【超入門！家づくりざっくり講座】#39ベランダやバルコニーってつけるのが普通？（後編）

2022.11.18家づくり講座

こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
「ベランダ」のあり／なしのお話、後編です。

【超入門！家づくりざっくり講座】#39ベランダやバルコニーってつけるのが普通？（前編）

ベランダをなくすデメリットとして前回あげた３つに対してのひかわ工務店の対応をお話します。
・洗濯物や布団などを外に干せない
・日射や雨の遮へいができない
・外観デザインが単調になりやすい

・洗濯物を外に干せなくなる点についてですが、まずは大前提として、外に干したい理由により対応を分けています。
プランニングの時に外に干したい根拠を確認するとだいたい２つのパターンに分かれます。
① 「なんとなく気分的に」
理由がこのような場合にはベランダを設置することをおすすめしています。
気分的にというのはその言葉通り“気分”なので、実際にきれいとか乾くとかよりも気分的に気持ちいいというところが重要。天日に干した満足感を味わっていただくためにもベランダが必要です。

② 「しっかり乾かしたい」「ダニの予防」
このように理由が物理的にきれいにしたいなどの場合には、ベランダに代わる部屋干しスペースをおすすめしています。
花粉やPM2.5はもちろん、浮遊粉塵は無限に飛んでいます。季節や地域によっては野焼きの臭いもあります。天日干ししてもダニは裏側に回り込むだけで死んでいない。などなど、天日は良いのですが他の影響により、外干しよりも室内干しの方が衛生的かつ効率的なことがあります。

日本には四季があり、梅雨や花粉や豪雨や野焼きの臭いなどを考慮すると、一年を通して、外に安心して干せる日数が意外と少ないことも、ベランダやバルコニーをつけない方が増えている理由の一つでしょう。乾燥機をつける方が増えているのも納得がいきますね。

・日射や雨の遮へいができないという点について。洗濯物の雨濡れは室内干しであれば完璧に防げます。日射遮へいについてはバルコニーがあれば絶対できるわけではなく、バルコニーとその下の窓や庇（ひさし）との関係によって変わってきます。プランニングの時に軒や庇、ガラスの性能などによりある程度対応できるのでご相談ください。

・外観デザインが単調になりやすいという点について。ひかわ工務店はカッコいい、オシャレな外観デザインがとても得意です！仮に単調な外観プランとなっても、あえてその単調を活かし、シンプルでカッコいい外観をつくっています。
窓の位置、並び、外壁の素材、色、面積比などなど多くの要素にこだわることでオシャレな外観が実現できます！

▼室内干しが心地よくできる家を

現代の子育て事情を考えてみましょう。共働き家族が増え、お仕事が終わって、保育園に迎えに行き、家に帰ってきて、一息もつく暇もなく夕飯準備やお風呂、夜寝る前に洗濯機回して、とりあえず室内に干して、朝ベランダに出す。そんなパターンを結構聞きます。

外に干したいという方の多くは部屋干しだと乾かないと感じています。それは先ほどのパターンを経験している場合が多く、夜干しておいても結局朝外に出さなければならないのです。
しかし、現代の住宅で、あらかじめ部屋干しを想定して設計した場合には、夜干したら朝乾いているという生活ができます。朝、外に出さなくていいんです！

ベランダやバルコニーをなくした場合、室内に干せる場所を確保するのが理想的です。
さらに室内に干してもよく乾く性能の高い家である必要があります。ひかわ工務店の家は高気密・高断熱であることはもちろん、水蒸気についても考慮されている家なので、室内に干してもよく乾きます。24時間換気システムが正しく作動しているので、空気もいつもきれい。室内干しに抵抗のあるお客様もびっくりされていました。