【対談コラム】予算足りない問題。皆はどうやって工面したの?

対談コラム

すのこ 玄関 予算足りない問題

こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
勇気を出して家づくりに一歩踏み出したはいいものの、金額の大きさに尻込みしてしまう人も多いですよね。

ご相談してくださったエスさんも、ハウスメーカーをいくつか回ってみたもののどれも予算と合わない気がして「皆、どうやって工面したの?」と疑問に思ったとのこと。

今回は「予算」の考え方について話し合っていきますので、家づくりを検討している方、家づくりを始めた方はぜひ参考にしてくださいね。

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…*エスさんDATA*…
最近家づくりに踏み切った2児のママさん。山梨県外在住。今年中に住宅会社を決めたい!

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樋川さん、こんにちは~!今日もよろしくお願いします。

こんにちは!エスさん、ハウスメーカー巡りを始めたんですね。

そうなんです、とりあえず大きいところからと思いまして。でも、どこも簡単に予算を超えてしまって……。身の丈にあった暮らしがいいとは思うんですが、理想の家に住みたいって気持ちもあって悩んでます。皆どうやってお金を工面してるんですか?

身の丈に合ったという部分から話していくと、まず私たちから見て「これ以上お金をかけたら破綻する」と判断できるラインより前に必ずストップをかける、というのはプロとして前提にあるので、予算については正直に話して欲しいですね。それでもオーバーしてしまう場合は、リアルに話すと住宅ローンの借り入れを増やしたり、親御さんを頼ったり、プランを見直したりする人が多いと思います。

借り入れを増やす……。なんだか、恐ろしい話なような。そしたら、家を建てた後は必死にローンを返すことになりませんか?

もちろんそうならないように、本当に借りて大丈夫なのか、この先やっていけるのかという計算は綿密に行ってすり合わせていきますよ。特に、ご自分で資金計画を立てた場合は極端な計算になってしまう場合もあるので、プロと話し合うことが大切なんです。

リビング テーブル

自分で計算すると、本来使える予算より少ないと思い込んでしまうんですかね?

慎重派の人はそうなるかもしれません。車の買い替えとかお子様の入学費用とか、将来的な出費をネットで調べて計算すると思うんですけど、念のためにと倍近い金額で設定する人も結構いるんですよね。逆に、勢い重視派の人だと“何とかなる”で本当に使える予算より大盤振る舞いな計算になってしまう場合もあります。

あ~。そのパターンがあるから“予算の話は正直に”ってよく言われるんですね。

そうそう、私の場合は“本当に使える予算を引き出したい”んじゃなくて“その後の生活を破綻させるわけにはいかない”から聞いてるんですよ。どんなにいい家が建っても、楽しく暮らせなければ本末転倒ですからね。

さっき“プランを見直したり”とおっしゃってましたけど、それはどんなことをするんですか?設備を安いものにするとか?

それもありますが、まずはもっと大きな部分からですね。予算と見積もりが乖離している場合は、家の広さを抑えることから考えていきます。1坪減らすと、会社にもよりますが50万円くらい減らせると思うので、36坪のプランから32坪くらいに抑えたり。それくらいの広さがあれば、中の開放感や快適さといった要素で広さと関係なくいい家は建てられますからね。

なるほど、ただ小さくするだけじゃないんですね。でも建物の予算って、土地の値段次第なところもありますよね……。

あぁ~、それは逆に考えて欲しいところです!おそらく今エスさんの中で「全体の予算-土地代金=建物の予算」という式になっていると思うんですが、そうすると建物にかけられる予算が足りなくなる人が多いんです。なので「全体の予算-(建物の金額+諸経費)=土地の予算」で考えて欲しいんですよ。

うーん?建物より先に土地を購入しますよね……?

そう、それが資金計画の落とし穴になっちゃってるんです。例えば、ディズニー旅行をしようって話になったら、旅行の予算を決める時にまず“チケット代”を確保しますよね?それがないとディズニーに行けないから。その他の宿代だったり交通費だったりって、チケット代ありきで調整すると思うんです。「宿が高すぎるからディズニーに行くの諦める」なんてことにはならない。これを家づくりになぞらえると、入場チケットは建物と諸経費、交通費等は土地代に当てはまります。

なるほど、チケットを買わなきゃディズニーランドに入れないし、建物を建てなきゃ家づくりはできない……っていう感じですか?

そうです!まさにそういうことで、土地代を先に差し引いてから建物の予算を出すというのは、チケットより先にホテルを予約してしまって「やばい、チケット買えない!」となる状況を招いてしまうんです。

うわ~!嫌ですねそれは。でも家づくりに置き換えて、土地代で調整するっていうのも限界がありそうですけどどうするんでしょう?

たとえ話だったので簡潔に土地代と言ったんですが、実際には建物のサイズだったり仕様とか、土地を探す地域や大きさだとかで、総合的にバランスを取っていくんです。まずは一番大事な「建物」にかかる金額を考えて、そのために必要な諸経費や土地の相場を考慮して全体の資金計画を立てて、住宅ローンの返済計画を検討して、それで予算オーバーが判明したらさっきお話ししたような調整をするっていう流れが理想的ですね。

おぉ~、なるほど。なんだか建てられそうな気持ちになってきました。建物代を最優先にしつつ、建てたい間取りや土地の大きさを調整しつつ……ん?いや、思ったより難しそうかも。

そうですね、家づくりの全部のパズルピースがそのままぴたっとハマることは少なくて、実際は全体がうまく収まるように端っこを削る部分もあるので、やっぱり“理想”なんですよね。住宅会社の理解が及ばないと、建物にばかり予算がかかって500万円で土地を探さなきゃいけなくなる、なんてことにもなりかねないですし。

それを自己防衛する感じで、最初は少ない予算を伝えておくって人もいそうですよね。

いるかもしれません、悪循環になっちゃいますね。ただ、すぐに出せる手持ちのお金を全部使う必要もないと思っていて、住宅ローンで借りられる分は全部借りちゃっていいケースもあると思うんです。もちろん借りてもいい金額の中で!借金を増やすんじゃなくて、その手持ちのお金を運用に回した方がいいって場合もあると思います。

いま皆、株とかNISAとかやってますもんね!

そうですよね。何より住宅ローンって他のローンよりも圧倒的に金利が安いので、手持ちのお金を運用に回しつつ、まとまった金額が必要になったら現金化して払うっていう使い方にするとロスが少ないし、堅実に運用できればプラスにもなりますよね。それに、あまり考えたくないケースですけど、団信に入っていて数年後に旦那さんに何かあった場合、住宅ローンは0円になっても手持ちの資金が全くなくて暮らしていけないという可能性もあります。

たしかに!そのリスクはあまりにも怖いですね……。

※団信……団体信用生命保険。住宅ローンの返済中に契約者が死亡、高度障害を負うなどした場合に、住宅ローンの残債の支払いを肩代わりしてくれる。

リビング ソファ 観葉植物

借りないより借りた方が月々の返済額が増えることは間違いないので、あくまで借りられる範囲内で、ですけどね。

ですね。うーん、自分が思っていた家づくりの予算が正しいのか、分からなくなってきました。

正しい予算の決め方は難しいですよね。感覚的に“これなら大丈夫”と思える範囲にたまたま納まることもあるんですが、想定をオーバーしてしまって不安だと感じる人も多いんです。なので、納得して安心できるまでしっかりと相談することがすごく大切なんですよね。

お金の話って、私も含めて苦手な人が多そうですよね……。しっかりしなきゃ。住宅ローンも早めに目星をつけておいた方がいいんですかね?

分かります、お金の計算はその道のプロが職業として成り立つくらい難しいですからね。住宅ローンについては、おっしゃる通り早い段階で借り入れについて確認しておけると、資金計画が立てやすくなります。まずは仮審査(事前審査)を受けて、借りられるかどうか・いくらまで借りられるのか・いくらまで返済できるか、といった部分が早い段階で分かっていると、建物や土地を検討する時にもっと具体的に考えられるし、自分たちのタイミングで話を進められるんです。仮審査の方法は金融機関や住宅会社によって違いがあるので、担当の方に相談してみるといいですよ。

そうなんですね!じゃあまずは住宅ローンの仮審査について相談してみて、返済できる月額を目安にしながら全体の予算を見直していこうかな。

いいですね!また疑問や不安があったら、いつでもご相談ください。

ありがとうございます!

こちらこそ、ありがとうございました!

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