対談コラム
【二世帯住宅コラム×体験談】二世帯住宅にしなかった人、二世帯住宅を建てた人の経緯&アドバイスを聞いてみた。
体験談
こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
長期休みでご家族に会う機会も多いこの時期、二世帯住宅の話を両親にしてみよう!と思っている方もいるのではないでしょうか。
今回は二世帯住宅について家族と検討した経験者のお二方に、二世帯住宅の話が出た経緯や、二世帯住宅を検討している方へのアドバイスを聞いてきました。
ぜひ参考にしていってくださいね!
…*経験者DATA*…
・Aさん→家づくりの際に二世帯住宅の話は出たが、紆余曲折を経て現在は単世帯の家を建てて暮らしている。奥様は長女、ご主人は次男。趣味はハンドメイド。
・Bさん→5年前にご主人のご実家を建て替え、二世帯住宅に。奥様は三女、ご主人は長男。趣味はコスメ収集。
CASE1:Aさんの場合
(挨拶省略)
──どういう流れで二世帯住宅の話が出ましたか?
Aさん:最初のきっかけは金銭面でした。とにかくお金を節約したかったので、まずは私の両親に借りようと考えたのですが、返済計画を立ててみると全く返せる気がせず……。いっそ二世帯住宅にしたら家を建てやすいのではないかと思い、夫に相談したという流れです。
──その時は旦那さんのご両親ではなく、奥様のご両親との二世帯住宅を考えたのですか?
Aさん:そうです。夫は遠方から私の地元に転職してくれてご両親も遠いところに住んでいるので、すぐに二世帯同居を始めるなら近くにいる私の親かなと。
──初めてご両親に二世帯同居を持ちかけた時の反応はどうでしたか?
Aさん:「いいんじゃない、保育園代わりにされるのは御免だけど」と案外前向きな回答でした。父はあまのじゃくなのでこれでも結構前向きです(笑)
後から知ったのですが、両親はもともと老後には介護施設で暮らそうと計画していたらしく、子ども達に介護の負担をかけるまいと考えてくれていたようでした。その計画を曲げて一緒に暮らそうと思ってくれたのに、最終的に二世帯住宅の話をナシにしてしまったので、振り回して申し訳なかったなと正直ずっと後悔しています。
──どんな流れで二世帯住宅の話が頓挫したのでしょうか?
Aさん:これは深く考えずに話を投げてしまった私が全面的に悪いのですが、二世帯同居の暮らしをちゃんとイメージせずに案として出してしまったために「よくよく考えていくと同居は無理かも」と思い始めたんです。
実家に暮らしている妹はどうなるのかとか、友人を呼びたい時はどうするのかとか、二世帯同居のイメージが濃くなるほどやっぱり違うなって……。
両親は「やりたいようにやればいい」と言ってくれたので、その言葉に甘える形で「良い土地が見つかったけど二世帯には狭いから、単世帯で建てるね」と伝えて二世帯住宅の話は終わりました。
──その後、同居したかったというような話はご両親から聞きますか?
Aさん:二世帯で同居という話は出ないのですが、母はよく「リフォームだけでもしたかったのになあ」とは言っています。築30年以上の古く寒い家なので、二世帯の話が出ていろいろと夢が膨らんだそうで……。ほんとに悪かったなと思うのですが、ちょくちょく言っているので深刻に落ち込んだわけでもないのかなと、それだけはちょっと救いですね。言葉にしてくれているので。
──Aさんは二世帯住宅の話をしたことで後悔している部分が多いんですね。逆に、話してよかったと思っている部分はありますか?
Aさん:うーん……。ないかもしれないですね。私自身が人と“腹を割って話す”というのが苦手で、両親に対してもそうなので、話をうまく運べなくて。
結局頭金の何割かを両親に支援してもらって家を建てられたんですが、そこにたどり着くまでに随分回り道をしたなと思います。
私は両親と特別仲良しというわけではないけど、決して仲が悪くはありません。普通なのかな。そんな私でも、気軽に話題にしてしまったことで家族を振り回してしまったので、今ぼんやりと二世帯同居を考えている方は「両親に話すより先に、配偶者や友人に話してイメージを具体的にする」という順番で話を広げていった方がいいんじゃないかと思います!
CASE2:Bさんの場合
(挨拶省略)
──どういう流れで二世帯住宅の話が出ましたか?
Bさん:子どもが生まれてアパートでは手狭になってきたので一軒家を建てようか、と話していく中で、夫の両親が「うちの小屋を潰して家を建てたら?」と言ってくれて、二世帯住宅というか敷地内同居の話が始まりました。
──最初は“別邸”で暮らそうと計画していたんですか?
Bさん:そう思っていたんですが、小屋を撤去しても20坪くらいしかなくて、それなら母屋ごと建て替えて二世帯住宅にした方が広く住めていいんじゃないかという話になったんです。
──Bさんはご主人のご両親との同居ということですが、話が進んでいく中で不安に思ったことはありましたか?
Bさん:夫の母はお姑さんが亡くなるまで何十年も同居していたので同居に慣れていて、もしかしたら共有部分多めの間取りを希望するかなと覚悟していました。孫にもたくさん会いたいでしょうしね。
でも自分の意見よりも私たち子世帯の意見を尊重するスタンスでいてくれて、ほぼ完全分離型で建てられたので良かったです。
夫の母がそういうスタンスでいてくれなかったら、私はさっき言ったように“覚悟して”しまっていたので、適切な距離感を見失ったまま間取りを作ってしまうところでした。もしそうなったら、夫がうまく取り持ってくれたのかもしれませんが……。
──二世帯住宅づくりで、ご主人と意見が食い違うことはありましたか?
Bさん:夫も元々小屋の跡地に建てるのを「いいね」と言っていたくらいなので、ほぼ完全分離型(左右)にしたいという気持ちを汲んでくれてありがたかったです。
唯一大きく食い違ったのは部屋の配置で、私はせっかくなら居室同士が隣り合わないようにしたいというのに対して、夫はそれよりも動線の便利さを重視した方がいいというので何度も話し合いました。
最終的には「動線が悪くて十歩や二十歩長く歩くよりも、お互いに騒音ストレスのない生活をした方がいいよね」と結論に至り、親世帯と隣り合う部分はすべて収納か洗面所、お風呂になるよう間取りを工夫しました。
──今、二世帯住宅を検討している方にアドバイスをするなら何と伝えますか?
Bさん:今思うのは、特に旦那さんの親と暮らすなら、ギブアンドテイクの関係を築ける人でないとストレスが溜まるだろうなと。
自分で言うのも何ですが私は人に恵まれて生きてきて、優しさを受け取ることに慣れているし「いつもありがとう」って思っているだけの能天気な性格なんですよね。
でもさすがにこの歳になって、貰った分はお返ししなきゃと思うんですけど、なにせ恵んでもらってばかりだったのでお返しの仕方というかレパートリーがなさすぎて、自分にストレスを感じてしまうんです。
お姑さんが良い人だから、仲が良いからと安心している人ほど、ギブアンドテイクの平等な立場を守っていけるかは考えた方がいいですね!
インタビューに協力してくださったAさん、Bさん、ありがとうございました!
これからご両親に二世帯住宅の話を振ろうと思っている方は、お二方の言うように一度具体的な暮らしをイメージして「自分は二世帯同居ができるのか」を検証してみると良いですね。
その際は、これまでにご紹介してきた二世帯住宅コラムもぜひ参考にしてみてください!
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