【超入門!ざっくり家づくり講座】#45「換気システムのお手入れって大変?掃除すると部屋の中に花粉が舞う?」

家づくり講座

スギ花粉 換気システムのお手入れ

こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
スギ花粉の飛散ピークを迎える中、すでにつらい花粉症に悩まされている人も多いですよね。

実は山梨県は「花粉症を自覚している人」の割合が6割で全国1位。家づくりの際に花粉対策を念頭に置く人がとても多いんです。

現代の新築住宅は建築基準法によって24時間換気システムの導入が定められているため、換気システムのフィルターで花粉をシャットアウトすることで、家にいる間の花粉症の発現を抑えることができます。

しかしフィルターの性能がいいほど花粉をたくさんキャッチしますから、お手入れするのが億劫になってしまいますよね。

そこで今回は、各種換気システムのお手入れ頻度や方法をざっくりとご紹介していきますので「自分に合ったお手入れ方法」という観点から換気システムを検討できるように参考にしてみてください!

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前回の家づくり講座

第一種換気、第三種換気など換気システムの解説

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POINT1:第三種換気システム(ダクトレス)のお手入れ

第三種換気システム(ダクトレス)のイメージ

第3種換気は、機械的に排気を行う換気方法です。
室内の空気を機械で強制的に排気することで家の中を負圧にし、別途設けた給気口から自然に外気が入ってくるようにします。

ダクトレスの第三種換気システムでは、平たく言えば厨房の換気扇のようなものを数か所の壁に取り付けて機械的に排気をすることで、給気口から外気が入ってきます。

お手入れが必要なのは主に
・排気に使う換気扇(各階に1~2か所ずつ)
・給気に使う給気口のフィルター(大体メインの部屋に1つずつ)

となります。

換気扇(パイプファン)のお掃除はメーカーにより推奨頻度が異なりますが、3か月~6か月ごとに取り外してホコリや油分の除去が必要になります。

給気フィルターは外からの砂ぼこりや花粉、グレードによってはPM2.5までガードしてくれているため、1か月~3か月ごとに取り外して掃除機で吸う/水洗いをする、汚れが落ちなくなってきたら新品に交換する、といったお手入れが必要です。

基本的に室内側から部品を外してフィルター清掃をするため、お手入れの際も花粉対策をしたい場合は外したフィルターをすぐにビニール袋に入れ、屋外で清掃するなど工夫をするのがおすすめです。

POINT2:第三種換気システム(ダクト式)のお手入れ

第三種換気システム(ダクト式)のイメージ

ダクト式の第3種換気は、床下や天井に設置した大きな換気装置を使って排気する換気方法です。
換気装置がダクトの先の空気をまとめて吸い込み、家の外へ排出します。

換気装置へつながる「排気口」は、部屋の隅やトイレなどの要所の床面に設置されます。
外気を取り込む「給気口」は、ダクトレスと同じく壁面に設置し、こちらもフィルターを使って清潔な空気が入るようになっています。

お手入れが必要なのは主に、
・換気装置本体(1つ)
・排気口(各階の要所に数か所ずつ)
・給気口のフィルター(大体メインの部屋に1つずつ)

の3種類。

換気装置のお手入れは半年~1年に1度、シロッコファンを取り外してホコリや油分を除去します。
要所の床面に設置された排気口にはフィルターもファンもついていないので、日常的な掃除機がけのついでにフタについたホコリを吸い取る程度でOKです。

給気フィルターのお手入れやお手入れ時に花粉の舞い込むリスクは、ダクトレス第三種と同様です。

POINT3:第一種換気システム(ダクト式)のお手入れ

第一種換気システム(ダクト式)のイメージ

第一種換気は、排気にも給気にも機械を使う換気方法です。
ダクト式第三種と同様に大きな換気装置がまとめて排気を行い、加えて外部から空気を取り込む「給気」もひとつの大きな給気装置からまとめて行います。

給気装置から取り込まれた外気は、フィルターを通して綺麗になってからダクトをつたって室内へ送り込まれます。

お手入れが必要なものやお手入れの頻度はメーカーによる違いが大きいのですが、主要なものを挙げると
・給気フィルター(1つ)
・換気装置本体(1つ)
・室内に空気を送る給気口(メインの部屋に1つずつ)
・室内の空気を出す排気口(各階の要所に数か所ずつ)
・(家中に張り巡らせたダクト)

の4種類+ダクト※後述です。

外気を取り込む給気フィルターに関しては、給気装置と一緒に屋外に取り付けられていて屋外で清掃・交換ができるパターン/床下や天井に設置されていて室内点検口から清掃・交換をするパターンがあるため、メーカーによってお手入れのしやすさに差があります。

頻度は大体1か月~半年ごとの清掃を推奨するメーカーが多く、表面のホコリを取り除くか水に浸けて洗い、数年に一度の交換も必要です。

換気装置本体はPOINT2のダクト式第3種換気システムと同様で、半年~1年に1度の清掃を行います。
室内給気口・排気口はフィルターがついていないので、日常の掃除機がけのついでにホコリを取る程度でOKです。

ダクトの内部に関しては、上記の日常的なお手入れが行き届いていればほとんどお手入れは不要です。
お手入れが滞ってしまって換気効率が下がり、ダクト内に結露が発生→カビやアレルゲン、虫の住処となってしまった場合には、清掃業者に依頼する必要があります。

POINT4:第一種換気システム(ダクトレス)のお手入れ

第一種換気システム(ダクトレス)のイメージ

ダクトレスの第一種換気では、外壁に面した壁に取り付けた太いパイプ状の装置排気と給気の両方を行い、この装置を各階の要所に取り付けます。
ダクトがないため、ダクト内の結露リスクを回避することができるのがメリットです。

お手入れは一台一台行い、
・フィルター
・換気ファン
・蓄熱エレメント(熱交換器のようなもの)

などを清掃します。

1か月~3か月に一度ホコリや油分の清掃、劣化がひどい場合はフィルター交換を行います。フィルターは1年ごとの交換を目安にするメーカーが多いようです。

家に設置している台数分、取り外して清掃を行うため、お手入れの面だけを見ると手間に感じる人が多いかもしれません。
こちらも基本的には室内側から外してお手入れをするため、花粉対策をしながら清掃するには工夫が必要です。

POINT5:熱交換器がある場合はもうひと手間かかる

熱交換器のイメージ

第一種換気(ダクト式)に多いのですが、換気システムの中には「熱交換器」を使用しているものがあります。

室内の空気と外から入ってきた空気が熱交換器に触れるように設計されており、熱交換器が双方の温度・湿度を回収することで給気と排気の温湿度が近くなる=換気による空調効果のロスを減らすことができるという仕組みです。

温度と湿度を交換する「全熱交換型」、温度のみを交換する「顕熱交換型」の2種類があります。
お手入れ方法は、換気装置本体のお手入の際に「熱交換素子」のホコリを取り除くのが一般的です。
交換の目安はメーカーによってかなりばらつきがあり、1年~10年ごとに交換します。

POINT6:ひかわ工務店標準「DSDD(ベストブレス)」のお手入れがかなり楽

換気システムDSDD

DSDD(ベストブレス)は、これまでにご紹介したジャンルの中でいうと第三種換気システム(ダクト式)に当てはまりますが、給気装置と給気フィルターが屋外にあります。

お手入れが必要なのは、
・屋外給気フィルター(2つ)
・給気口(1つ)
・排気口(各部屋1つずつ)

と少なく済みます。

給気口や排気口はフィルターがないので、気が付いた時に掃除機でホコリを吸うくらいでOKです。
給気フィルターは屋外に設置されており、半年~1年おきに丸ごと水洗いすることで長期的に使用可能。3~5年ほどで交換することが多いようです。

花粉の粒子よりも目の細かいフィルターのため、ほかの換気システムよりもフィルターについている花粉の量が多いかもしれませんが、屋外でお手入れを済ませられるので家の中に花粉を持ち込むことがなく安心ですよ。

▶DSDDの詳細はこちらをご覧ください

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換気システムのお手入れは、快適に暮らしていく上で欠かしてはならない日課となります。
自分の求める機能と、お手入れにかかる手間も加味してみて、家づくりの参考にしてくださいね!

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