【2024年版】【超入門!ざっくり家づくり講座】#30「これを読めば屋根裏収納(屋根裏部屋)が分かる♪ロフトとの違いや居心地、注意したいポイントなど!」

家づくり講座

屋根裏収納 屋根裏部屋 小屋裏

こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
大容量の収納に、趣味部屋に、子どもたちの秘密基地に……。家づくりを進める中で「屋根裏収納(屋根裏部屋)」を検討する人は多いですよね!

今回の家づくり講座を読むと、
屋根裏収納とは何なのか
ロフトとの違い
・屋根裏の居心地
法律上の注意点
・屋根裏収納で過ごす際のポイント
などが分かります♪

ぜひ最後まで読んで、家づくりに役立ててくださいね!

目次
POINT1:屋根裏収納って何?実は制約の多いスペース!
屋根裏収納とは?
屋根裏収納として認められる条件は?
POINT2:屋根裏収納とロフトの違いは?
POINT3:屋根裏の居心地ってどうなの?
POINT4:屋根裏収納をつくる際の法律上の注意点
POINT5:屋根裏部屋で過ごすなら注意したいポイント

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POINT1:屋根裏収納って何?実は制約の多いスペース!

① 屋根裏収納とは?

屋根裏収納屋根裏部屋小屋裏収納とも)は、天井と屋根勾配の間の“余剰空間”を利用したスペースのことです。

収納として利用する場合は屋根裏収納、部屋として利用する場合は屋根裏部屋、と言葉を分ける人も多いのですが、建築基準法上はどちらも「物置」として扱われます。

外観 屋根勾配

物置として扱われることにより延床面積に算入されず※1階層を増やさずに小さな部屋を追加できる※2のが大きなメリットですね。

※1 延床面積……のべゆかめんせき/えんしょうめんせき。各階の“床の面積”を全て足した広さ。家の広さの目安になったり、税金の計算の基準になったりもする重要な数値です。

※2 階層を増やさずに……平屋→二階建て、二階建て→三階建てというように階層が増えてしまうと、建築費用も高くなりますし、その地域や土地に定められた諸条件を満たせなくなり建築許可が下りなくなることも考えられます!

② 屋根裏収納として認められる条件は?

屋根裏収納(=物置)として認められるには、建築基準法自治体の指針(条例)で定められた条件を順守する必要があります。

全国共通のものとしては、
天井高1400mm(1.4m)以下であること
床面積が下階の1/2以下であること
が挙げられます。既にご存知の方も多いかもしれませんね。

屋根裏部屋 屋根裏 小屋裏

そのほか、地域によって内容が異なるものは、例を挙げると……
・設置する窓の合計面積は床面積の1/20以下
・ベランダなど外部空間へ出られる開口は設置禁止
・コンセントの設置は一か所のみ
・床材はフローリングなど収納に向いたものを
などなど。

お住まいの自治体によって全く異なる内容になることもあるため、屋根裏収納を設けたい場合はまず建築予定の住宅会社に相談してみてくださいね。

1つでもクリアできない項目があると「居室」扱いになり、延床面積に足されてしまい階層も増えてしまうので、自治体の指針を確実に守って計画しましょう♪

POINT2:屋根裏収納とロフトの違いは?

天井が低い空間と言えば、ロフトにも馴染みが深い人は多いですよね!
一人暮らしの賃貸住宅にロフトがついていて、ワクワクでお布団を敷いて寝たなぁ~なんて、懐かしむ声も聞こえてきそうです。

ロフト 子供部屋 はしご チェア

それはさておき、ロフトにも法律上の定義があります。
・天井高が1400mm(1.4m)以下であること
・床面積が居室の1/2以下であること
・居室部分の天井高が2.1m以上であること
基本的にこれらの条件を満たした“居室内の収納”であれば、建築基準法上で物置として扱われます。

ただし屋根裏部屋と同様に、自治体ごとの指針がある場合もありますので、ロフトをつくりたい!という場合も住宅会社に要相談ですね。

POINT3:屋根裏の居心地ってどうなの?

屋根裏収納は、居室とつながりのない閉鎖的な空間になりやすいため、一般的な戸建て住宅では
・夏場は熱がこもって蒸し暑くなりがち
・冬場は外気の影響を受けて冷え込みやすい
といった居心地の悪い状態になりやすい空間です。

そのため屋根裏収納を趣味などの生活空間として活用したい場合には、十分な断熱処理と断熱窓の設置をした上で冷暖房機器を使ったり定期的に換気を行ったりして“健康に過ごせる環境”を整えましょう♪

ちなみにロフトの場合は居室とつながっているため、屋根裏収納より居心地を整えやすくなっています。
特にひかわ工務店のような“部屋間の気温差”を減らす工夫ができている家では、ロフトでも屋根裏収納でも、他の部屋と同様に快適に過ごすことができますよ。

POINT4:屋根裏収納をつくる際の法律上の注意点

屋根裏収納の大きさや高さのほかにも、屋根裏収納を設ける“建物自体”にも規制があります。
といっても屋根裏収納を設けるための規制ではなく、単純に「建物の高さ」に関する規制です。
屋根裏収納を設けるために屋根を高くしたい場合には、これらの規制をクリアする必要があります。

土地の周辺状況や道路の付き方などによって数値が変わるため、ここではざっくりと説明しますね。

外観 窓 植栽 外壁 道路斜線規制 北側斜線規制 絶対高さ制限 日陰制限

① 道路斜線規制

隣接する道路の日照や通風を守るための高さ規制です。


② 北側斜線規制

その建物の北側の土地の採光を確保するための高さ規制です。


③ 絶対高さ制限

地域の住みやすさを守るための高さ規制です。


④ 日陰制限

周辺の建物の日当たりを確保するための高さ規制です。

いずれも建築基準法や自治体の条例によって定められている規制のため、順守しなければ家を建てることができません
自分の持っている土地や購入予定の土地がどんな用途の地域で、どんな規制に当てはまるのかも、事前に住宅会社や不動産会社に確認しておきたいですね。

※都市計画法によって、土地の用途や規制内容などが細かく定められています。気になった方はこちらの記事も読んでみてくださいね!

POINT5:屋根裏部屋で過ごすなら注意したいポイント

これまでに紹介した条件や規制をクリアして、屋根裏に十分なスペースを確保できたなら、屋根裏収納をつくるコストはコンテナハウスやガレージを設置するよりも安く済むことが多いと思います。

しかし、屋根裏収納を生活空間として採用するなら注意してほしいポイントもいくつかあるんです!

開放感 部屋 屋根裏 三角屋根

① 夜は物音を立てないよう何かと気を遣う

二階建ての場合、寝室は二階に設けるという人が多いですよね。必然的に屋根裏収納と寝室の距離が近くなるため、家族が寝ている夜間は物音を立てないよう気を遣うことになります。

楽器など物理的に音が出てしまう趣味に屋根裏収納を使用したい場合は、寝室を一階に配置するなど対策が必要になると思います。

② 天井が低いので、立って行う趣味には不向き

先述したように屋根裏収納の高さは1.4m以下と定められているので、多くの大人の方はまっすぐ立てないつくりになっています。
そのためダーツなど立って行う趣味には向かず、屋根裏収納よりもガレージなどの方が向いていると言えそうです。

③ 屋根裏収納を確保するために総合的なコストが高くなるかも

屋根裏収納をつくるために屋根の形を変えたり、屋根裏収納を広くとるために下階の面積を広げたりすると、総合的な建築コストが高くなってしまいます。
その場合は「本当に屋根裏収納が必要なのか?」「コストと、憧れの実現とのバランスが釣り合っているか?」といった点を冷静に考えてみてくださいね。

④ 屋根裏収納が“勉強に向いている”かは五分五分

屋根裏収納は他と比べて閉鎖的な空間であるため、勉強に集中できそう!という印象を持つ人も多いですよね。
ところが心理学の観点では、適度な雑音や匂いなどが集中力を高めると考えられていて、一概に「静かな部屋なら集中できる」とは言えないようです。

こちらの記事でもう少し詳しく解説していますので、併せて読んでみてくださいね。

⑤ はしごより階段の方がメリット大

屋根裏収納へ入る手段として折り畳みの“はしご”を設置するか、階段をつくるかで悩む人は多いと思いますが、ひかわ工務店的には階段の方がおすすめです。

飲み物などを持ってはしごを上り下りするのはとても危険ですし、そもそも屋根裏収納に行くのが億劫になって、全く使わない部屋になってしまう可能性もあります。

せっかく夢を叶えて屋根裏収納を楽しみたい!と計画しているのですから、使いやすくて居心地の良い空間に仕上げたいですよね♪

ロフト ベッド はしご

家の中でいちばん高い場所にある屋根裏収納を過ごしやすい空間にするためには、十分な断熱をした上で“エアコンの活用”も欠かせません。
プランづくりの際には、エアコン用のスペースや配線の準備もしておきたいところです。

また、二階とのつながり方を工夫することで“エアコンがなくても快適な屋根裏収納”をつくることも可能なんです!
家全体の空気の流れを計画して、それを毎日の生活で実現できる確かな断熱性・気密性・換気性能を備えた家をつくることのできる住宅会社を見極めてくださいね。

奇しくもひかわ工務店はそんな家中どこに行っても快適な家をつくることのできる工務店です。
ほんとに?と思った方はぜひ、ひかわ工務店のモデルハウスに遊びに来てくださいね♪

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