【超入門！ざっくり家づくり講座】＃24「外構って何？家づくりと同時に計画した方がいいの？」

2022.02.10家づくり講座

こんにちは、山梨県甲斐市のひかわ工務店です。
家づくりを始めると、「外構計画」「外構デザイン」などの言葉を聞くことが多くなりますよね。今回は、外構や外構計画の進め方などについて、ざっくりと解説していきます！

▼前回はこちら（バックナンバーは最下部にあります）
＞＞＃23「エコキュートって何？給湯器の商品名？ガスでも使える？」

▼そもそも「外構」って何？

今のところ、家づくりにおける「外構」という言葉に明確な定義はありませんが、一般的には建物と切り離された「敷地のデザイン」に関与する部分のことを指します。

例えば……
・玄関アプローチ
・駐車場、カーポート
・門柱、ポスト
・フェンス、柵、塀
・ウッドデッキ、テラス
・芝生、砕石、植栽
・庭用の照明、水栓
など、「敷地内の建物以外の部分」を何となく思い描いてみると、大体外構に当てはまります。

▼外構デザインは家全体のデザインバランスに関わる！

外構デザインはよく、ファッションにおける「靴」に例えられます。
建物を服だとすると、建物×外構の組み合わせが「フォーマル×スニーカー」や「スポーティー×ハイヒール」という風なアンバランスなものにならないように、内装同様にコーディネートには気を付けなくてはなりません。

直線の多い建物であれば、玄関アプローチや花壇の形も直線的に。
曲線を含む建物であれば、アーチなどの丸みを帯びたモチーフを取り入れて曲線的に。
など、形や大きさ、色、質感といったデザインを建物と外構で統一すると、バランスよくお洒落に仕上がりますよ。

▼外構工事っていつやるの？

外構工事は建物の完成後に始めることが多く、それより早い場合でも建物用の足場が解体されてからになります。（足場は、外壁など建物の外側に関わる工事が完了すると解体されます）
外構は工事の始まるタイミングが遅いため、施工会社の検討やプランづくりが後回しになりがちですが、引っ越し時に外構まで完成しているように話を進めていくのがおすすめです。

建物工事と同様に外構工事でも重機を使った大きな作業音が出るため、引っ越した後に外構工事が始まると小さなお子様がお昼寝できなかったり、工事期間が伸びる分、近隣住民に気を遣ったりしてしまいます。

また、早めに外構プランを作成する＝外構工事に必要な予算が判明することで家づくり全体の予算がはっきりと見えてくるため「このオプションはやめておこう」「思ったより節約できたので、その分スイッチを増やそう」といった、後から変更するのが難しいプランの細かな部分を検討できるのも嬉しいですね。

そのほかにも、次に紹介するポイントが大きく関わってきます。

▼外構工事の業者と、家を建てる業者は別になる？

外構と建物の依頼先を分けるかどうかは、自由です。
住宅会社と同様に外構専門の会社もたくさんあり、そういった外構会社とパートナー提携をしている住宅会社、紹介だけしてくれる住宅会社、あるいは自社だけで外構まですべて施工する住宅会社など、住宅会社のパターンもさまざま。

但し、住宅ローンを利用して外構工事を行いたい場合は、建物工事の契約に含めるか、住宅ローンの本審査時に建物工事の契約書と外構工事の契約書を揃えて提出するかのどちらかの対応が必要になるため、「▼外構工事っていつやるの？」の項でおすすめしたように、早い段階で外構プランを進めておくことになります。
建物とは別の外構専門業者に工事を依頼する場合は、プラン作成のスケジュールと期日をしっかり共有しておくことが大切です。
（住宅ローンの種類や商品によって条件が異なるため、必ず個々に確認が必要です）

建物工事と外構工事をひとつの会社に依頼した場合は、重機を使う作業を建物と同時に終わらせたり、材料を共有したりもできるため、多少のコスト削減にもつながるのもメリットですね。
そうは言っても外構工事が得意ではないという住宅会社もありますので、引っ越しと同時に外構工事まで終わらせたいと考えている方は、検討している会社に外構工事について早めに聞いておくと安心できますよ。