施工事例
【超入門!ざっくり家づくり講座】#45「階段の違いで暮らしはどう変わる?リビング階段or独立階段、スケルトン階段or箱型階段」
家づくり講座
こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
家づくり中の多くの人が自分なりの“理想の間取り”を考えると思いますが、その中で「階段の場所とデザイン」に悩む人はとても多いようです。
特に階段の“場所”は家全体の間取りに大きく影響しますし、吹き抜けになっていることで換気計画にも関わるため、設計士でも配置には慎重になります。
今回は自分の理想の間取りを考えるために、階段の位置や種類の違いによってどう暮らしが変わるかをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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位置①:リビング階段=フレンドリーな暮らし
リビング階段はその名の通り、廊下ではなくリビングに配置された階段です。(リビングではなくダイニングに階段を設ける間取りも増えています)
リビング階段を採用する動機の多くは、
・学校から帰ってきた子どもが自室に入る前に顔を合わせたい
・二階にいる家族の様子を一階で感じ取りたい
といった親心。
二階の自室に上がるためには必ず階段を上がりますから、階段をリビングやダイニングに配置することで、帰宅したお子様と顔を合わせて言葉を交わすことができます。
この効果は帰宅時に限ったものではなく、朝の洗顔・身支度や夜のお風呂など、家の中を移動する際になにかと顔を合わせることになるのもキーポイント。
さりげなく「明日は部活あるの?」「今夜は何が食べたい?」など会話を投げかけることができ、会話の回数が増えることでお子様にとって「自分には絶対的な味方がいる」という安心を無意識に感じられる暮らしができるのではないかと思います。
逆にリビング階段のデメリットとして語られることが多いのは、お子様のお友達など突然の来客にリビング(生活空間)を見せること。片付けが間に合わなかったり、重要な個人情報の分かるものがすぐそばにあったりして、焦ってしまう気持ちは想像に易いですね。
それでもフレンドリーな暮らしを求めてリビング階段を選択する人は非常に多く、ひかわ工務店でも家族のコミュニケーション増加と室内の換気効率を上げるために、リビング階段を推奨しています。
参考記事
位置②:独立階段=個々のプライバシーを守る暮らし
独立階段は、部屋から離れて廊下に配置された階段です。採用の動機として多いのは
・冷暖房の効率を高めたい
・一階の生活音を二階に響かせたくない
など。
実際にこの2つは、リビング階段を採用した人からのデメリットとしても挙げられることがあります。※
※気密性・断熱性・換気効率を高めた高性能住宅では、家中の空気をしっかり換気して清潔快適に保つためにむしろリビング階段と吹き抜けを設けるのがおすすめです。高気密・高断熱というだけで換気の効率が悪いと、リビング階段や吹き抜けは冷暖房の効率も落としてしまいます。家の中の空気の動きまで計算できる住宅会社選びも重要なのです。
独立階段を採用すると、一階と二階でお互いの生活音や電話の話し声などが聞こえづらくなり、プライバシーの守られた暮らしができるようになります。
中高生のほとんどがスマホを持つようになり、友達と通話を繋ぎっぱなしにしていたりプライベートなライブ配信をしていたりすることも多い時代です。
会話内容を親御さんに聞かれたくないというお子様は多いですし、親御さんも気を遣って生活音を小さくするのはストレスになってしまいますよね。
独立階段にすることで、一階で音楽を流したり映画を見たりしていても、二階にいる家族が迷惑に思うことは少なくなります。
独立階段でもリビング階段のように「帰宅後必ず顔を合わせられる」間取りにしたい!という場合は、玄関からリビングを通った先の廊下に階段を配置することで実現できますよ。
デザイン①:スケルトン階段
リビング階段で採用されることの多いスケルトン階段は、階段の手前側の壁や蹴込み板と呼ばれる部材がなく、踏板を浮かせたようなデザインをしています。
階段としての存在感が薄まり、お洒落なインテリアの機能も果たしてくれるため、スケルトン階段にすることでリビングやダイニングに階段を配置しやすくなります。
視線と空気の流れを遮る蹴込み板や壁がないので、空気を効率的に動かすことのできる吹き抜けとの相性も抜群です。
またインテリア感が強いため、家族の居場所のひとつになることも。踊り場を広めにとってスキップフロアのように使ったり、一番下の段を椅子代わりにして漫画を読んだり、自由気ままな生活スタイルにフィットします。
お誕生日などのイベントがある日には、スケルトン階段も使って立体的な飾りつけを楽しむ人も多いようですよ。
デザイン②:箱型階段
箱型階段は、従来のように蹴込み板や側板がしっかりあるタイプの階段です。
箱型階段の場合は階段下のスペースが閉じられた空間になるため、この空間を収納やヌック、トイレなどに利用することができます。
壁面にニッチ棚をつけたり、落書きOKな壁紙を貼ってお子様のおえかきコーナーにしたりと、壁があるからこその使い方も。
壁によって上階の様子を伺いにくくなるので、独立階段とも相性の良いデザインです。
「理想の階段」の考え方
居は気を移すと言うように、こうありたいと願って作った間取りが、家族のあり方に直接影響するものです。
そのため理想の階段を考える際に最も重要なのは、こうありたい=家族にどんな暮らしをして欲しいかを考えることです。
毎日忙しく「コミュニケーションが足りていないかも」と思うのであれば、リビング階段を採用したフレンドリーな暮らしは家族のコミュニケーションの助けになります。
「コミュニケーションは充実しているからプライベートな時間が必要だ」と思うのであれば、独立階段を採用したプライバシー重視の暮らしが心地よいと思います。
ほとんどの方が家族のためにと家を建てるのですから、階段の配置やデザインを選ぶ動機もきっと、家族のためです。
これからのあなたとご家族が“どんな暮らしがしたいか”をベースに、そこからどんなお洒落をしたいか、それとも効率を重視したいかなど、追加要素を考えていくと、考えがまとまりやすくなりますよ。
階段の配置は建築の知識がないと難しく、ハードルが高いと感じる人が多いと思います。これからプラン作りを始める方は、遠慮なくプロの力を借りて、何度でも質問しながら納得のいく間取りを練っていってくださいね!
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