2025年版!【超入門#48】既製品?造作?キッチンカップボードの選択肢【ざっくり家づくり講座】

家づくり講座

カップボード 造作 既製品 選び方

こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
家づくりを進めていくと、キッチンのカップボード(背面棚)をどんな風にしようか?と考えるステップが出てきます。

気になっているカップボードの既製品を買って、設置する?
それとも寸法や配線にこだわったカップボードを造作して、理想形の完成を目指す?
……形や大きさ、見た目や使い勝手、価格など、さまざまな選択肢があって悩んでしまう人も多いですよね。

今回のブログでは、カップボードの「選択肢」「自分に合ったカップボードの考え方」についてご紹介していきます!
家づくり中の皆さん、ぜひ参考にしてみてくださいね♪

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01:カップボードとは?システムキッチンとセット売りの食器棚のこと?

住宅業界では、カップボードというとキッチンの背面にある「食器棚を含む収納セットを指しています。
システムキッチンのカタログに掲載されているため、キッチンとセットになって販売しているものをカップボードと呼ぶのかな?と思われがちですが、食器棚自体が「カップボード」です。

ちなみに、システムキッチンとセットになっているように見えるキッチンメーカーのカップボードも、実はセット売りではなくバラ売りに対応しているメーカーさんが多数派です。
実際にひかわ工務店でも、キッチンのみを購入してカップボードを別注したり造作したりすることがよくありますよ。

家づくりにおいては、システムキッチンと同時に同じメーカーの対応するカップボードを発注することで、やはり別々に購入するよりも安価に購入できる傾向があります。
キッチンメーカーのカップボードを購入せずに、既製品のカップボードを購入して設置したり、カップボードを造作すること自体に「オプション料金」がかかることは少ないのですが、別途設置する棚の商品代や施工費用造作の設計費などを考えると、平均的には既製品や造作カップボードの方が導入費用が高くなりがちです。

ここからは既製品のカップボード造作カップボード、それぞれのメリット・デメリットもこの後ご紹介していきますので、続けて読んでくださいね。
オプション」のしくみについて気になる人は、こちらの記事もチェックしてみてください♪

02:既製品のカップボードは何がメリット?デメリットはある?

既製品のカップボード」は、家具メーカーがつくっているカップボード商品のことです。
量産品からセミオーダー品までさまざまな商品があるため価格も幅広く、一概に安い・高いとは言い切れません。

メリット
既製品のカップボードは、すでにできている商品を目で見て選ぶことができるため、設置してある様子を想像しやすくトータルデザインしやすい、という大きなメリットがあります。
意匠性の高いカップボードも数多く販売されており、自分好みな商品もきっと見つかることでしょう。

事前に寸法を調べ、カップボードに合わせてキッチンを設計することで隙間なく設置することができ、地震による転倒防止の処理もしっかり行うことができます。

システムキッチンよりも意匠性の高いカップボードにしたい、造作のカップボードよりも確実にイメージ通りの仕上がりにしたい、といった人にとって、既製品のカップボードはちょうどいい選択肢なのではないでしょうか。

デメリット
既製品のカップボードは完成品を購入するのが基本なので、例えば扉だけおしゃれに造作するという場合でもフルセットで購入する必要があります。
扉なしだといくら、引き出しを仕様変更するといくら、といった細かな価格設定には対応不可なことも多いため、結果として高額になる可能性も。
セミオーダーとして仕様変更を受け付けている場合もありますが、セミオーダーで注文する場合は完成品を購入するより価格が上がることは想像に易いですね。

デザイン面、価格面ともに自分が満足できる既製品カップボードを見つけられるかどうかが、メリットとデメリットの分かれ道になりそうです。

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03:造作カップボードのメリットとデメリットは?

造作カップボード」は、住宅会社が現場で製作する、言うなればオーダーメイドのカップボードのことです。
好きなデザイン、好きな素材を指定できるため、注文内容しだいで安くも高くもなります。

そうは言っても、造作=価格が高いというイメージがある人も多いかもしれません。
造作カップボードは手作り家具なので、量産されている既製品と同じ素材でそっくり同じものを再現しようとすれば、たしかに既製品を買うより高くなってしまいます。

逆に「安くつく」パターンもあり、素材をパイン材などの安価に入手しやすい材料で揃えたり、引き出しがないオープンなつくりのカップボードを造作した場合が考えられますね。
※引き出しは構造が複雑なので、制作に意外とコストがかかります。

造作カップボードを採用する場合、その理由として多いのは”システムキッチンのカップボードにはないようなデザイン”や”作りつけならではのフィット感”を求めているというもの。
こだわりを叶えるための造作というイメージなので「造作してもらったのに高いんですけど!」という不満をもつことはあまりないと思いますよ。

メリット
造作カップボードは間取りに合わせて好きな見た目、素材、構造でつくることができるため、最高に自分好みなキッチンインテリアを叶えてくれます。
コーヒーメーカーの設置場所に専用の小物棚をつくる、炊飯器用のコンセントを目立たない場所につける、など自分の暮らし方にぴったり合うカップボードをつくることができるんです。

また、家具を運んできて設置するのではなくその場に”作り付ける”ため、棚が転倒しない・デッドスペースがほぼないというメリットも見逃せませんね。

デメリット
先にも書いたように、造作のカップボードは手作り家具なので、量産されている既製品と同じ素材でそっくり同じものを作ろうとすると、当然高くついてしまいます。
材料を大量に安く仕入れるのではなく必要な分だけ購入しますし、細かく言えば製作する大工さんの人件費もかかることになりますね。

無垢材など材料費の高い素材を使ったり、サイズの大きなカップボードをつくった場合も「思ったより高くついたな~」と感じることは多いかもしれません。
デザインや使い勝手へのこだわりを叶えるために造作カップボードを採用する人が多いため、価格とのバランスをうまくとれるかどうかが、造作の決め手になりそうですね!

こちらの記事の中で、既製品のカップボードの上に造作棚を設置した様子をご紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

04:既製品or造作、カップボードの選び方は?

カップボードは大型で、移動もほとんどできないため、住み始めてからの調整が難しい家具です。
コンセントの位置が使いづらい
引き出しの大きさが自分の持ち物に合わない
収納量が足りない、または多すぎる
といった不満が出やすく、コンセントや収納が無用の長物と化すことも少なくありません。

だからこそ「少しお金をかけてでも、既製品や造作でおしゃれなカップボードにしたい」と考えている場合に重視してほしいのは、自分の”見据えている生活”ができるカップボードにすることです。

多くの人にとって、新居のキッチンは今住んでいる家のものより広く、そこで生活している様子を想像するのが難しいもの。
可能な限り細かな動きまで想像して、その暮らしぶりに最適なカップボードを選ぶorつくることで、理想のキッチンを叶えることができるんです♪

例えば……
・料理をしていて生ごみが出た時、ごみ箱はなるべく近くにある方がいい?
家電を置く場所はカップボードがいい?パントリーなど少し隠れる場所がいい?
・ミキサーなどの調理家電はシンクの横で使う?カップボードの作業スペースで使う?
包丁置き場はどこにする?浮かせる収納ならどこにつける?
・軽く洗ったコップなどはどこに置く?水切りグッズの普段の置き場は?
などなど!

自分と家族の暮らし方にぴったり合う、暮らしを便利にするカップボードが既製品で見つかれば前向きに検討できますし、見つからないorそもそも人と被らないカップボードにしたい!という人は造作も視野に入れてみてください。

おしゃれなカップボードの探し方が分からないという場合は、住宅会社の担当者を通して家具店を教えてもらったり、インスタなどSNSで自分好みなカップボードの写真を見つけてタグ付けからメーカーを調べる投稿者さんに直接聞いてみる、などの方法が地道ですが確実です。
通販サイトの商品ページだけで選んで購入することは、トラブル回避のためにもなるべくやめておきたいですね。

ちなみに、ひかわ工務店ではカップボードにie-monさんの既製家具を使用することもあります。
質が高く、人と被らないレア感のある家具選びも、全体的なデザインの質を上げるポイントになりますよ♪

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今回は、既製品?造作?キッチンカップボードの選択肢をご紹介しました!
実際の大きさや使い勝手を知りたい人は、ぜひ住宅会社の完成見学会やモデルハウス見学などを活用してくださいね♪

ひかわ工務店の施工事例ページでは、既製品カップボード造作カップボードシステムキッチンのカップボードを採用したオーナー様邸が紹介されています。
こちらもぜひ併せて覗いていってくださいね!

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署名
ひかわ工務店-山梨県甲斐市の注文住宅&デザイン住宅/”ワクワク”をモットーに、おしゃれを楽しめる快適な家づくり!/甲府市、甲斐市、韮崎市、昭和町、中央市、南アルプス市、北杜市、笛吹市、山梨市、市川三郷町ほか