその会社の塗り壁仕上げの見学会場を見に行けると確実です。
(ひかわ工務店モデルハウスの外壁にも塗り壁仕上げを採用しているので、気になる方はぜひ直接ご覧ください!)
▼ALCボード
ALCボードとは、“生産の際に圧力をかけ、内部に気泡をつくることで軽量化をした”コンクリートのボードのことで、最も有名な商品は旭化成建材の「ヘーベル」です。CMなどで名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ALCボードの主なメリットは【耐久性の高さ】です。内部に鉄筋が網目状に入っているため非常に強度が高く、ボード自体の耐久年数は約60年とされています。それでいて非常に軽量なため、家の重量を軽くすることで地震の揺れを少なくする効果も期待できます。
主なデメリットは【デザインの幅の狭さ、耐水性の低さ、コストの高さ】です。ALCボードは気泡が多いため、そのままでは水をよく吸って急速に劣化してしまいます。そのために耐水の塗装が必須になり、どれも似たようなデザインになってしまうのです。
またボード一枚の大きさが30~60cm×400~600cmのため継ぎ目が多く、劣化が始まると一気に見た目が悪くなるという点も気になりますね。施工時のコストは基本の4種類で比べると、タイル張りの次に高くなります。
▼タイル
タイルの主なメリットは【耐久性の高さ、高級感】です。タイルは非常に硬く、耐水性も高いため、台風などの災害にも非常に強い外壁材と言えます。また、凹凸による陰影や自然の素材感、一枚一枚の表情が生み出す存在感など、高級感のある見た目も好評です。
タイルの主なデメリットは【施工時のコストの高さ】で、一般的な窯業系サイディングと比べて約2倍の価格になってしまいます。但し、継続的なメンテナンスまで含めたトータルコストで考えると、案外他の外壁材を採用するのと変わらない場合もあります。
メンテナンスが必要になるのはタイルの目地の部分や表面の汚れだけで、タイル自体は「万が一剥がれ落ちた場合」や「飛来物などの衝撃で割れた場合」など、運悪く破損することがなければ取り換える必要はなく、サステナブルな外壁材です。
──
次回は、近年シェアを伸ばしている金属系サイディング「ガルバリウム鋼板」についてご紹介します!お楽しみに。
★ひかわ工務店のモデルハウス好評販売中!
「遊び心をくすぐる北欧シンプルモダンの家」
紹介記事はこちらから
>>住み方編はこちら
>>デザイン編はこちら
見学可能日時:平日OK、土日祝OK、10:00~17:00
お問合せフォームからご予約いただけます。