デザインコラム
【コラム】高気密・高断熱の家でエアコンを上手に使って、夏を快適に過ごすポイント
家づくりコラム
こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
高い山々に囲まれた盆地の山梨県。夏はとても蒸し暑いんです。
昨年(2021年)の甲府市の猛暑日は16.9日で、全国最大の増加幅だったそうです。
また、7月には、勝沼市で立て続けに5回も全国一番の暑さを記録しました(出典:NNS日本ネットワークサービス気象情報室)。
年を追うごとに暑くなっていく山梨県ですが、せめて、家のなかでは涼しく快適に過ごしたいですよね。
ひかわ工務店の家は1年を通して、少しのエアコン稼働でずっと変わらない室温をキープできる高性能住宅です。
▶「ひかわ工務店のこだわり「性能」編~高性能+αを追求する理由~」
魔法瓶のような高気密・高断熱の住宅では、快適に暮らすために、従来の住宅とちょっと違ったエアコンの使い方がポイントです。
今回は、夏を快適に過ごすポイントをピックアップします。
間取りやエアコンの設置場所や台数によって、最適な暮らし方に違いがあるため、今回は、ひかわ工務店がおすすめする間取り(※1)やエアコン設置条件(※1)を前提に説明します。
(※1)「おすすめする間取り」とは、LDKの上に吹抜けがあり、2階に吹抜けと繋がった共用スペースがある間取りで、各所にエアコンが設置されているという条件です。
■効率よく空気を動かそう!■
エアコンを稼働させる優先順位は、
①2階の共用スペース
②1階のリビングスペース
③その他の場所
となります。
ご存知の方も多いと思いますが、エアコンの冷気は高いところから低いところへ流れます。この流れを利用して、2階の共用スペースから吹抜けを通じ、1階のLDKへ冷気を届けます。
吹抜けのシーリングファンにより、さらに空気を攪拌(かくはん)し、室温の一定化を図ります。お出かけの際には支障がない範囲で、1階も2階も各部屋のドアを開けておくと、より効率的に全体を冷やすことができます。
早く快適温度に近づけるため、2階に加えて1階のエアコンを稼働させるのもOKです。
設置場所にもよりますが、1台のエアコンで広い範囲を冷やすよりも、離れた場所にある2台を稼働させた方が、早く効率的に目標温度を達成することができます。
冷房運転の時間を大きく削減できるため、結果的に電気代を抑えられることが多いのです。
■どんなエアコンを選んだら良いの?■
一般的な性能の住宅の場合、1階LDKには20~26畳用程度のエアコン(本体価格20数万円!)を設置しなければならない場合が多いのです。
しかし、ひかわ工務店では、一般的な住宅のサイズであればエアコンをどの部屋に設置する場合でも、6畳用のいちばん単純な構造のエアコンをお勧めしています。
ひかわ工務店の家は、6畳用のエアコンで快適に過ごせるように断熱性能、気密性能を設計しています。エアコンは10年から15年くらいで故障をすることを前提で考えているので、交換時の費用を考慮し本体価格が4~5万円程度の製品でまかなえるように考えています。
■「ひかわ工務店の家」でのエアコンの使い方■
ひかわ工務店の家では、基本的にシーズン中は24時間運転を推奨しています。
快適温度は家族ごとに違うと思いますが、夏場は27℃、冬場は23℃程度の設定がおすすめです。
電気代の高騰や省エネ意識が高まるなか、「24時間運転はちょっと…」と抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。
しかし、エアコンは冷房時も暖房時も、目標温度を達成すると自動で送風運転に切り替わっています。
じつは、この送風運転の時には電気はあまり消費していません。
また、絶対に24時間運転しておくというわけではなく、在宅時で運転のON/OFFがちょうどいいタイミングで実行できるのであれば、運転を停止してもまったく問題ありません。
■「ちょうどいいタイミング」で、快適な室温をキープ■
ちょうどいいタイミングとは、夏場でいうと外気温が設定室温を上回る少し前に冷房を開始し、外気温が設定温度を下回ったら冷房を停止するといった具合です。
この運転方法にも、ちゃんとした理由があります。
空気は熱容量が小さく、温まりやすく冷えやすいのですが、家を構成する部材(床、壁、天井、柱、梁などあらゆる部材)は、空気に比べ圧倒的に熱容量が大きく、部材がある温度になるとそれを維持する力が大きいのです。(熱容量:空気1に対して木材は500倍程度、コンクリートは1500~2000倍程度)
言い方を変えると、熱容量が大きい部材の温度を変化させるには大きなエネルギーが必要になる、ということです。冷房で家の中の空気を冷やしても、床や壁や天井の温度が高いと、空気はその影響を受けてすぐに高い温度になってしまいます。
その結果、冷房を「強」で運転しても、なかなか快適な温度にならないというパターンになってしまいます。
一方、エアコンを24時間稼働させ、床や壁や天井などがつねに設定温度を保っていると、空気は勝手に設定温度になってしまうという事です。
ひかわ工務店の家では、6畳用エアコンでも部材を設定温度に保ちやすいように断熱性能を設定しているので、より省エネで室温を快適に保つことができます。
このような理由から24時間稼働、もしくは外気温と設定温度の関係でON/OFFすることが大切であり、その方が省エネなのです。エアコンの使い方を踏まえ、換気による熱損失を抑える工夫なども合わせながら、快適空間を実現します。
■日差しをさえぎる工夫で、もっと快適に!■
さらにエアコン効率をよくするため、窓際に「シェード」や「よしず」で日除けを作り、家に入り込む日差しを遮るのも、涼しく過ごすアイディアのひとつです。
▶「家づくりの前に知っておきたい3つのポイント!夏の日差し対策に「屋外用シェードなどの種類と効果」
超高性能住宅を実際に体感していただくため、モデルハウスの見学をおすすめします!
外の気温と家のなかの快適さの違いに、きっと驚かれることでしょう。
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