家づくり講座
2025年年末版【超入門#1】気密性、C値って何のこと?気密性が高いと何がメリッ…

家づくり講座

こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
注文住宅における「トイレデザイン」は、意外と悩む時間の長い”難関ポイント”のひとつ。
小さな空間だからこそ、外観やLDKなどの大きな面積のコーディネートとは勝手が異なり「どれくらいがおしゃれなんだろう?」と悩んでしまうことが多いんです。
今回の家づくり講座では、おしゃれなトイレづくりの基本をざっくり解説!
ぜひ皆さんも、いつまでも変わらず「うちのトイレいいな♪」と思えるトイレデザインを叶えちゃいましょう!

トイレをどんなデザインに仕上げるのか考えるにあたって、まず重要なのはトイレの種類を把握することです。
どれくらいの面積をトイレ本体が占めるのか、手を洗う場所が別途必要になるのかなど”トイレ全体のデザイン”に影響する要素になるため、ここでは基本の3種類を覚えていきましょう♪

水を溜めるタンクと、便器、便座、ウォシュレット。
これらの個別パーツを組み合わせて設置するトイレが「組み合わせトイレ」です。
写真のものは便器のうしろにタンクがあり、排水レバーを回すとタンクから便器へと一気に水が流れ込む仕組みになっています。
昭和の時代に建てられた家ではタンクが壁付けになっていたことも多く、ホースの間をかいくぐってお掃除するのがちょっと大変でした。
「そういえば、実家のトイレタンクって壁付けで浮いてる!」と思い出した人も多いかもしれませんね。
この組み合わせトイレは今回ご紹介する基本の3種類の中では、もっとも面積を占めるタイプのトイレです。
少し古いイメージもありますが、いろいろな設備に対応できる利点を生かして、現代でもオフィスや店舗などの施設で使われていますよ。

2000年ごろから普及しはじめた一体型トイレは、組み合わせトイレで挙げた4つのパーツがすべて一体化したトイレです。
注文住宅では標準仕様として採用されることが最も多く、人気があるため、トイレメーカーの各社もより機能性の高い一体型トイレを次々に開発しています。
特に見覚えのある”手洗いのあるタイプ”は、レバーを回して排水を行った際にタンク給水のため出てくる水を利用して手を洗うことができます。
”手洗いのないタイプ”は、タンク自体はありますが手を洗うユニットがなく、代わりに平らなフタでタンクの天面を覆います。
この場合は別途手洗い場が必要になるため、どんな手洗いをどこに設置するのか検討する必要がありますね。
ちなみにタンクフタの上にはちょっとした物を置くことができるため、トイレットペーパーの予備や芳香剤などを置いて便利に使う人も多いんですよ。

組み合わせトイレも一体型トイレも、レバーを回すとタンクに貯めてある水が便器内に流れる仕組みですが、タンクレストイレの場合はタンクがありません。
その代わりに水道管に直結しており、レバーを回すと水栓が電動で開閉し、十分な水が流れる仕組みになっているんです。
注文住宅ではオプション仕様になることが多いのですが、シンプルですっきりした見た目や、省スペースな機能性に惹かれて採用する人も少なくありません。
「オプションになるならタンクレスにはしたくないけど、見た目だけはすっきりさせたい」という意見も多く、一体型トイレのタンクだけふかし壁の中に隠すなど”タンクレス風”にトイレデザインを工夫する人もいますよ!

タンクレストイレや、手洗いのないタイプの一体型トイレを選んだ場合には、別途「手洗い場」が必要になります。
住宅設備メーカーから発売されている手洗いユニットや、造作の手洗いカウンターを設置するパターンのほかに、トイレの外に独立洗面台を配置するという選択肢も。
ここでは、トイレの手洗い場を設ける場合にどんなポイントで悩むことが多いのかを押さえていきましょう♪

トイレの中に手洗い場を設ける場合のいちばんのメリットは、同じ部屋の中で手洗いまで済ませることができることです。
デメリットはトイレ空間が狭くなってしまうことや、ユニットが増えることでトイレ掃除の手間が増えることなどが挙げられます。
トイレの外に手洗い場を設ける場合のいちばんのメリットは、トイレ空間が広くなることで余白のあるトイレデザインを楽しめる点です。
対してデメリットは、手を洗う前に扉に触れるのが気になる人には向かない点や、独立洗面台をトイレ前に配置した場合は間取りに影響する点などが挙げられます。
「普段は気にならなくても、来客が手を洗う前に扉に触れるのは気になる」というケースも考えられますので、他人が立ち入る場所に関しては”自分が嫌な気持ちにならないか”も想像してみるといいですね!

トイレを手掛けている多くの住設メーカーでは、トイレ空間に収まるサイズの手洗いユニット(既製品)を発売しています。
最低限の機能をもつ省スペースな商品から、収納を兼ね備えた大きめの商品まで、ニーズに合ったものを選べるのが特徴です。
今回のテーマのようにトイレ全体をおしゃれに仕上げたい場合は、手洗いカウンターを造作したり、トイレの外におしゃれな独立洗面台を配置するのがおすすめ。
トイレ専用の手洗いユニットはできるだけコンパクトなつくりで実用性を求められることが多いため、細かなニュアンスを実現するのには向いていないとも言えます。
家のデザインテーマに沿ったトイレにするためには、面積の小さな手洗い場にもそのテーマに合わせたデザインを施す意識が必要なんです。
おしゃれな独立洗面台のつくり方は、こちらの記事を参考にしてみてください♪

トイレの面積は、一般的に一畳ほど。
その小さな空間を、どんな風にコーディネートしたいかは人によって意見が変わるところです。
自分自身がトイレをどんな空間にしたいのか、軸となるテーマを忘れないようにしたいですね!

トイレを扉のついた一畳の閉鎖空間として捉えると、トイレだけは派手なデザインを施してもOK!と考えることもできます。
他の部屋とは床材をがらっと変えたり、総柄のデザインクロスを使ってみたりと、冒険しやすい場所でもあるんです。
「家のデザインテーマとは違うけど、こういうのもやってみたかった」を叶える場所として、二階のトイレだけとびきり個性的に仕上げるという人も少なくないんですよ♪

家全体の統一感を優先したい!と考えた場合、トイレのデザインはLDKとテーマを揃えたコーディネートをすることが重要なポイント。
トイレ前の廊下と床材を揃えて”地続き”になっている印象を強めたり、壁紙のカラートーンや質感も他の部屋と近いものを採用するなど、家全体のデザインテーマからいかに逸脱しないか……を念頭に置いてコーディネートしていきます。
独立洗面台をトイレ横に併設する場合は、洗面台との統一感を強めて「トイレまわりのおしゃれな空間」と認識できるようにすることで、洗面・トイレエリアに足を踏み入れた瞬間からとても洗練された印象を与えられますよ♪


最後に、トイレデザインに差をつける細かなポイントを6つ紹介していきます♪
ここでご紹介するものは”全てその通りにしたらいちばんおしゃれになる”という趣旨ではなく「自分の家のデザインテーマに沿ったものを選ぶことができるとおしゃれになる」ポイントについてのアドバイスです!
シンプルにダウンライトをつけるのも素敵ですが、自分の遊び心をくすぐるようなペンダントライトや、ブラケットライト(壁掛けライト)も個性的な雰囲気を出せるのでおすすめ♪
暖かな電球色のライトを選んだ場合は壁紙の見え方なども変わってくるため、照明の使い方は必ずコーディネートの一環として考えたいところです!
照明の種類についての参考記事はこちら
壁面を有効活用できるニッチ棚(壁を凹ませてつくる棚)も、トイレに採用してみるとおしゃれに仕上がります。
ただし、トイレットペーパーの予備を置く”だけ”の収納棚としてニッチをつくるのは勿体ないかも。
ニッチは断熱材の入っている壁や、構造上重要な壁にはつくれないので、トイレの位置や隣接する部屋の様子、扉のつけ方などが影響して”つくりたくてもつくれない”ことも多いんです。
幸運にも条件が揃い、ニッチのあるトイレをデザインできるなら「飾るためのニッチ」をつくるのはいかがですか?
トイレットペーパーだけが並ぶよりも、半分はインテリア――香りのするものだったり、家族が好きなフィギュア、小さなカレンダーなどをディスプレイしてみると、ぐっとおしゃれな印象になります。
さらに個性的な仕上がりを求めるなら、ニッチの形も重要です。
シンプル系やモダン系のデザインなら、細長いニッチを背後から側面にかけてL字に入れるなど大胆に取り入れるのもおすすめ。
ナチュラル系のデザインなら、曲線を使ったかわいい印象のニッチを取り入れるのも個性的でおしゃれに仕上がります♪
ニッチについての参考記事はこちら
トイレも家の一部として統一感を大切にしたい!派の人におすすめなのが、トイレを含めてワンフロアを同じ床材に統一することです。
地続きになることでフロアの一体感が引き立ち、どこに行ってもおしゃれな印象に仕上がります♪
特に人気急上昇中のフロアタイルを使うと、汚れへの耐性や床材の強度が気になるキッチンまわり、水がかかることの多い脱衣所、そして汚れやすいトイレまで、床材を統一しやすくなるためおすすめです。
ナチュラルな木目のフロアタイルを使っている施工事例
もしも同じフロアの他の部屋でハイドアを使っているのなら、トイレもハイドアに統一するとハイグレードな印象がより引き立ちます。
収納も含めて全ての扉がハイドアになっているとかなり高級感が生まれますが、ハイドアは標準仕様にない(オプション料金)ケースも多いため、予算のバランスと優先度をしっかり考えたいところです。
(ちなみにひかわ工務店では、一階トイレについては標準仕様でハイドアに対応可能です♪)
標準仕様やオプションについての参考記事はこちら
「トイレマットを置くと、ごちゃついて見える」という意見もあるのですが、ひかわ工務店的には空間に合ったおしゃれなトイレマットを見つけられれば、置いた方がおしゃれだと思っています♪
例えば家のテーマカラーから逸脱しない色味であったり、空間のテーマに沿った形であったり、文字入りであればフォントの印象なども重要になってきますね。
芳香剤などの備品も、見える場所に置くなら見た目に注意を払いたいところです。
特に気を付けたいのは質感!シックで光沢感のない印象にコーディネートしたトイレの中で、芳香剤だけおしゃれなピカピカの陶器に入っていたら悪目立ちしてしまいますよね。
これは一例に過ぎませんが、おしゃれなアイテムであっても空間のテーマから逸脱していると、コーディネートを乱してしまうので注意が必要です。
コーディネートのコツについての参考記事はこちら
トイレに採用される窓としては、電車のような”上げ下げ窓”を目線くらいの高さにドンとつけるのがポピュラーですが、もっとおしゃれに仕上げることもできます。
例えば中心から位置を外して端の位置に縦長のスリット窓をつけてみたり、足元だけにつけてみたり。
明るさ確保のための窓であって開閉の必要がなければ、余分なパーツのないFIX窓にするのもシンプルでおしゃれですよね。
ちなみにひかわ工務店の家では換気がしっかりできるので、トイレに窓がない設計にすることも多いんです。
いい意味でトイレらしくない、遊び心を感じるデザインにできるため、性能が伴えば窓なしのトイレもおすすめです♪
窓についての参考記事はこちら

今回は、おしゃれなトイレづくりの基本ポイントをざっくり説明しました!
ひかわ工務店では、おしゃれな遊び心を大切に、いつまでもワクワクが湧き上がるような家をつくっています。
少しでもひかわ工務店が気になるかも?と思った人は、ぜひイベントやSNSをチェックしてくださいね♪




